フランスは３月下旬から続いた
ロックダウンが先日解除され、
かなり規制が穏やかになってはきたけど、
まだまだ通常通りの世界に戻るのは
遠い先の話。

幼稚園、小学校、高校などは
ソーシャルディスタンスを守り
子供も先生も全員の安全対策をしつつ
少しずつ少人数で再開ということですが、
当然問題もたくさんあり。

学校の方針によっては
「幼稚園は今年度は一切登校なし」
（つまり夏休み明けて新しい学年が
始まるまで一切学校がないということ！）
とか、
「?○年生だけ週2日午前中２時間だけ開始します」
とか、
「夏休み前まで何日間か登校日を設けるのみで
それ以外は全てお休みとします」
という小学校とか、
「それってもう今年度はほぼ学校なしに
等しいってことじゃない！」
という学校も多いよ。

「結局、ほとんど学校が
ないに等しい状態だから、
今年度いっぱいは
子供の面倒を見ながら家で
リモートワークを続けるしかなくなった」
というお母さんたちも多いようです。

あれだけ感染者数・死者数も
多かったフランスなので、
慎重になる親も多く、
学校が再開したとしてもしばらくは
あえて行かせないという方針の
家庭も多いようです。

さて、そんな学校問題、
日本でも今、連日ニュースで
「９月始まりはあるのか、ないのか？！」
などと議論されているけれど、
そうなると学年を何月生まれから
何月生まれで区切るのかって問題とか、
色々出てくるよね。

前置きが長くなりましたが、
今日はその「学年」のお話！

日本では4月2日から翌年の4月1日に
生まれた人までが、同じ学年になるでしょ。
1月1日から4月1日に生まれた人までは
「早生まれ」って呼ばれるアレね。

もうあれが本当に分かりにくくて、
「ってことは、うちの子と同じ学年？
いや、違う学年になるのか？」
みたいな会話、よくしてしまうのですが、
フランスは単純明快。

1月1日から12月31日生まれた人が
同い学年。
つまり同じ年生まれは
同じ学年になるのです♪

今年の９月から
幼稚園の年少さんになるのは
2017年に生まれた子供たち。
というように‥‥。

いちいち頭の中の糸がこんがらがりながら
あれやこれや考えなくていいので、
分かりやすくて気に入っています。

つまり、元旦生まれの子が
その学年でいちばん
お兄ちゃん・お姉ちゃんに。
ってことだよ！

日本では「早生まれ」となるチームが
フランスでは学年の
お兄さん・お姉さんチームになるんだね。

※この連載を再編集し、
　書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
　こちらをぜひご覧ください！（2015年8月出版）