23、「いい買い物と思いたい」
うちの子供も二歳になり、
なにを見ても耳が長ければ
「ミッフィー」と言いますが、
それはほんもののうさぎであろうと、
アニメであろうと、ラパンという車のCMであろうと、
なんでもかんでもミッフィーです。
やはりあのシンプルな線は
子供に対して効力大と見ました。
このあいだ道を歩いていたら、
よく下北沢にありがちな
「ちょっと昔のキャラ者大集合」
みたいな店があって、
ミッフィーの時計が三百円で売っていました。
三百円ですよ?
私はせっかくだから子供に
おみやげに買って行こうと思い、
店のお兄さんに「あれください」と言いました。
そしてせっかくだから聞いてみました。
「どうしてこんなにも安いんですか?
時計ですよ?動いてるし」
するとお兄さんは言いました。
「これって、アンティークにならないんですよ、
今も普通にデパートとかで
売っているからですね・・・
それに時計は動いているけれど、
壊れてしまっていて針を合わせても
目覚ましが鳴らないんですよねえ。
だから三百円」
ううん、微妙!
あまりにも微妙!
境界線も微妙!
まあいいや、と買って帰ったら子供は
「ミッフィー!」と喜び、
遊びまくって翌日には分解。
そして、半分に割れたミッフィーが
ベッドの下に落ちていたのでほうっておいたのですが、
それがまたわけのわからないタイミングで
鳴るんですよ・・・。
「なんだ、鳴るんじゃん」
とその目覚ましに
夜明け前に起こされた私は思いましたね。
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