54、「トークが止まらない」


止まらない、と聞いてはいたのですが、
やはり止まらないです。

そして面白いのです。

「う～る～とらの父がいた、母がいた、
　そして赤ちゃんがいた、あ～かちゃん。
　これタマちゃんに似てるね、
　これタマちゃんっぽい？
　ママ～、ママはいい人だねえ、
　ママのぽんぽん、やわらか～い。
　ママ怒ってない？怒ってなくてよかったよかった。
　チビちゃん（自分のこと）はいい人かな、
　かわいいかな、
　チビちゃんが産まれてきてよかったねえ。
　タマちゃんなでなで、やわらか～い！
　ウルトラの父はパパかなあ。
　チビちゃんはタロウかなあ。ママは母だよ。
　あ！おふとんはどこ！おふとんやわらか～い。
　おふとんをかけて、寝ました！
　今日ゆんきんちゃんに会ったよ。
　ゆんきんちゃんと寝た。
　それで、ゆんきんちゃんにばいばいして、
　ごはん食べて、おみそしるを飲んで、
　お風呂はいって、暗くして、朝になりました。
　おはようございます！
　こんにちは！
　ありがとござます！
　ケーキも食べて、これじゃあま～い！って言って、
　洗って、おちゃちゃ飲んで、洗って、
　ママにこらって怒られてしまいました。
　ママ怒ってない？あ～よかった。
　ママいい人だねえ、赤ちゃん抱っこして～、
　ママやわらか～い、ママいい人でよかったよかった。
　チビちゃんがいい人で、ママよかったね」

夜中の二時、
真っ暗な部屋の中でチビの声が響き渡り、
私は無視して寝ようと思うのだが、
あまりの面白さに
何回もぷっと吹き出してしまいます。
ああ、こういうの聞いたことあるなあ、
酔っぱらいだ、酔っぱらいのトークだな、こりゃ、
と思いながら。

向こうを見ると、
夫の耳にはしっかりと耳栓がはまっているが、
無理もなし。


ちなみにこのあいだ、
チビはウルトラの父と母のフィギュアを持って
向かい合わせて

ウルトラの母「おかえり」
ウルトラの父「ただいま、チビはどこ？」
ウルトラの母「ママブーブーに乗ってる。
　　　　　　　かぼちゃ食べる？」
ウルトラの父「食べる」

とほんもののパパとママのまねをして
吹き替えをしていましたが、
宇宙的スケールなのか卑近なのかさっぱりわからん。