パリでここ数年どんどん増えている
『Poké Bowl』のお店。
知らない間に一気にブームが来ていて、
街のあちこちで『Poké』という単語を
見かけるようになり、
いまだに新しくオープンすると
『Poké』の店だったりして
まだブームは続いているんだなあという印象だよ。
今年半年日本に帰っている間に、
ボクんちの近所徒歩圏内にまた２軒増えていた。

▲どのお店も丼の構造をイラストで説明しています。
「ベース」「野菜とフルーツ」「プロテイン」「トッピング」
「ソース」を選びます。

「ポケボウル」＝「ポケ丼」。
これ、本当はハワイ発祥の食べ物らしいのですが、
ハワイのことなど何も知らないおバカな私。
勘違いも甚だしいのですが、
ゲームの「ポケモン」の
「ポケ」だと思い込んでおり、
数年前、世界で爆発的に流行った
（今でもまだ流行りは続いているのかしら？
パリでもあの当時はみんな携帯を見つめながら
歩いている人が大量にいました。）
携帯を使ってポケモンのキャラクターたちを
捕獲していく、あの「ポケモンgo」から
生まれた食べ物だと思い込んでいたんです。
キャラクターたちを捕まえるときに投げる
まんまるい「ボール」がパカっと半分に割れて
あのボールに丼が入っている
イメージなのかと‥‥。

▲宅配専門のサイトにも「ポケボウル」がずらりと並びます。
このカテゴリーを見ると「ハワイアン」という言葉に並び
「日本食」「アジアフード」という説明が多いので、
やっぱりハワイ発祥のものだと思っていない人も多そう？！

本当に恥ずかしいくらいの勘違いなのだけど、
今日このコラムを書くまで
そう思い込んでいたよ。
だって、まさにあのゲームが
流行ったあとくらいから
この「ポケボウル」という食べ物が
主役のお店がやたらとパリに増えたし。

ハワイは、パリからは、
乗り継ぎをして24時間近くかけていく場所。
何しろ遠い地なので、ハワイが日常の話題や
バカンス先の候補地としてあがることもなく、
勘違いし続けちゃってたんだ‥‥汗。

▲お店にはたくさんの種類のトッピングがずらりと並んでいます。
正直、ありすぎてよくわからないけれど、やっぱり日本人的には
和風丼のトッピングを選びたくなる。

ちなみに、私だけでなく
「またポケボウルのお店、
こんなとこにもできたね。」
なんて話をする友人たちは、
大抵みんな、
「ポケモン」からきてる「ポケ」という
前提で話をしていたので、
案外そう思っている
フランス人も多いのかもしれない？！
とにかくヘルシー志向が増えているパリでは
これからも人気は続きそうです。

好きな組み合わせをを選べる「ポケボウル」。
丼のベースは白米、玄米、サラダ（葉っぱ）、
キノア（栄養価の高い雑穀の一つで
フランスではとてもポピュラー）など。
ここにメインとなるサーモン、チキン、牛肉、
エビ、マグロのたたきなどを選びますが、
メニューでは大抵
「プロテイン」と書かれているのが面白い。

付け合わせの野菜やフルーツは
かなり種類が豊富で、
枝豆、プチトマト、きゅうり、玉ねぎ、
ピーマン、ラディッシュ、にんじん、
アボガド、チーズ、生姜、とうもろこし、
ひよこ豆、海藻サラダ、もやし、
パイナップル、ざくろ、マンゴー、
あんずetc...と、
「和」っぽい丼を想像すると
「えっ？！」っとなってしまうような
ものまで並びます。

最後にトッピング（パクチー、ごま、
ひまわりのたね、フライドオニオン、
アーモンド、ナッツetc...）と
ソース（醤油の甘いのor辛いの、
ワサビ醤油、スパイシーマヨネーズ、
ココナッツミルク、チリソース、レモン、
マスタード、ハチミツetc...）を
選んで完成！

▲「プロテイン」部分の肉や魚が１種類か、２種類かなど
トッピングの多さでSサイズ、Lサイズなどが決まりお値段が変わります。

なかなかの冒険になりそうな
具材やソースもあるけれど、
ハワイ発祥と聞いてなんか納得。
だからなんとなく
エキゾチックなものがあったのか！

「ポケ、ポケ、ポケ、ポケ」
やたら「Poké」という言葉を見かける
最近のパリ。
パリでお散歩する機会があったら、
「ポケ探し」もしてみてね。

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）