「チケットの値段が いろいろ変動する?!」
ねえねえ、知ってる?! フランスのTGV (日本でいう新幹線のような高速列車)や ベルギー、オランダ、ドイツ、イギリスなど 近隣諸国を結ぶ長距離列車。
チケットの値段が変動制なんだ。 日にちや時間、条件なんかで 値段が変わるよ。
新幹線の料金が、 同じ日でも時間によって。 そして、同じ時間でも条件によって (変更できるとか払い戻し不可とか) 全然違うようなものなのです。
日本で「新幹線」といえば いつでも基本的に料金は同じ。 時刻表だけを調べるという感じなので 鉄道のお値段が変動制ってちょっと変?!
と思ったりもしますが、 つまりは飛行機みたいなものですね?
例えば、フランス国内のTGVのチケットは 3ヶ月前から発売になるけれど、 基本的には早く取れば「早割」的な感じで 安くなるし、人気のない時間帯は 安かったりするよ。
▲例えばモンサンミッシェルに向かう時の途中乗り換え駅「Rennes」(レンヌ)までのチケット。 時間によって値段がいろいろ設定されています。
これ、早く買えば買うほど安くなる というだけの単純な変動制ではなく、 残りの枚数など、需要と供給によって 相当細かく変動します。
どれにしようか迷っているうちに、 値段がぐ〜んとあがってしまったり。
決済しようとした瞬間、 安いチケットが売り切れていたり。
日付をまたいで検索していると、 驚くほど値段が変わったり。
▲同じ時間の中でも、条件(返金や変更の可否)によってお値段が違います。 そしてこの1等車は39ユーロというお安い値段! 変更不可のいちばん安い2等車の35ユーロとあまり変わらぬお値段♪
直前割引(ラストミニッツ)的なものも 関係するので どんどん上がるだけではなく 高くなったり安くなったり。 予測しにくい形で変わるんだ。 だから買うタイミングが なかなか難しいんだよね。
さらに、同じ時間のチケットの中でも 値段設定がいくつかあります。
とにかく最安値で変更や返金ができないもの。 割引率によって変更や返金ができるもの。 など条件によって値段設定が変わるのです。
1等車(グリーン席)の値段も 同じように変動しますが、 1等車の方が2等車よりも安い! なんていう不思議な現象もけっこうあり、 選び方次第ではかなりお得に旅を楽しめます。 (おかげで今までなんども、ちょっと豪華な 1等車を満喫してきました)
▲こちらが1等車の車両。2等車でも充分広いフランスのTGVですが、 1等車になるとかなりラグジュアリーな感じです。
日本の新幹線に乗るたびに、 「すいている時はお値段下がればいいのになぁ。」 と思ってしまうボクたち。 日本国内の移動にかかる料金って けっこう高いんだよね‥‥。
さてさて、もしもフランスで 鉄道の旅をすることになったら、 変動制のお得な料金、ぜひ利用してみてね!
※この連載を再編集し、 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。 こちらをぜひご覧ください!
2018-09-25-TUE