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バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「オリ・パラの
ボランティアが
すてきだった?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「オリ・パラのボランティアがすてきだった?!」

バブー

9月7日の日曜日、
パラリンピックの閉会式が行われて
この夏のパリオリンピック&パラリンピックの
幕が閉じたよ。

パリが大混乱で大変なことになる! などなど
否定的な意見も多かった、パリでの開催。
ところが蓋を開けてみれば
何もかもがスムーズ。

そしてオリンピックもパラリンピックも
会場も街のあちこちのファンゾーンも、
どこもかしこも大盛り上がり。
観客も選手もパリっ子たちも楽しんで
大成功で終わった大会だったけれど、
その大成功の大きな鍵となったのが
たくさんのボランティアの人たち。
彼らがこの大会を
素敵なものにして支えていた、
と言っても過言じゃないほどボランティアの
大活躍が目立つ大会だったよ!


▲ボランティアの人たちも仕事をしつつ大会を楽しむ!
記念撮影もするし、試合も見るし。
そんなことをしても誰ももちろん怒らないしみんな楽しそうでした♪


▲選手をサポートしたり案内するのもボランティアの方達の大切な仕事。
私がローランギャロスで出会った日本から来た日本人ボランティアの方は、
地下で選手たちが移動するためのカートを運転していると言っていました。
表に出てこないボランティアの方もいっぱい!


▲こんな記念撮影用の枠を持って、会場までの道に立ってくれているのも、
ボランティアの方たちでした。
写真を撮ってくれたり、一緒に記念撮影してくれたり♪

とのまりこ
オリンピックとパラリンピック合わせて
約45,000人のボランティアが参加していたそう。

若者からかなりお年をめした方まで
フランス全土から集まっていたボランティア。
パリ在住の私の友人たちも何人も参加していたし。
世界中から参加していたボランティアもいっぱい。
遠い日本からボランティアのために
わざわざやって来ていた方々にも、
大会期間中、あちこちでお目にかかりました。

観光でやってきた人たちが迷わないように、
メトロにも道路にも会場周りにも
大量の案内人のボランティアが配置されて。
会場の入り口への誘導、
チケットチェックや座席へ案内
選手のエスコートetc...
ありとあらゆるところで
たくさんのボランティアの人たちの姿が。


▲多すぎるくらい配置されていたボランティア。
だからこそ仕事にも余裕があって楽しむこともできていたのかな?!
各地方、世界中から集まったボランティア同士もおしゃべり楽しんで
たくさんの出会いがあったんだろうなあ♪


▲ちょっと見えにくいですがカフェのテラス席の左の方に集まっているグリーンの集団は
ボランティアの方々。
仕事終わりに近くのカフェで乾杯する姿も何度も見かけました。
ボランティアを通じてできた新たな出会いも素敵!

バブー
彼らがね、笑顔いっぱいで
本当にイキイキと楽しそうに仕事をしていたのが、
とにかく印象的だったんだ。

ふだん、自分の仕事以外は
「それは私の責任じゃない」と
一切やろうとしない。
サボってばっかり。
お客様は神様じゃない。
お店の人が愛想もふりまかない‥‥etc、
お仕事に関してはマイナスのことが
テーマにあがることも多い
テキトー大王国おフランスだけど‥‥。

このオリンピック・パラリンピックの
ボランティアの人たちに関しては、
日本の代名詞とも言える
「おもてなし」の精神が溢れまくり、
笑顔いっぱいで、
何よりも本人たちが楽しんでいる姿が
大会を盛り上げるムード作りに役立っていたよ。


▲ベルサイユの馬術の会場に配属されていた私の友人。
観客のみなさんを案内してスムーズな会場運営サポートしつつ、
試合も楽しんで日本のメダルも見て、と〜っても充実していたみたい♪

とのまりこ
例えば‥‥、
拡声器を持って会場へ案内する人は

「みなさ〜ん!!
オリンピックへようこそ!!
こちらフェンシングの会場ですよ〜!!
携帯画面でチケット用意して
どんどん進んでね〜。
思いっきり試合楽しんできてね〜!!
いえい!」

「試合はエンジョイできたか〜い?!
みんな〜気をつけて帰ってね〜!!」

という感じで、どこに行ってもノリノリ。
好きなように自分の言葉でセリフを選んで
叫んでるし。

試合会場の中を担当している人たちは、
仕事はしつつ、
選手とも会場とも記念撮影するし。
暇だったら空いている観客席に座って
試合を楽しんでいるし(笑)。

試合が終われば、
会場の外で案内をしていた人たちは
ノリノリの音楽を流し歌い踊りながら
観客たちを見送ってくれるし。


▲会場案内のボランティアムッシュー。
写真右側の入り口の手前で観客席に座っているボランティアのムッシューが
見えるでしょうか?! 客席に座ってフランスチームを一緒に応援しています。
いいのいいの♪ 案内が必要な時に案内してくれれば一緒に楽しめばいいの♪
こんな姿が全ての会場で(笑)


▲メトロや会場付近の案内人のボランティアの人たちはこんな指矢印をはめて
「あっちだよ〜!」と案内してくれていたりしました♪
とっても可愛いから借りて記念撮影をする人続出♪

バブー
それぞれ持ち場の仕事をしながらだけど
真面目すぎず、程よくサボり、自由!
自分も大会を楽しみながらこなす姿が印象的。

ボランティアに参加しようというくらいだから、
サービス精神に溢れた
やる気ある精鋭たちが集まっていたわけだけど、
そこに「テキトー大王国」のフランスが
とてもいい方向に混ざり合って、
まさにやっている人たちも楽しそう。

迎えられるボクたちも、
見ていて気持ちいい。
つまり選手も仕事で携わる人も観客も
そこにいる人たち全員が盛り上がり楽しんでいる、
という素晴らしい空気が作られていたんだよね。

おそらく同じ姿勢を日本で見せたら
大炎上するだろうなあ‥‥。
ということもフランスだったら全然問題なし。
真面目すぎないところが、本当によかった。
オリンピック・パラリンピックの成功の鍵は
このボランティアの人たちだった!
みなさん本当にお疲れ様。ありがとう!


▲少しですが、楽しそうなボランティアたちの様子もこちらでご覧ください!
競技が終わった後、観客を送り出してくれる様子です。
小田凱人くんが金メダルを取った日は
まるで我が家の息子が金メダル取ったかのような
熱烈なお見送りしていただいて、照れ気味の息子でした。


▲大会を盛り上げてくれたマスコット・フリージュ。
素晴らしすぎる大会で、完全にオリンピック・パラリンピックロスになっている我が家、
せめてもの思い出にと観戦最後の日、
小田凱人くんの車椅子テニスの金メダルを見届けたお祝いに(?!)
特大フリージュを家に連れて帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
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※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
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2024-09-10-TUE

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illustration:Jérôme Cointre