バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


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「超人気のイベント
 子供蚤の市って?!」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
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「超人気のイベント
 子供蚤の市って?!」

バブー

先週の土曜日、
ボクが毎日通る散歩コースで
巨大な『子供蚤の市』が開催されたよ。

とのまりこ

フランスといえば『蚤の市』。
アンティークやブロカントや古着など
(正確にはアンティークは100年以上たったもの、
それ以外の古いものをブロカントと言います)、
古いものを売る蚤の市マーケット。

毎週同じ場所で1年中開催されるもの、
1年に1日だけ開催されるものなど
開催場所や時期も様々。

プロのお店ばかりが並ぶ本格的なものから
素人が家のいらないものを並べた
いわゆる「フリマ」まで種類も様々。

バブー
誰かにとっては宝物だけど
誰かにとってはなんでもないもの。
言葉は悪いけれど、
正直ガラクタゴミとしか見えないものたちが
山積みになっていたりすることも多いんだよ。

何かのパーツだったものとか
ボタンとかネジとか釘とか
お菓子の空き缶とか割れたガラスとか‥‥。

とのまりこ
今回の『子供蚤の市』は
我が家の近所で年に2回開催される
ものすごく巨大でものすごく熱いマーケット。
参加するブースは素人の一般家庭です。

子供服、おもちゃ、靴、本など
子供関係のものならなんでも、
家にあるいらなくなったものが
ずらりと並んでいます。

街のエリア一帯全てを使うほど、
参加者数もすごい数だし、
早朝から掘り出し物を探そうと
気合いを入れてまわるお母さんも多数な
超人気のイベントなのです。

真剣に掘り出し物探しをし、
両手に抱えるほど洋服やおもちゃを
持ち帰る家族を見たり、
おもちゃや本をお母さんにねだる
子供を見たり、
もう履き潰したと
言ってもいいような状態の靴を
子供に何足も試着させているお母さんを
見るたびに、
日本ではあまり見ない光景だなあ‥‥
と文化の大きな違いを感じたりします。

バブー
金銭的な問題があるから
子供にお古を、という意味ではないからね。

売っている人も、買っている人も
近所に住んでいるごくごく普通の
一般家庭のフランス人たち。

必死で掘り出し物を探していたら、
隣のブースが友達ファミリーだった
なんていうことも♪

とのまりこ
お店で買う新しいものはもちろん、
お古やいらなくなったものを
売ったり買ったりする蚤の市文化。
こうやってフランス人たちは
上手に古いものを取り入れることを学び、
文化ができあがっていくのですね。

ちなみに、この巨大な『子供蚤の市』。
小さな子供動物園まで出張していて
子供たちの人気者になっていました。

バブー
ロバ、ヤギ、クジャク、
牛、鶏、カモ‥‥etc
この徹底ぶり、さすがフランス♪
楽しいイベントを作り出すの
本当に上手だよね〜。

一方動物さんたち。
1日中子供たちに囲まれて、
とてもとてもお疲れだよなあ‥‥と、
子供がうちに遊びにくると
すぐにベッドの下に隠れちゃうボクは、
感心しっぱなしなのでした。

 

 

☆「パリこれ!」連載300回記念プレゼントへ
ご応募くださったみなさま、たくさんのご応募ありがとうございました。
先日当選された3名の方へプレゼントを配送させていただきました。
残念ながら落選となったみなさまへ、
とのまりこさんより以下のメッセージをお預かりしましたので
こちらへ掲載いたします。
-----

ボンジュ〜ル。

とのまりこ&バブーです。
今回は、「パリこれ!」300回記念プレゼントにご応募いただき
どうもありがとうございました。

みなさんからの楽しくあたたかいメッセージ、
ワクワクしながら読ませていただいています。
(ほぼ日乗組員の方が全部送ってくださいましたが、
あまりにもたくさんあってまだすべて読めていないのです。)
残念ながらプレゼントははずれてしまいましたが、
これからも「パリこれ!」楽しんでいただけたらうれしいです。

それではみなさんこれからもどうぞ宜しくお願い致します。

とのまりこ&バブーより

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2018-05-29-TUE


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illustration:Jérôme Cointre