先々週の日曜日、
サッカーW杯でフランスが
20年ぶりに優勝してしまったのは
まだ記憶に新しいニュース。

日本のニュースでもフランス全国が
歓喜で満ち溢れている様子が
映し出されていたと思うけれど、
あの優勝の日、一体パリがどんな騒ぎだったか、
ちょっと様子をレポートするよ！
決勝戦が始まる何時間も前から、
優勝後の明け方まですごかったんだから！

まず朝は、決勝戦が待ちきれない
興奮した車のクラクションと
サッカースタジアムでよく耳にする
ラッパ（正式名称なんというのだろう‥‥）が
街中から聞こえてくる、
その騒音で目覚めました。

パリ16区のお年寄りやお金持ちの多い
高級住宅街に住む友人からは、
こんなムービーが送られてきます。
ケーキを買いに外に出てみたものの、
すでに危険すぎてまっすぐ歩けない‥‥と。

試合開始何時間も前からこんな調子だから
（しかも若者の少ない閑静な住宅街エリア）
試合中、そして優勝してしまったあと、
一体どんな騒ぎだったか
みなさん想像がつくでしょうか？！

試合後、狂喜乱舞するフランス人たちが
どんどんどんどん凱旋門のたつ
シャンゼリゼ大通りに集まってくる。
勇気ある（？！）ボクたちの友人ファミリーが
ちょっと危険を感じながらその群衆の中に入って
レポートしてくれたので、
ぜひ雰囲気を味わってみてね！

１つ目の映像は、
試合直後から街の大通りに人があふれ、
勝手に歩行者天国になっていく様子。
パリの中心を東西に通るリヴォリ通りを歩いて
シャンゼリゼ方向に群衆が集まってきます。

２つ目の映像はコンコルド広場から
シャンゼリゼ大通りに突入したあたり。
遠くに人々が目指す凱旋門が見えます。

３つ目の映像は、
シャンゼリゼ大通りをぐんぐん上がり、
凱旋門に近づいてきたところ。

このあとさらに人が集まり、ヒートアップ。
深夜までこの騒ぎが続きました。

このファミリーの大学生の長男くんは、
凱旋門そばの友人宅でテレビで観戦していて、
すぐに凱旋門近くに
出てきたらしいけれど、
あっという間に人が集まって来たんだって。

ダイナマイトや爆竹のような大型花火があがり、
スクーターが走りまわり、
発煙筒をたいている人たちがいて、
たった15分で危険を感じて
退散したのだそう。

それでも友達は爆竹にやられて
なんとそのあと救急病院で
１日を過ごしたんだって。

雰囲気はまるでフランス革命や
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の絵を
思い起こさせるようなもの。
人々の洋服が現代のものでなかったら
もうそのもの？！

私は、窓の外から聞こえてくる
地鳴りのような人々の狂喜した歓声と
クラクションや爆竹の音を聞きながら
シャンゼリゼやエッフェル塔の様子を
テレビで見るだけにしました。
（さすがにバブーと１歳児を連れては
身の危険を感じます）

いやはや本当にすごかった。
次の日の明け方まで
街中が異様な騒ぎなのでした。

さらに優勝の次の日。
パリのメトロの駅名のいくつかが、
一時的に変わるというお祝いイベントも‥‥。

例えば、「ノートルダム・デ・シャン」駅は
監督の名前にちなんで
「ノートル・ディディエ・デシャン」に。

「ベルシー」駅は「メルシー」にかけて
「ベルシー・レ・ブルー」
（ブルーはフランス代表チームの愛称。
フランス代表チームよありがとう！ということ）

「シャルル・ド・ゴール・エトワール」駅は
「オナ・ドゥ・エトワール」に。
（俺たちは２つの星を持っている
＝２回優勝したということ）

優勝した次の日の朝には
メトロの駅名の看板を変えてしまう。
（ホームに表示されている看板が
ひとつおきに変えられていたよ。）

仕事がやたら早くない？！
フランス人って仕事がと〜っても遅くて
バカンスに命をかける働かない国じゃ
なかったの？！

という皮肉を言っていた外国人が
山のようにいたのは言うまでもありません（笑）。
こんなところもフランス人の
おちゃめなところだね♪

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