先週のパリは寒い日ばっかりでね。
耳がちぎれそうなくらい空気が冷たい
最低気温がマイナスの日も
何日かあったくらいだよ。

上にも下にもヒートテックを着込んで、
ほぼ日ハラマキして、
ダウンジャケットのチャックを上まで閉めて。

完全防備で
あったかく過ごしていたはずなのに。
やっぱりどこかで風邪をいただいてきた。

というわけで、
約１週間風邪で苦しんでいた私です。

鼻水が止まらない。
１日中鼻をかんでいるうちに、
頭がぼ〜っとして熱っぽくなってきて。
どんどん嫌な予感が高まり。
関節が痛み出して。
ひゃ〜これはまずいと思っていたら
熱でぜいぜいはあはあ。

久しぶりに体温計を
取り出して測ってみたら37.9度。

38度近くの熱。
けっこうしんどい状態になるじゃない？

ところがこれ、
おフランスじゃあ
「それで？
　たいしたことないじゃない。」
って言われちゃう。

なにせおフランスの「平熱」が
大体37度だから。

私たち日本人の「平熱」といえば
大体36度くらい？
（今はもっと低い人も多いみたいだけど）

37度になるとちょっと熱があるな。
37.5度超えてくるとちょっとつらいな。
って感じですよね。

「平熱」が37度のフランス人
（だけでなく欧米人全般だと思いますが）
とは感覚が１度違う。
これってけっこうな差。

だからここフランスでは、
38度くらいの熱じゃあ
病気と思ってもらえないのです。

というわけで、
かなり高熱の具合悪い状態でも
「たいしたことないわ。」
なんて言われるのが目に見えていて
ドクターにはかからず
いつも自力でなんとか治す私です。

だって具合が悪いのに、
「いや、違うんですよ。
日本人の平熱は36度だから
私たちにとって38度は
けっこうつらいんですよ。先生。」
なんてやり合う元気ないもの‥‥。
（しかも具合悪い時なのに
医者の予約が取れなかったりするからね‥‥）

ボクたちが
「耳がちぎれそ〜！！」
って縮こまりながら早足で歩いている中、
カフェのテラス席で
冷たいビール飲みながら
ず〜っと話し込んでいるフランス人。
ってのも、
フランスあるあるなんだけどね。

これもこの体温の違いで
「寒さ」に対する感覚が
違うのかなあなんて考えてしまいます。

いや〜ほんとに多いのです。
この寒い時期でもテラスで
ゆったり過ごす人。

一応テラス用の暖房器具が
あったりはするのですが。
足元は凍える寒さだし。
一瞬カフェを飲むだけならまだしも、
冷たいビールでまったりとか。
ご飯タイム中、外とか。
信じられない姿をけっこう目撃！

室内ではタバコが吸えないから
って理由の人もいるけれど。
必ずしもテラスにいる人がみんな
タバコを吸っているわけでもない。

料理だって運ばれてきた瞬間、
冷たくなるじゃない〜！！
って思うけど。
そんな〜ことも気にしない。

いやはや、平熱が１度違うだけで
どのくらい体感温度が違うのか
試してみたいなあ〜。

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