ねえねえ、知ってる??
おフランスの鍵。
自転車の鍵も。
バイクの鍵も。
すべてが「がっつり」、大掛かりなものばかり。
そうそう、その「モノ」よりも、
鍵の方が重いんじゃないかと、
大げさではなく思ってしまうほど、
「がっつり」した鍵たち。
鍵の持ち運びだけでも一苦労なのであります。
ボクのアパートの工事に使われている
はしごみたいのもね。
こうやって毎回太〜い鎖に
つながれてから、みんな帰るんだよね。
こんなはしご、誰も盗まないよ。
と思うでしょ?!
でもね、そんな油断は少しも許されないのがおフランス。
しかもデジコード
(フランスの集合住宅などの建物入口にある、
数字やアルファベットを入力する方式の鍵)
で入る、
住人しか来ない、アパートの中だよ!
それでもこんな頑丈な鍵をして帰るんだ。
なぜかって?
それはこんな風にしないと、
絶対にあっという間に誰かに盗まれてしまうから。
ちょっとした道具を持っていれば
壊されてしまう鍵なんて、この国では
「壊してください。盗んでください。」
ってアピールしているようなもの。
鍵をかけていないとか、ちょっとの時間だからって
その辺に置いておくなんて、もってのほか!
「がっつりした」鍵をしてたって。
油断しちゃ〜いけない。
こんな頑丈な鍵を使っていても、この通り。
タイヤにサドルに‥‥。
持ち帰れる部品という部品が
持って行かれてしまう国。
こんなかわいそうな自転車たちは
町のあちこちで見かけます。
もはや「がっつりした」鍵ですら
お役目を果たし切れているのか
不安になることだらけですが。
みんな自分で「できる限り」の防衛策ははって、
自己責任でモノを置いていきます。
盗まれたなら、それは、
鍵をかける部分を間違えていた。
鍵がチャチすぎた。
盗んだ人に怒りをぶつけるよりも、
自分が反省しなくてはいけない国。
自分の管理体制の甘さを反省する国。
(もちろん盗んだ人が悪いんだけど。。。)
我がバブー家も、
マイチャリが欲しいねなんて話が
何十回も出ましたが、
盗まれるのが怖くて、買わずにいます。
盗まれた部品は、どこかのフリーマーケーットや
蚤の市で売られる運命に。
ハンドル、タイヤ、サドル、
車のバンパー、ランプ、タイヤ。
一体誰が買うんだろうという部品など、
あらゆるものがあやしい蚤の市に
並んでいるのを見かけます。
こんなフランスにいると、日本の
自転車の鍵はまるでおもちゃみたい。
(最近は、日本でもいい自転車は
こういうごつい鍵をしているそうですが。)
そして荷物をカゴにいれたまま
スーパーで買い物をしても大丈夫な
場面を見ると、「おおおっ。」っと
驚きの声をあげずにはいられません。
ボクもね、毎日「がっつりした」リード、
に、つながれているよ‥‥。
ボクはね、おいしいモノを持っている人と、
イヌの仲間を見つけると、
飼い主様の言葉も聞かずにあっという間に
とんでいっちゃうんだ。
だからね、「がっつりした」リードに‥‥。
つながれちゃってさ‥‥。
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