1、左ききかも


最近、「本当は左ききかも宣言」
というのをよく聞く。
かも、というのがポイントです。
「お皿を洗うときスポンジは左手」(私)
「体を洗うときタオルは左手」(姉)
「利き手テストをすると
 どうも左きき」(Y子)
利き手テストっていったいなんですか?
それにどうせ、その全員が、左手で字は書けません。
その程度の宣言です。

小さい頃、はさみを使うのが異様に下手で、
切り抜いたり貼ったりする絵本を作ったとき、
父に「君はどーしてそうザツなんだ!」と言われた。
あのときの、まだあまりしゃべれなかった自分に、
「だって左ききかもじゃん!」と
反論させてあげたい。

さらに・・・。
去年海に行ったとき、事務所のSくんといっしょに、
宿の、六畳くらいの小さな部屋で
ふたりきりでネットの仕事をしながら、
「私って、ほんとうは左ききかも」
とうちあけたら、
Sくんが、
「実は僕もそうかもしれない」と言ったあと、
すごくもじもじしながら
「こんなこと言っちゃっていいのかな〜」
と言うので、
「なんだよ、言えよ」と言ったら、
「僕の夜の友達は左手だけど、人はみんな右手らしい」
と言い出し、すごーく恥ずかしかったです。

2005-01-19



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