メンバーたちは、
自分たちのマーケティングがうまいなどと思ったことがなく、
この本のことを笑っていました。
彼らは、ただひたすらファンときちんと付き合おうとしていただけなんです。
バンドがもうかるよりもファンのメリットになるように考えて
決めていくことが多かったのです。
たとえばライブの録音を許可しようというアイディアも
ファンの助けになるように、と始まったことで、
何か立派なマーケティング計画があったわけではありません。
私たちがグレイトフル・デッドのマーケティングはすばらしい、
と書いたので、おもしろがってくれています。
一方、音楽業界では、レコードレーベルの幹部、
バンドのマネージャー、コンサートのプロモーター、そしてアーチストなど
たくさんの人がこの本をほめてくれました。ありがたいことです。
グレイトフル・デッドのレーベルである
「ワーナー/Rhino」の幹部もこの本のファンで、
なんと、マーケティング戦略のアドバイスをしてほしいと
私に声をかけてくれたんです。
私のようなデッドヘッズにとって、望外のできごとでした。 |