ねえねえ、知ってる?!
室内で傘を広げると、
フランス人に「ノンノン!」って注意されるんだよ。
そうそう、これはフランスの迷信のひとつ。
「室内で傘を広げると不幸がやってくる」
のだそう。
前に、
「バゲットは裏向きで置いたらいけない」っていう
迷信も紹介したけれど
あれと同じ、フランスの迷信シリーズだね。
「なんで不幸がやってくるの?」
という質問には、
「だってそういうものなのさ。」
「昔から言われてるから。」
などなど、曖昧な答えしか返って
きませんが、「室内で傘をさすのがNG」
というのはけっこう徹底されていて
必ず注意されます。
我が家は玄関の扉を出た「部屋の外」、
アパートの廊下部分に広げて干していますが、
これでも「う〜ん。」と難色を示す
人も多いのです。
お隣のおばあちゃん、バブー家の玄関前に
傘が広げられているのを見るたびに
「なんてことかしら!」
って思っているのかもしれません‥‥。
お店で傘を選ぶときすら、
絶対に広げない、もしくは
お店の外に出て柄や色を見る人も多いんだって!
そんなフランスの傘ですが、
フランス人はちょっとやそっとの
雨ぐらいでは、傘はさしません。
雨に備えて、長い傘を持ち歩く人も、
ほとんど見かけません。
逆に見かけると
「おおっ! 長い傘持ってる人もいるのか〜。」
と感激するほど。
傘もオシャレの一部になるほど
いろんなデザインの傘がある、
日本の傘の位置づけから見ると、
フランス人の傘の持たなさ具合に、
「おおおっ。」っとなることは
間違いありません。
そして、機能性にすぐれた傘も
ほとんど見かけません。
たとえば、カバンの中に入れていても
気にならない大きさとか軽さだったり、
全ての水滴が広げただけできれいにきれたり。
そんな日本では当たり前の素敵な傘は、
ここにはありません。
パッと広げただけで、
私の折り畳み傘の水滴が一度でなくなったのを見て、
「まあ!」と、魔法を見たかのように反応したマダムは
今までひとりやふたりじゃありません。(ニヤッ♪)
雨の日は、ちびっ子たちもみんな
傘じゃなくてレインコート。
雨になんか負けないで、
元気いっぱい走り回っているよ。
先日、ある雨の日、旅先の小さな村で遭遇したのが、
遠足に来ていた1年生のクラス。
先生以下、誰一人傘はささず、
全員がレインコートを着て
大雨の中を歩いて見学しているのを見て、
これも日本ではありえない光景だわ‥‥、と驚愕。
髪の毛も顔も雨に濡れてるじゃないの。
このままバスに乗ったらどうなるのかしら?
な〜んてついつい考えてしまうのは
日本人だからかしら‥‥。
逆に、小さなこどもが傘をさして歩くのは
危ないという考え方もあるのかもしれません。
それはまた調べておかなくっちゃ!
ボクもちびっ子に負けない
素敵なレインコート持ってるよ♪
今週も傘マークが多いパリ。
雨の中のおさんぽ、行ってきまぁす。
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