袋文字って、
書くのがむずかしそうだなって
思うんですが‥‥。
袋文字を練習するときは
カタカナのほうがいいですよ。
ひらがなは、字が入り組んでいて、
たとえば袋文字で「あ」を書くって
すごく難しいんですよ。
わたしは慣れているんですけど‥‥





こ、これは無理です(笑)。
これも練習したんです。
昔、まだ慣れてないころは、
先にえんぴつで
「あ」って書いてから、
まわりを縁取って、
袋にしていたんですよ。




最後にまんなかの線は
消しゴムで消しちゃえばいいんですね。
そうなんです。
でも残っててもかわいいですよ。
漢字になると、さらにもう難しいです。
でも自分の名前ぐらいは
漢字で袋文字ができると
たとえば色紙に寄せ書きをするときとか
便利ですよ。
先生、自分の名前に
「義」という字が入ってて難しいんです。
「義」(笑)!!
「義」かー。
普通に書くのもめんどうなくらいです。
今って、コンピュータのソフトで、
文字ってどうにでも作れるじゃないですか。
でもわたし、古い人間なんで、
レタリング検定がまだあったころに勉強していて。
全部手で書かなきゃいけない時代だったんです。
そのとき、「義」って試験で出ました。
難しい字として知られてました。
「国」とか「風」とかも
むずかしそうですよね。
寄せ書きのときに、
それを袋文字にするのは‥‥
でも、1回、横に書くと、
難しい字でも、みんな、できますよ。
横に書いた字をお手本にして?
じゃあ、わたしが‥‥
(「義」を書きはじめる)。






こう。で、こう、こうして‥‥。
(書きながら)
わたし、レタリングをするときに
書きやすいように漢字を分解して
覚えてしまったので、
お習字の書き順とは違うんですよ。
人前で字が書けなくなりました。
で‥‥(書き終わる)。


え?! すごいです!
初めて見ました、
「義」の袋文字(笑)。
縦に長くなっちゃったけど。
やってみます!
こうして自分の名前で
練習するのがいちばんいいですね。
やっぱり自分の名前、書きたいですもん。
よし‥‥(書きはじめる)
どうなってるの、こうなって、
こうなって、こうなって、こうなって、
こうなって、こうなって、こうなって。



うわあ、何十年も書き続けてるはずの、
自分の名前が、字に見えない!
こうなって、こうなって、こうなって、
こうなって‥‥あ、できました!
巨大になりましたけど!



書けました、書けました。
でもイラストみたいにも見えますね。
はい、自分でも文字に見えないです。
でも、今やってて楽しかったです。
そう、そうなんですよ。
パズルみたいでもあるし、
迷路を作るみたいな漢字もありますしね。
楽しいですよね。
それからたとえば、
袋文字で「目」とか書くとき、
すごく線が多くなっちゃうので、
ここを省略するといいですよ。



なるほど。
隙間を埋めちゃうんですね。
(つづきます!)
2012-04-09-MON