ねえねえ、知ってる?
毎年フランスでは
「ご近所さん祭り」っていうイベントが
この時期に開催されるんだ。
そうそう、今年で14回目を迎えた
「la Fête des Voisins」
(ラ・フェット・デ・ヴォワザン)。
そのまま訳せば「ご近所さんパーティー」。
今年もちょこっと参加してきました。
バブーとわたしの小さなお友達。
半日うちに預かっていた、
友人の息子くんと一緒に♪
アパートの建物ごと、
同じ通りに住んでいる人、
同じ地域に住んでいる人、
決まりはないけれど、ご近所さん同士で
飲み物や食べ物を持って集まって、
わいわいおしゃべりしよう!
親睦を深めましょう!
っていうイベントだよ。
今の「ご近所祭り」の元となるアイディアが
生まれたのは1990年。
「お年寄りや、誰かの助けがいる人たちの
孤立化を避けるために、地域で支え合おう」
という考えのもと、
パリ17区でご近所同士が集まる
イベントが行われたのです。
そして1999年、同じメンバーが中心となって、
現在まで行われている
「la Fête des Voisins」(ご近所祭り)を
始めました。
このとき、すでに800のアパート、
1万人の住民が参加したという大成功イベント。
次の年にはフランスの国中へ広がり、
50万人が参加するイベントに。
そして「ご近所祭り」は年ごとに
フランスだけではなくヨーロッパ中に広がり、
今ではカナダ、トルコ、トーゴ、
そして日本にも広がりつつある
素敵なイベントなのです♪
「ご近所祭り」は誰でも参加できて
誰でも「やろう!」と呼びかけられるんだ。
ボクの住んでるアパートでは、
管理人さんや管理組合の人たちが
一体となって呼びかけてくれるよ。
そして、「ご近所祭り」を主催する団体や
居住地の区役所に申し出ると、
「ご近所祭り」用のポスター、招待状、
風船、テーブルクロス、コップ、Tシャツなど
必要なセットを配布してくれるんだ!
参加の仕方も、持って行くものも、本当に自由。
「何か飲み物とか食べ物を持って来てね。」
と書いてあるけれど、お隣のスーパーで買った
ジュースやワイン、チョコをそのまま
ど〜んと持って来る人もいるし、
ちょっと気合いを入れてケーキやお肉を
焼いて来る人もいるし、
何にも持って来ない人もいるし。
誰も気にしない。
みんながしたい形で、好きな時に
参加すればいいのです。
大きなボウルに
サラダを持って来る人がいるものの、
「あれ、めっちゃ食べにくいなあ。。。
お皿もフォークもないんですけど。。。」
な〜んて思うことも(笑)。
この辺りの「適当加減」、さすが
おフランスで楽ちんでいいな〜と思うのです。
「あら、あの方これしか持って来なくてよ〜。」
「ま〜、○○さん、さすが〜。すごいわ〜。」
なんて会話の心配、ひとつもないもの。
(って、私、ネットで見た日本のドラマの
影響受けすぎかしら。。。)
わたしたちは、
参加したり、仕事があって参加できなかったりと
毎年いろいろですが、
今年は揚げたてのプチコロッケを持って、参上〜。
と、思ったら、秒殺で終了〜。
チョコにポテトチップにマドレーヌ。
スーパーで買って来た袋をそのまま開けて。
というものがほとんどなので、
ちょっとしたおつまみを持って行くと
あっという間になくなり、
みんなに大喜びされるのです。
のり巻き、餃子の皮のチーズ揚げなど
今までも、超簡単だけど
ちょっと日本のエスプリを入れて、
と思いながら参加するわたしたちのメニューを
楽しみにしてくれるご近所さんも多く、
「このジャポネー(日本人)は
今年もまた素敵なもの持って来たよ〜♪♪」
なんて囲まれるのでした。
「外国人」というハンデを背負って
フランス人と全く同じご近所付き合いは
できない私たちにとっても、
普段は「ボンジュール」しか言わない相手と
じっくり触れ合える、
とっても素敵なイベントなんです。
ボクの小さなお友達のちびっ子君、
あっという間になくなっちゃったコロッケに、
未練たっぷりだったけど。
お家に帰って来てから、大きいのを
た〜くさん揚げてもらって
おいしそうに食べてたよ♪
ボクはおこぼれにあずかろうと、
おいしいものがついている手を狙って
隙を見てはペロペロ。
ボクにもひとつそのまま
くださいな〜!!!
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