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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「クリスマスまでの
4週間が重要?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「クリスマスまでの4週間が重要?!」

バブー

みなさんボンジュール。
パリはイルミネーションも飾りも
スーパーやデパートで売っているものも
クリスマス一色!
大きな紙袋を持った人をいつも以上に見かける
華やかでなんとなくソワソワ、ワクワクした
空気が流れる季節がやってきました。

先週末、12月1日の日曜日は
「アドベント」と呼ばれる、
クリスマス前の4週間の
最初の日曜日だったよ。
クリスマスの日、イエス・キリストが
誕生するまでの期間を表す「アドベント」週間。


▲息子はもちろん今年も楽しみにしているアドベントカレンダー。
チョコバージョンとレゴバージョン。
この週末から毎朝開ける楽しみが始まりました。

とのまりこ
以前このコラムでも、
この時期になるとどこへ行っても
大量の「アドベントカレンダー」が
売られていて、
子どもたちも楽しみにしている
なんて、商業的な一面もご紹介しましたが、
カトリックにおいては宗教的に
とても重要な意味を持つ4週間です。

息子が通う学校(カトリックの学校です)でも、
クリスマスに向けての4週間をきった先週から、
毎週金曜日の朝、校庭で行われる
アドベント・ミサが始まりました。

バブー
11月中旬くらいから、
フランスのお花屋さんの店先には、
大量のもみの木が並ぶことも
このコラムで紹介したよね?!


▲店の外には今日も仕入れてきたばかりのもみの木がトラックに乗せられて横付けされ、
ムッシューが運ぶ作業の真っ最中でした。
何も飾りがついていないリースやその他のクリスマス飾りもいっぱい。

同じ時期に、そのお花屋さんをのぞいてみると、
キャンドルが4本立っている、
置くタイプのクリスマスリースが
たくさん売られているのを見かけるよ。


▲クリスマスムード満点のパリの花屋さん。
この写真の下の方に写っているキャンドルが4本たつリースが宗教的な伝統的なリース。

これも「アドベント」に関する
カトリックの伝統的なクリスマスの飾り。
クリスマス前4週間の最初の日曜日に
1本目のキャンドルを灯し、
そして日曜日ごとに2本目、3本目‥‥と
キャンドルを灯していくリースなんだよ。
フランス語で
「Couronne de l’Avent」
(クロンヌ・ドゥ・ラヴォン)と呼ばれるよ。


▲こちらは近所の花屋さん。
店先には大量のもみの木が並んでいますが、店内に入ると、
伝統的なキャンドルリースもたくさん並んでいます。

とのまりこ
パリの花屋に勤める友人によると、
このカトリックの伝統的な「アドベントリース」、
以前に比べると買い求める人は
だいぶ減ってしまった印象はあるそうですが、
「今年はこの色で」
なんて色を指定して注文してくるお客様や、
「キャンドルを余分に4つ用意してほしい」
(1週間ごとにキャンドルをつけていくと
クリスマスまでになくなってしまうので、
クリスマス本番用にも欲しいという意味)
というお客様などがいるそうです。


▲おうちのインテリアに合わせて色を指定してくるというお客様もいるそう。
みなさんはどの色のリースが好きですか?!

バブー
11月、12月のクリスマスのフランスを
お散歩することがあったら、
ろうそくの立ったリースがあるか
ぜひお花屋さんをのぞいてみてね!


▲宗教的な伝統習慣は少しずつ減ってきているということで、
キャンドルのないタイプのリースの方が商品数は多かったりするかも?

今年ももちろんアドベントカレンダーを
毎日楽しみにしている、ボクの兄弟、
プチモンスター。
今年はなんと、
自分で組み立てるアドベントカレンダーに
毎日ボクのおやつを入れてくれて、
ボク専用のアドベントカレンダーまで
あるんだよ!
それではみなさん今週も良い1週間を!


▲今年はボクももらえた犬のおやつ入りアドベントカレンダー!
いい匂いがするからクンクンが止まらない‥‥。

 

 

 

 

 

 

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「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
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2024-12-03-TUE

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illustration:Jérôme Cointre