ほぼ日 |
さあ、いよいよ最後の第10条ですね。 |
諏訪 |
はい。第10条は
「収穫したら、またすぐに植えられる」
ということです。 |
ほぼ日 |
ほかの一般農法は、収穫のあと、
すぐに植えられないんですか? |
諏訪 |
そうなんですよ。
一般農法だと収穫し終わったら
また畑をふかふかに耕して
新しい肥料を入れることから始めます。
そうすると新しく仕込んだ肥料が
微生物に分解される時間も必要となってきます。 |
ほぼ日 |
なるほど。 |
諏訪 |
ところが永田農法では
トマトを抜いたら、抜いた日にすぐ、
秋ならほうれん草の種を
まいたりすることもできます。
永田先生もやってますけど、
1つの畝で、キュウリを育てていて、
キュウリが終わるちょっと前から、
次に植えるものを
キュウリの株と株のあいだに種をまいてしまう。 |
ほぼ日 |
え! |
諏訪 |
例えばそら豆をまいたとすると
そら豆の芽が出た頃に
ちょうどキュウリが終わるので、
キュウリを根元から切って収穫するころには
そら豆がもう育ちはじめてる。 |
ほぼ日 |
へぇーー。 |
諏訪 |
そうやって次から次へと
どんどん野菜を入れ替えることができるんです。
これも最初に耕して
固形肥料を入れていく必要がないから
できる特徴です。 |
ほぼ日 |
一般の農法は年に何度も
畑を耕す必要があるけど、
永田農法ではその手間がいらないんですね。 |
諏訪 |
そのうえ、一般の農法では
育てる野菜の品種によって
入れる肥料もかわってくるんです。
ところが、永田農法では
「葉もの用」と「実もの用」の
2種類の液体肥料を
使い分けるだけでいいから、
最初に実もの用の液肥を使って
トマトを育てていても、
ホウレンソウを育てる時は
葉もの用の液肥にかえるだけでいいんです。
わざわざリセットする必要がないし
永田農法で畑を使うと本当にムダがない。
狭い畑などには、すごくむいてる
農法なんじゃないかなと思います。
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(つづきます) |