「公園の遊具の 名前で混乱?!」
みなさんボンジュ〜ル。 パリは公園にバラが咲き乱れ 木々の緑が美しく 歩いているだけでウキウキする季節。 太陽を求めてみんながお散歩に出る。 公園の遊具も芝生広場もカフェのテラスも 人がいっぱいの季節がやってきたよ。
▲家の目の前の小さな公園にも色々な種類のバラがいっぱい。 公園を通り抜けるだけでしあわせな気分になる今の季節のパリ。
パリのあちこちの公園にある、 子どもたちを遊ばせる遊具スペース。 「ママ、こっち来て! 見てて!」 「ママ、押して!」 と呼び出されることも多いのですが、 いつも戸惑うのが 「次はbalançoire(バランソワール)!」 という言葉。
というもの、フランスでは ブランコもシーソーもバネ付きの遊具も、 全部「balançoire(バランソワール)」 という言葉で表現されるから。
「はいはい、ブランコ押して欲しいのね。」 と思ってブランコの方に行こうといたら シーソーに飛び乗っていて 「そっちかい!」 ってなったり、 「次はバランソワールやろう!」 って誰かの言葉に反応して走っていく 子どもたちが『ブランコ』と『シーソー』、 違う「バランソワール」の方に 散り散りになって行くのを目撃したり。
正確にはね、 balançoire(バランソワール)だけだと 『ブランコ』をさしてね、 balançoire à bascule 「バスキュル=台ばかり」がつくと『シーソー』、 La balançoire à ressort 「ルソール=ばね・ゼンマイ」がつくと 『スプリング遊具』 (日本ではどういう名前なんだろう?)を 表すんだけどね、みんな普段は省略して 「バランソワール」しか言わないから、 一体どの「バランソワール」を指しているか わからない! ってことなんだ。
▲これが「バランソワール」その1。ブランコ。
▲これはいわゆる『シーソー』の「バランソワール」。
▲これがまた別の「バランソワール」。 バネがついているビョンビョンタイプ。
ちなみに、こんなタイプの 子どもたちが何人か乗れる平べったい丸い形の ブランコには balançoire nid d’oiseau(=鳥の巣ブランコ) という名前がついているのだそう。 ちょっと可愛いですよね♪
▲このタイプの「バランソワール」は「鳥の巣ブランコ」と呼ばれているタイプ。 鳥の巣にたくさんひなたちがいるイメージなのかな♪
遊具の名前。 子どもたちと公園で遊ぶようになるまでは 知らないものが多かったけれど、 滑り台のことは 「toboggan」(トボゴン)って言ったり (なんだか音の感じがおもしろい!) 日本語からは想像もつかないような 単語だったりして、覚えていくと面白いんだ。
吊り橋とか網を渡るような遊具は 「pont de singe」(=猿の橋) っていうみたいだよ。 猿山で猿が遊んでいるイメージなのかな?! まだまだボクたちが知らない名前もあるので また面白いのがあったら紹介するね!
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2024-05-28-TUE