“Unusual”、ふたたび。
糸井重里からデイヴィッドへの 7つの質問とその回答。  そしてデイヴィッドから糸井への6つの質問
 
アメリカ各地の実業家にお会いになっているデイヴィッドさんですが、 この『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』について、 よく理解を示す「地方」と、 そうでない「地方」があると思われますか?  アメリカ各地の実業家にお会いになっているデイヴィッドさんですが、 この『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』について、 よく理解を示す「地方」と、 そうでない「地方」があると思われますか?
アメリカ各地の実業家にお会いになっているデイヴィッドさんですが、
この『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』について、
よく理解を示す「地方」と、
そうでない「地方」があると思われますか?

あります、あります!
新しい考え方を面白がる人たち、幅広い経験を積んでいる人たちは
『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』に対しても、
とてもオープンです。
一方、名門ビジネス・スクールの言うこと以外は価値がない、
と思っているような典型的なMBAのような人たちは
それほど理解してくれません。

それから、本を出す前、
グレイトフル・デッドの音楽を好きではない人たちが
どう思うか、実は不安でした。
ふたを開けてみたら、そういう人たちも
この本の内容をとてもよく理解してくれて、びっくりしました。
音楽観の違いを乗り越えて、
グレイトフル・デッドというバンドの運営から学ぼうという人たちがいて、
とてもうれしかったです。

 
この本がまとめられたことで、
グレイトフル・デッドのスタッフやメンバーは、
じぶんたちのやってきたことを「対象化」して
みることになったと思います。
そのことが、彼らに、どんな影響をあたえると思いますか。

メンバーたちは、
自分たちのマーケティングがうまいなどと思ったことがなく、
この本のことを笑っていました。
彼らは、ただひたすらファンときちんと付き合おうとしていただけなんです。
バンドがもうかるよりもファンのメリットになるように考えて
決めていくことが多かったのです。

たとえばライブの録音を許可しようというアイディアも
ファンの助けになるように、と始まったことで、
何か立派なマーケティング計画があったわけではありません。
私たちがグレイトフル・デッドのマーケティングはすばらしい、
と書いたので、おもしろがってくれています。

一方、音楽業界では、レコードレーベルの幹部、
バンドのマネージャー、コンサートのプロモーター、そしてアーチストなど
たくさんの人がこの本をほめてくれました。ありがたいことです。

グレイトフル・デッドのレーベルである
「ワーナー/Rhino」の幹部もこの本のファンで、
なんと、マーケティング戦略のアドバイスをしてほしいと
私に声をかけてくれたんです。
私のようなデッドヘッズにとって、望外のできごとでした。


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2011-12-13-TUE
 

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