4、「占い」

子供がなかなか生まれないので、
毎日「相性辞典」というような占いの本を見ていた。
「今日生まれたらこれだ」
「明日だと私とこの相性だ」
「この日だとだれといっしょだ」
などと考えていました。

二月七日だと私との相性がばっちりだったので、
そして八日だとお互いに
いろいろむつかしい
みたいなことが書いてあるので、
どうしても七日に産みたくて、
七日の朝に陣痛が来たときには
「やった!」と思いました。

しかしお産が長引き、七日が終わり、
十二時を回った瞬間に悲しくてオーイオイ泣いた。

今思うと、アホです。

でもそのときは、
「ああ!てるちゃんと同じ日だ。
 きっとてるちゃんみたい
 になっちゃうよー」と本気で泣いた。
てるちゃんがきらいなわけでもないのに、
痛くて少し気が狂っていたのだろうと思う。

いくらひまでも、占いの本を見すぎるのも
どうかと思います・・・。

あんなに気にしているというか、
自分の心にすりこまれているとは思わなかった。
いざとならないと、
それほど心に焼きついてしまっているとは、
気づかないものなのかもしれないですね。

その、てるちゃんに後日、
「うちの子、あんたと同じ誕生日になっちゃって
 すごくくやしい」とメールしたら、
「ざまあみそしる~!」という返事が返ってきて
めちゃくちゃ憎たらしく、いっそうくやしくなりました。
この全体を通して、神は私にいったいなにを
学ばせようとしてるのでしょう?
全くなんのメッセージも見出せないが、
くやしいのは確かです。

2005-02-09



「U.M.A.」よしもとばななさんへの感想は
タイトルを「ばななさんへ」にしてpostman@1101.comまで
お送りくださいね!

このページを友達に知らせる




戻る