「人間は２種類に分けられます。
　フットボールをこよなく愛する者と
　興味のない者──」
こんな名言からはじまった、
ペナルティのヒデさんへの一問一答。

新宿の「ルミネtheよしもと」の控室で、
舞台がはじまる直前まで、
ヒデさんは一問ずつほんとうにていねいに
説明してくださいました。
（サッカーを恋愛にたとえることが多いんですよね！）

できるだけ多くの質問にこたえてくれたようす、
６月１９日に配信をしたものを、
録画をごらんいただけるようになっています。
ぜひ、どうぞ！

そして、ぜひテキストでも読めるようにと、
ダイジェストではありますが、
ここにまとめてお届けします。

試合時間は90分と決まっていますが、
その中で痛がっているフリとかをして
時間を稼ごうとする選手もいて、
そのときには試合時間を計測する時計を止めていたりするんです。
そういうプレーが止まった時間も含めるので
表示されている残り時間を超えてもなお
試合が継続されている場合があるんですね。

恋愛で、「別れよう」と言われて
「ハイさようなら！」って、
すぐに気持ちが切れますか？　みなさん。
それと一緒で、試合にも余韻が必要なんです。

世界的にもいろいろ言い方があって、
時代とともに言わなくなった用語っていうのは
今までもたくさんあります。
たとえば、「オウンゴール」。
あれは、昔「ゴールデンゴール」と呼ばれていました。
‥‥ま、聞こえが悪いかなってことで呼ばなくなったのかな。
今でも「ロスタイム」で通じますから、
ぼくらは変える必要なく、
そのままでいいと思いますよ。

これねぇ、ありますよ。
たとえば、メッシ。
でも、しょうがないです、そこは。
ただ、もし、メッシが日本に帰化した場合。
サントス選手は「みっつの都のぬし」と書いて
「三都主」でした。
メッシはどうする？
「飯」と書いて、メッシでしょう。
ただ、本人が望まないかも（笑）。

そうだと思います。
でも、通訳の人が怒り口調だったら、
ぼくだったら、ちょっとイラッとする思うんですよ。
「いやお前が言うな！」って（笑）。
ほんとうは、
日本の監督は日本人がやるのが美しいと思います。
でも、日本はまだまだサッカー後進国。
サッカーのノウハウをわかっている海外の監督に
指導してもらうっていうのは、
日本がつよくなるための方法の１つだと思います。

ぼくは、メディア関係者ではないので、
そういう場面に出くわしたことがないのですが、
実は、事前に決めているらしいです。
ボールと陣地どりのときに
コイントスをすると思いますが、
あれも事前にやっているそうですよ。

ぼくが監督で、
ワントップというシステムにした場合、
大久保選手を見たいなぁと‥‥。
１回ワールドカップを経験して、
海外にもいっている大久保選手。
これは、かなりの財産だと思います。

まず、サッカーは紳士のスポーツです。
ですから、
スーツという世界共通のフォーマルウェアで
監督がピッチに立つ、というのは、
いわばステータスなんです。
ただ、スーツでなければいけない、という
決まりごとではないので、
元日本代表監督の岡田武史監督は
当時ジャージを着たり、ポロシャツを着たりしてましたね。

これはいい質問ですねー！
あのこどもたちはエスコートチルドレンといいます。
FIFAという団体は
フェアプレー精神であったり
こどもたちに夢や未来を提供したい、という精神を
もっているところなんですよ。
ワールドカップという舞台に立てないサッカー選手は、
やまほどいる。
そんな場所に立ったこどもたちは、
「将来サッカー選手になりたい」
「サッカーを応援したい」という気持ちが
グッと高まるわけです。

さきほども話しましたが、
ちゃんとそういう時間を計測している審判がいます。
計測に関して、
不公平が生じることは決してありません。

いやっ、それボルシチ！！（笑）
ほっこりしたなぁ、この質問。
ボランチって、舵取りとかいうんですけど。
車でいうと、ハンドルでもあり、
エンジンでもあるのかなぁ‥‥。
とにかく、真ん中にいるポジションのことです。
ピッチの真ん中という場所は、
ぜったいに人が通過するところなんです。
サッカーは、みんなゴールに向かって走りますから。
だから、ボランチというポジションは
すごく重要な役割なんです。

‥‥ん？　これは、大喜利なの！？
ひやかし！？

（いやいや、本気の質問です。）

いや、でもたしかに気になりますよね。
これね、規定がないんですよ。
たとえばホイッスルも
支給されるものをつかっても、
自分がつかっているやつをつかっても、
どっちでもいいんですよ。
コインも同じだと思うので、
支給されるコインを記念にとっておいて
自分が持っているものをつかう、ということも
あると思います。
ようは、裏と表がわかればいいんですよね。

FIFAが規定した親善試合というのがあって、
そのポイント制でランキングが決まります。
だから、多く試合をすれば
それだけポイントもたまるんです。
なので、あんまり気にしないほうがいいと思います。
芸人だって、レギュラー番組が多いからといって、
おもしろいとは限らないでしょう？！
たとえば「ピース」、レギュラー、多いねぇ？！
「ペナルティ」‥‥、少ないねぇ？！？！
でも、ぜったいペナルティのほうがおもしろい！！
ただ、ピースもおもしろい（ニッコリ）。
今日劇場にいる芸人みんながおもしろいのと一緒。
「サッカーはつよいものが勝つんじゃない。
　勝ったものがつよいんだ」
という、名言もありますからね。

そうかぁ、そういうことがわからないと
たしかにお友だちとかとサッカーを見ていても
おもしろくないですよね。

（こういう「イロハのイ」を
　彼氏に聞くと本気で怒られちゃうんですよ）

ああー、サッカー好きすぎちゃって。
いますよね、そういう人。
ぼくだったらちゃんとこたえます。
（ホワイトボードをつかいながら説明してくださいました。
　ぜひ、動画をごらんください）

あれはシェービングクリームみたいなもので、
１分くらいで蒸発するんですよ。
フリーキックを蹴る位置を
審判が見ていない間にゴマかす人がいるんですよね。
スプレーで線を引くこと。
これだけで、すごく公平になったし。
サッカーが見やすくなったと思います。

壁の人数に制限はないんですよ。
人を「壁」として考えるので、
１人、２人ではなく「枚」と数えるんですけど、
フリーキックを蹴る人の位置とゴールまでの距離を
ゴールキーパーが見て、壁を何枚にするか指示します。
むやみやたらに決めているように見えるかもしれませんが、
そうではないんですよ。

まずねぇ、サッカー選手のことを見て
「いぶし銀」というワードが女の子から出てきたら
ぜひ、お付き合いしたいです。
「ようわかっとる！！」と。
1年前くらいにネイマールが日本に来たときに
うちの娘が彼を見て、
「パパ。このこまだまだ伸びるね」
っていったんですよ。
もう、娘を抱きしめました。
「ようわかっとる！！」と。

‥‥で、いぶし銀ですね。
たとえば‥‥イタリアの「ピルロ」ですね。

疲労というのは蓄積されるものですから、
サッカー選手も筋肉痛になります。
一般の人よりは回復は早いと思いますけれど。
たとえば、マラソン選手は
42.195kmも止まらずに走ります。
とてもすごいことだと思います。
でも、自分のリズムで走れるんですよ。
サッカーは、相手ありきのスポーツなので、
相手が走ったら自分も走らなきゃならない。
思ってもみないところにボールが行ったら、
それを追いかけなきゃいけない。
そういう短距離走と長距離走を繰り返すので、
もしかしたら、マラソン選手よりも
疲労はたまりやすいかもしれないです。

その質問が、もうオフサイド（笑）。
でも、そうなんでしょうね、
ずーっと抱えている問題なんでしょうね。
恋愛も同じだもんなぁ。
何回やっても壁にぶつかるわけだから。
切っても切れないんものなんでしょうね。
よし、説明しましょうっ！
言葉で簡単に説明すると、
「キーパーをのぞく最終ディフェンスラインより
　前でボールをもらっちゃいけない。」
これだけです。
（ホワイトボードをつかいながら説明してくださいました。
　ぜひ、動画をごらんください）

ボールのないところを見ているのも、
すっごくおもしろいです。
さっきの話でいうと、
ディフェンスだけを見ていれば、
オフサイドが見えるわけですから、
人より早くそのことに気づけるわけです。
みなさん、彼氏はいますか？
彼だけ見てちゃだめ。
その周りも見ておかなきゃ、
ほかの女の子にとられちゃったりして、
いつか彼を失いますよ。
恋とオフサイドは、
出すぎちゃダメってこと。

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