「ショコラ」
「ショコラ」
「ショコラ」

フランス人は毎日がチョコレート祭り、
と言っても過言ではないほど、
老若男女、みんな
ショコラ（チョコ）が大好きだよ！

しかもね、
ショコラはまだまだ
知らなくても良さそうな年齢の
２歳や３歳までがショコラ大好き！！
なんだよね‥‥。
ボクの弟分、プチモンスター（２歳）も
例外ではありません‥‥。

フランスでは、
ショコラは決して悪いものじゃない。
小さなうちは
できるだけ食べさせないように、
という存在ではありません。

私たち日本人的には、
赤ちゃんせんべいだの、ふかし芋だの、
できる限りお味の濃くないものとか
体に悪くなさそうなものをおやつに。
ショコラには、
まあまあ大きくなるまで
触れさせないでおくのが
当たり前の感覚ですが、
フランスにいたら
子供とショコラを切り離して
生活させるのは、ほぼ不可能！
私も完全に諦めています。

▲保育園のクリスマスパーティーの時の写真。
先生がワゴンにお菓子を山盛り持ってきて子供たちは取り放題！

幼稚園に入る前の子供たちが通う
保育園でだって、
ショコラのおやつが
出ちゃったりするんだもの‥‥。
そりゃああんなに美味しいものを
口にしてしまったら、
子供だってあじをしめる！
どんどん「ショコラ大好き人間」が
育っていくのです。

▲こちらは保育園の夏祭り。
同じ保育園に通うお友達もショコラ大好き。
みんなショコラ大好き!

プチモンスターが通う保育園でもね、
（ちなみにフランスの保育園は
幼稚園にあがるまでいく場所なので、
３歳児の小さな子しかいないよ。）
たまに口にチョコをつけて
帰ってくるんだけどさ‥‥。

保護者参加のクリスマスパーティーとかを
観察していて、さらにびっくり！

▲子供の目線のところにチョコレートがいっぱい。
そりゃあみんな欲しくなるよね。

親たちが自由に持ち寄って差し入れする
お菓子のほとんどが、チョコレート菓子。
子供の目線に、山盛りになった
お菓子たちが運ばれてきて、
みんなショコラ食べ放題！！
子供たち全員大興奮！

いつものおやつタイムとは違う、
特別なクリスマスパーティーとはいえ。
１歳、２歳、３歳の子達が
ショコラ食べ放題です！

「ぎゃ〜、先生〜、
その、子供の目線に
大量のチョコレートを積んでくるの、
やめて〜！！」
と、心の中で叫んでも無駄です。

とどまるところを知らず
どんどん手を伸ばす子供たち。
まだまだ半分赤ちゃんの子供たちのお腹に
ショコラが消えていきます。

ショコラといえばさ、
カフェのコーヒーについてくる
小さなチョコレートを、
足元で待つ飼い犬にあげるフランス人も
たまに見かけるよ。

自分の飼い犬にどころか、
人の犬にまであげようとする人もいたりして。
ボクも何度かもらいそうになったけどね。
「チョコはイヌにはダメだから！！」
って、マリコちゃんがお断りしていた。

というわけで、ボクは
ショコラの国おフランスで暮らしているけれど、
ショコラの味をまだ知らない。
ちょっと残念だなあ‥‥。

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
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