バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。


2 6 6

「牡蠣は基本、
 生しか食べない!?」

 
     
バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2 6 6
「牡蠣は基本、
 生しか食べない!?」

バブー

フランスの海沿いの街に旅行したら
楽しみなのが海鮮グルメ。

先日ボクたちが旅をした
フランスの北西部、ブルターニュ地方は
牡蠣の養殖地がある場所でもあるから
新鮮な生牡蠣を食べられると
毎日のように牡蠣三昧していたよ。

パリでももちろん
生牡蠣や海鮮盛りはいただけるけど、
新鮮具合やお値段が全然違うからね!

とのまりこ

ところでこの『牡蠣』。
フランスでは生でしか食べません。

牡蠣と言えば
『牡蠣フライ』、『焼き牡蠣』、
『牡蠣なべ』などなど
日本なら、
バリエーションが色々あるはずなのに。

この国では『生』オンリー。
高級レストランなどで、
「牡蠣のタルタル」とか
「生牡蠣のほんのちょっとあったか蒸し」
みたいなものに出会ったことはあるけれど、
それはごくごく稀な場合。

基本は開けたての牡蠣に
レモンやエシャロットネギ入りの
ヴィネガーをかけていただく
生牡蠣スタイルのみ。

揚げ物を出すと大喜びするフランス人に、
牡蠣フライとかのおいしさを
教えてあげたいわ〜。
と、牡蠣を食べるたびに思ってしまうのです。

バブー
牡蠣の特徴や大きさも違うしね。
フランスのはあっさりしたタイプ。
日本のようにミルキーでコクがあるのはない。

だからキリッと冷えた白ワインと一緒に、
つるっといくらでも食べられてしまうから、
前菜にひとり12個食べるなんていうのは普通。

とのまりこ
フライや鍋には向かないのかななんて思いつつ、
でもこれだけ生牡蠣が身近な国だからこそ、
他の食べ方でも食べたい!
と思ってしまう日本人的発想。

そう思っていたら、
今回のブルターニュ地方の旅の
海鮮専門のレストランで
『温かい牡蠣』なるメニューを発見!
フランスに住んで14年で
ついにはじめて見つけた牡蠣メニュー♪

注文してみるとまさに『焼き牡蠣』。
トマトソースとチーズがからまる
グラタン風の『焼き牡蠣』が出てきたのでした。

これだよこれ!!
そうそう、フランスでもできるじゃないか!!
サイコー。
と、大興奮し、
2日連続で通ってしまったレストラン。

生牡蠣をいただき、焼き牡蠣をいただき。
味の違いも楽しめて、さらにたくさんお腹に入る。
『牡蠣フライ』とまではいかなくても、
せめてこの『焼き牡蠣』が
もっと浸透してほしいと思わずにはいられない。


▲生牡蠣、エビ、カニなどが盛られた海鮮盛り。ちなみにこれが1人分


▲今回「焼き牡蠣」とともに見つけた「焼きあさり」。これもとても珍しい

バブー
ちなみに、ボクの飼い主まりこちゃん。
今回の旅ではこっそり
醤油とわさびとポン酢を持ち歩いていたよ。

レモンやヴィネガーやマヨネーズでいただく
フランスの海鮮盛りで
ちょっと飽きてしまった時に便利なんだって。

フランスを旅する時は
ちっちゃい持ち歩き用を
カバンの片隅に忍ばせておくといいかも?!

日本のお刺身盛りも最高だけど、
フランスらしい
甲殻類いっぱいの海鮮盛り。
チャンスがあったらぜひチャレンジしてみてね!

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

「Boîte」(ぼわっと)
東京都杉並区西荻北4丁目5−24
【地図】 【駅からの道順はこちら】

 

2017-08-15-TUE


まえへ
トップへ
つぎへ
illustration:Jérôme Cointre