「消防士さんたちの 訪問カレンダー?!」
フランス、この時期になると、 家族団らん夜ごはんの時間くらいに アパートの呼び鈴が鳴る!
てっきり敵が来たかと思って 番犬役のボクは
「ワンワンワン!」
そう、 ボクは滅多なことじゃ吠えない お利口さんだけど、 家族以外の人が ピンポンを鳴らした時だけは 思いっきり番犬になるんだ!
私は、まさかまた 下の家から水漏れの苦情?! とか。 また宗教の勧誘が来たのか?! (たまに直接家にやってくる) とか。
呼び鈴がなるはずもない時間になる呼び鈴に、 一瞬ドキッとする、突然の誰かの訪問。
ボクたち2人で ドキドキしちゃってるんだけど、 正体は、消防士さんや郵便局員たち。
フランスって、この時期になると 消防士さんや郵便局員さんが 各家庭をまわって、 カレンダーを売りに来るんだよ!
この習慣を知らなかった パリに来たばかりの頃は、 扉を開けるたびに消防士さんが立っていて 「事件?!?!」 なんてドキッとしたものです。
タイムリーに、 昨日は我が家に消防士さん2人が カレンダーを売りに来ました。
災害現場で活躍する様子の写真が いっぱいの消防士カレンダー。 値段は決まっていなくて自由設定。 周りに聞いてみると 5ユーロから10ユーロくらいを 渡すという人が多いかな。
消防士さんのカレンダー売りで集められた 資金は、仕事中に怪我をおったり 身体障害者になった隊員たちや家族の 援助にあてられたりするんだって!
ボク、郵便局のカレンダーも欲しくて 呼び鈴が鳴らないか 毎晩待っているところなんだ♪
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!
2015-10-27-TUE