「ラグビー、 今こそあらためて?!」
日本はこの1ヶ月ちょっと、 ラグビーのワールドカップ開催で 大盛り上がりだよね。
日本チームは残念ながら 敗退してしまったけれど、 世界の強豪相手に大活躍で、 試合が進むごとに 日本のラグビー熱が高まるのを パリからニュースで見ながら、感じていたよ。
私たちもちょうどこの2週間ちょっと、 日本に帰国していますが、 このワールドカップのために、 日本行きの航空券がいつもより高かったり、 希望の日程に空きがなかったりと かなり苦労しました。 そして日本行きの機内の中では、 自国チームの応援に駆けつけるらしい ガタイのいい英語圏の方が大量にいたりと ワールドカップの影響を 色々なところで感じていました。
そんなわけで、 今日はフランスのラグビーのこと。
実は2013年に一度記事を書いているのですが、 その時は「ラグビー」と言われても 「???」という方も多かったはず。 今とは180度、 ラグビーの注目度が違うと思うので ラグビーで大盛り上がりの今だからこそ、 もう一度なぞってみます!
フランスではね、サッカーと人気を 分け合うスポーツが、ラグビーなんだ。 特に南フランスの方に行くほど、 ラグビー人気が高まっていくようだよ。
日本でプロ野球の記事が スポーツ紙の一面を飾るように、 ラグビーの記事が一面を飾っていることが とても多いんだよ。
私たちは、2011年、 東日本大震災のあった年、 震災のあった地域でラグビーを頑張る 少年たちをフランスに連れてきて フランスのラグビー少年たちと 一緒に練習したり練習試合をしたりして ラグビー交流をする、という企画や、 7人制ラグビーのワールドカップで 日本代表として活躍し、 2011年フランスの2部チームに入団した 四宮洋平選手の取材&撮影を 2年にわたってさせてもらったりしたご縁で、 フランスのラグビー人気の世界を 肌で感じた、という経験がありました。
子供達の習い事としても人気で、 パリでも競技場の横を通ると ラグビーを練習している姿を見ることも。 そして街中にある公園の芝生では、 幼稚園生や小学校低学年の小さな子供達が サッカーではなくてラグビーごっこをして 小さな体でトライをしたり タックルして遊んでいる姿を見ることも多く、 層の厚さを感じます♪
日本も今回のワールドカップをきっかけに ラグビー人気が高まって 小さな子供達で挑戦したい子が 増えるんじゃないかな!
ちなみに、2011年から12年にかけての フランスでの取材中に、 「彼は将来の日本ラグビーを背負って 大活躍するだろう選手になる子だよ」 と紹介されたのが 今回のワールドカップで大活躍だった 松島幸太朗選手だったんだよ!
2023年のワールドカップは、 なんとフランス! オリンピックと同じく、 日本の次の開催地がフランスということで ボクもとっても楽しみにしているんだ。
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)
2019-10-29-TUE