我が家はちょうど
このコラムが更新される18日（火）には
日本にいる予定。

もちろん、ボクも一緒に。
春の連続・催事祭りで
１ヶ月半の長期日本帰国です。
（西宮阪急・小田原・うめだ阪急での
催事があります。
各地でほぼ日読者の方々と会えるのを
楽しみにしているので、
催事情報はまたコラムの最後に
ご紹介させていただきますね。）

というわけで、このコラムを書いている今、
帰国直前のパリでバタバタとしている
私たちなのですが、
今、友人知人との会話で
「日本への一時帰国」
というワードが登場するたびにあがるのが
「コロナウイルス」
の話題です。

パリでももちろん連日
トップニュースとして扱われていて、
大きな関心が。
ヨーロッパでは差別的な扱いを受ける
アジア人が増えているというニュースも
流れていたのを目にした方も
多いのではないでしょうか？

「バスに乗ってくるのを見て、
マフラーで口を塞いだ人がいた」
「メトロの中で席を移動された」

なんて、耳にはしているのだけど、
幸いにも、ボクたちや直接の友人では
何か差別を受けたということは
今の所聞いていないよ。

でもやっぱり、小心者の私は、
嫌だと思われていないかな‥‥
なんてバスやメトロに乗っていると
ついつい周りの目が気になってしまいます。

そして絶対に、間違っても「咳」なんて
しちゃいけない！
と、意識すればするほど
咳が出そうになったりして、
のど飴を舐め続け、
水を常備して持ち歩き、
ちょっとドキドキ他人の目が気になる毎日です。

パリはただでさえ乾燥しているうえ、
目下花粉症で苦しんでいる私。
喉がイガイガして咳が出やすいから
余計苦労しております。

こんなに他人の目を気にして、
小心者すぎるんだろうか‥‥。
と思って日本人の友人たちに話すと
みんなやっぱり同じことを言っていました。
「バスやメトロの中で絶対に咳はできない」
と‥‥。

以前このコラムでも書いたけどね、
日本とは真逆で、
フランスでは一般の人が街中で
「マスク」はしないのが普通。

マスクをしていると
「何かに感染しているから
マスクしているのか？！」
「どんな病気なのか？！」
という誤解を招く恐れがあるほど
一般的ではないんだ。だから
日本からの観光客の人がマスクをしていると
ギョッとした目で見られることに。

それが今世界中を震撼させている
コロナウイルスも加わって。
マスクなんてしていたら
それこそどんな恐怖の目で見られるか
わからない‥‥。
というのが現状だよ。

アジア人観光客の多いオペラ界隈を歩いていて、
マスク姿の人を見かけるたびに、
また、フランス人が
マスク姿の人を避けて歩いているのを
見かけるたびに、
他人事ながらドキドキしてしまうボクたち。
最近は、フランスの薬局でも
一般人用のマスクが
売られるようになったとはいえ、
まだまだ予防のため、
そして他人に迷惑をかけないようにする
マスクは一般的ではないから、
マスク姿は衝撃を与えるんだね。

さて、気を取り直して
日本でのイベントのお知らせを！

今年の9月から、ボクの弟分
プチモンスターが幼稚園生になるため、
夏休み以外にこんなに長く帰れるのは
おそらく今回が最後。
たくさんの方にお会いできるのを
楽しみにしています。

全ての催事にまりこちゃんはいるよ。
ボクとプチモンスターは小田原の催事でね♪

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）