この間ね、パリのちびっ子達に
「牛乳飲んだら大きくなるよ！」
って言ったら、
「ちがうよ。スープ飲んだら大きくなるんだよ。」
って言われちゃった。

あれれ？？
大きくなるためには『スープ』なの？？
ボクたちは『牛乳』って言われて
育ったんだけどな？！

大きくなるためにはスープ飲みなさい、とは
教えてくれたちびっ子の家の
特別ルールだと思って聞いてみたら、
どうやらフランスでは

「スープを飲むと大きくなる」

と言うらしい。
そして、私たち日本人が
小さいころ言われたのは
「牛乳飲んだら大きくなる」。
実際は牛乳を飲んでも背はのびないらしいので、
真実はさておき、よく言われましたよね。

フランスでは
牛乳を飲むと大きくなるとは言わないうえ、
むしろ飲みすぎるとよくないのだそう。

たしかに、友人の家で
牛乳が大好きなその家の子供が
何杯もお代わりをしようとするたびに
「飲みすぎたらよくない」
ってパパに注意されているのを見かけて、
国が違えば言われることも
違うんだな〜と不思議に思っていたのでした。

（牛乳を飲みすぎてはいけない理由に関しては、
飲みすぎると胃に負担がかかるとか
諸説いろいろあるようです。）

「他には食べ物に関して、
どんなことを言われて育つものなの？！」
と、中学生や高校生に聞いてみたら‥‥。

「ニンジンを食べるとお尻がピンクになる」
「ニンジンを食べると優しくなる」

って言われるよ。

と、またもや不思議な回答が！

えっ？！
お尻がピンクになっちゃうの？！？！

と珍回答にビックリしたけれど、
フランス人たちに確かめると
これもたしかによく言うとの回答。

「ニンジンを食べるとお尻がピンクになる」
というのは、
どうやら肌がきれいになるという意味らしい。

そして
「ニンジンを食べると優しくなる」は、
「穏やかになる」とか「いい子になる」など
家庭によって表現は色々だそうです。
暴れるロバにニンジンを見せたら
おとなしく優しくなったから
こういう表現が生まれたなど、
またまたこちらも諸説あるようですが、

どちらも子供にニンジンを食べさせるために
小さいころからよく言うらしい。

前に、この「パリこれ！」で
『おならの元は、お豆と煮たにんじん？！』
とか
『ワインの最後の一滴でしあわせになる？！』
なんていう回があったけれど、
食べ物にまつわるミニ話も
ずいぶん違っておもしろいよね？！

他にも色々ありそうだから、
見つけたらまた紹介するね！
ちなみにボクはニンジン、大好き。
毛で覆われてて見えないけれど、
ボクのお尻はたぶんきれいなピンクです♪

※この連載を再編集し、
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