ほぼ日 |
福原さんは、ウゴウゴルーガのあと、
いまの「近未来予報ツギクル」まで、
どんなお仕事をなさってこられましたか。 |
福原 |
ずーっと、同じ。こんな感じですよ。 |
ほぼ日 |
こんな感じ? |
福原 |
あまりメインストリームを歩かずに、
端っこのほうを行く感じで。
ずーっとこう。 |
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一同 |
はははは。 |
ほぼ日 |
「近未来予報ツギクル」に
ウゴウゴルーガの遺伝子が残っている部分は。 |
福原 |
技術のスタッフに、
ウゴウゴルーガにいたメンバーがいます。
また、チーフカメラは、
当時アシスタントカメラで、
「はだかでかがく!」というコーナーで
うしろでくるくる踊ってた奴です。
‥‥でも、たぶんね、この年まで
ディレクターやってる奴は
あんまりいないんじゃないかな。 |
桜井 |
あ、いない、いないです。 |
福原 |
ぼくは、役職では
企画担当部長なんですよ。
それで現場やってるのはあんまり‥‥
あ、ドラマはいるか。 |
桜井 |
ドラマは、60歳になっても
現場をやる人はいるけど、
こういう浮いたような番組では、 |
一同 |
はははは。 |
桜井 |
現役でやってるのはいないですね。
この人くらいです。 |
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ほぼ日 |
それは、もちろん
ご自分で希望されてるんですよね。 |
福原 |
希望しないとできないですよ。 |
ほぼ日 |
まわりが空気を読んでいるのではなく。 |
福原 |
それもある。 |
桜井 |
ひとつの道として。 |
トマト |
うん。 |
福原 |
やっぱり、ものつくってナンボ、
という気持ちがありますよね。
テレビ局の進む方向って、
プラットフォーム化か
コンテンツファクトリー化か、と
よく言われます。 |
ほぼ日 |
はい。 |
福原 |
例えば、テレビ局はコンテンツファクトリーだ、
と考えると、
ぼくらが外に出てなにかをつくろうとした場合、
はたしてフジテレビの名前を
はずしてもできるだろうかというと、
それはいまでも自信がなかったりします。
制作費はどんどん下がっていくし、
ネットをはじめとする
いろんなメディアが出てきている。
そんな状況で、
コンテンツとしてなにかをやっていくには、
ふだんから現場でがんばってないと
できないという気がするんです。 |
ほぼ日 |
はい、はい。 |
福原 |
一方で、テレビ局は
プラットフォーム化するという
方向もあります。
水平分離とか、そういう議論がありますけど、
そうすると、僕らはクビですけどね。 |
一同 |
ははははは。 |
ほぼ日 |
いやいや、ちょっとそれは。 |
桜井 |
トマトちゃんはナレーターでやっていけるし、
私はまかないのおばちゃんで
やっていけるけど(笑)。 |
福原 |
プラットフォーム化になったら
基本的には、テレビ局は
編成と営業だけでいいわけで、
制作は外に出していく方向です。
それで果たして
テレビはやっていけるかというと、
どうなんでしょうね。
そうなると、地道にでも
制作能力を上げていくしかないでしょう。 |
桜井 |
うん。福原がこうして現場にいると、
下の人たちが育っていきますからね。
入社1〜2年目の子たちが。 |
福原 |
そうそう。
「これ、3分で全部直せ」とか
言われてるわけですよ。 |
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ほぼ日 |
ところであの‥‥福原さんの、その指は、
スイッチングのやりすぎで
そうなったんですか。 |
福原 |
これはぜんぜん、遺伝です。 |
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その後、我々は
福原さんが現在ディレクターをつとめる番組
「近未来予報ツギクル」の
収録を見学させていただきました。 |
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副調整室には、パソコンが並んでいました。 |
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桜井 |
ウゴウゴルーガも、
こんな感じだったんですよ。
パソコン並べて、指示して。
そういう意味では、変わらない感じ‥‥ |
ほぼ日 |
福原さんの番組は、CGが多いですもんね。 |
桜井 |
ウゴウゴルーガの時代は
パソコン一台一台が大きかったし
CG担当の人数も多すぎて、
副調整室がいっぱいになっちゃって、
生放送の日には、福原さんが
椅子の上に立ってやってたもんね‥‥
あ、ここのゴミの分別、だめだよ! |
ほぼ日 |
さすが、CSR。 |
福原 |
もうすぐ本番なんで、
ぼくはフロアに下りますけど、
見てってくださいね。 |
ほぼ日 |
ありがとうございます。
あ、ここにも、MAのブースがあるんですね。 |
トマト |
入ってみようか。 |
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桜井 |
なつかしいね、
みんなでこんなふうにやってたね。 |
ほぼ日 |
ふふふ‥‥ |
トマト |
APやって、ナレーターやって、
たのしかったなあ(しみじみ)。
顎関節症になったけど、
たいへんだったけど、
ほんとうにたのしんでやってました。 |
ほぼ日 |
あ、ほら、本番がはじまりましたよ。
福原さん、こまかい指示出してますね。 |
一同 |
(じーーーーっと福原さんを見ている) |
桜井 |
よし、じゃ、帰りましょう! |
一同 |
ええええーー! |
ほぼ日 |
いま、見学が
はじまったばっかりなのに? |
桜井 |
このパターンは、長いわ! |
ほぼ日 |
なんでわかるんですか。 |
桜井 |
わかります、帰りましょう。
はい、さっさと、行きましょう。 |
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桜井さんの早足の背中からは
「プロデューサー」という文字が
浮かび上がってきていました。
当時もきっと、こんなふうに
「はい、おしまい!」
「はい、これは捨てる!」
「はい、いまはこの人たち手一杯だから!」
「私は、おもしろいと思います!」
と、やっていらっしゃったんですね。
以上で、フジテレビ・ウゴウゴルーガの旅は
おしまいです。
みんな、おもしろい人たちでした。
最後に、ウゴウゴルーガチームのみなさんから
プレゼントがありますよ! |
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トマトちゃんの絵の入った
ウゴウゴルーガ特製ミニトマトの種を
10名様にプレゼントいたします。
「トマトちゃんの種プレゼント」という件名で
postman@1101.comまでご応募ください。
〆切は、4月13日午前11時まで。
コンテンツの感想もお待ちしています! |
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ではまた!
最後に〜、
おきらくごくらく! |
(おしまい) |
2009-04-07-TUE |