「シャワーは イタリア式が人気?!」
さて問題です。 フランスで人気のある 「Douche italienne」 (ドゥーシュ・イタリエンヌ) =「イタリアン・シャワー」 ってな〜んだ♪
家のリノベーション話などで 頻繁に登場する「イタリア式シャワー」。
フランスなのにイタリア?? お隣の国なのに一体何が違うの?? と初めて聞いた時は みんなが一体何を話しているのか、 ぜ〜んぜん分からなかったのですが。 ぴったり閉まる扉などがなく、 ほぼ段差のないフラットな床面のシャワーを 「イタリア式シャワー」というそうなのです。
▲フランスのDIY専門ショップの一つ「Leroy Merlin」(ルロワ・メルラン)のサイトから。 シャワーのページを見てみると、「イタリアン・シャワー」(左)か 「箱(ボックス)型シャワー室」(右)のカテゴリーに分かれてます。
ホテルなどでよく見かける、 いわゆる、狭いけれど水が漏れないように 扉がぴったり閉まる「普通のシャワー」と、 まるで部屋から繋がっているようにも見える 「シャワー室」感のない 「イタリアン・シャワー」の2種類があって。 DIY専門店やリノベーション関係の 店やサイトを見ても 「どっちがあなたに適してる?!」 なんて参考記事もあったりするんだよ。
スタイリッシュでモダンでかっこいい イタリアン・シャワーは、とっても人気。 憧れている人も多いんだよ。 扉や段差がほとんどないから バリアフリーにも適していて、 「車椅子でも可能な部屋」 というカテゴリーだと みんなこの 「イタリアン・シャワー」タイプ だったりするよ。
▲スタイリッシュな「イタリアン・シャワー」と「バスタブ」両方つけてしまおう♪ のススメのページにはこんな感じのモデルルームの写真が。 普通の部屋の中にバスタブがどん! みたいな光景、 私たち日本人からは信じられないけれどけっこうヨーロッパあるある。 湿度もなく乾燥しているからこそできる技?!
フランスでは購入した家に対して、 日本のように「終の住処」という考え方がなく、 どちらかといえば投資の対象の一つ。
「結婚した」、「子供ができた」、 「子供が増えた」、「離婚した」 etc.の 人生のステージに合わせて 家を変えていく人が多いのです。
そのため持ち家を売って新しい家を買い、 新しく家の改装をしているなんていう話を 耳にする機会がたくさんあるのです。
▲こちらはいわゆる昔ながらの「箱(ボックス)型シャワー室」のページ。 スタイリッシュさは負けるけど、設置が簡単で とても狭いスペースにも対応できるというメリットが。
つい最近もね、 「普通のシャワー」と 「イタリアン・シャワー」と 「バスタブつきのシャワー」と 一体どれがいいか、という 白熱した議論に参加したんだけどね。
日本のお風呂はさらにすごいんだぞ〜。 バスタブの横に、 「洗い場」っていうスペースがあって、 水が部屋の中に飛び散るとか気にせずに 思いっきりシャワーも浴びて、 綺麗な体でバスタブに ゆっくりつかれるんだぞ〜。 と説明をして、ちょっぴり日本自慢をした ボクたちなのでした。
日本大好きなフランス人たち、 「旅館」とか「温泉」は 知っている人も多いけど、 普通の一般家庭の「風呂場」が どうなっているのか知っている人は ほとんどいないからね。 みんな日本の風呂場を説明すると驚くんだよ♪
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2023-01-31-TUE