1、左ききかも
最近、「本当は左ききかも宣言」
というのをよく聞く。
かも、というのがポイントです。
「お皿を洗うときスポンジは左手」(私)
「体を洗うときタオルは左手」(姉)
「利き手テストをすると
どうも左きき」(Y子)
利き手テストっていったいなんですか?
それにどうせ、その全員が、左手で字は書けません。
その程度の宣言です。
小さい頃、はさみを使うのが異様に下手で、
切り抜いたり貼ったりする絵本を作ったとき、
父に「君はどーしてそうザツなんだ!」と言われた。
あのときの、まだあまりしゃべれなかった自分に、
「だって左ききかもじゃん!」と
反論させてあげたい。
さらに・・・。
去年海に行ったとき、事務所のSくんといっしょに、
宿の、六畳くらいの小さな部屋で
ふたりきりでネットの仕事をしながら、
「私って、ほんとうは左ききかも」
とうちあけたら、
Sくんが、
「実は僕もそうかもしれない」と言ったあと、
すごくもじもじしながら
「こんなこと言っちゃっていいのかな~」
と言うので、
「なんだよ、言えよ」と言ったら、
「僕の夜の友達は左手だけど、人はみんな右手らしい」
と言い出し、すごーく恥ずかしかったです。

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