ありがとうが爆発する夜
矢沢永吉バースデー記念
スペシャルイベントまでの日々。

TONIGHT THE NIGHT!
9月15日バースデー記念スペシャルイベント
“ありがとうが爆発する夜”は終わっても、
このコーナーはもうちょっと続きます。




“ありがとうが爆発する夜”さいくぉー! でした。
参加した読者から次々にメールが飛び込んできています。
そして、スタッフ“ポチ”氏からもツアーリポートが!
スタッフ“ポチ”氏のリポートは、
夜通しの撤収作業がひとだんらくした
翌日の明け方から話がはじまっています。
まずは、“ポチ”氏からのリポートを、
そして、参加した読者からのメールを紹介しましょう。
それでは、“ポチ”さんお願いします。


「STAFFポチのツアー・リポート第3弾!」

9月16日(木)
AM 3:50
ステージ上の大型液晶ビジョンがやっと下りてきた。
もうバラシが終わったセクションは
ここ数日の疲れと、今日の移動の為、各自帰宅していった。
       
ところで・・・観た? 昨日のライブ!
私も20数年間、ファン時代も含めると400回以上
ボスのライブを見てきましたが、
今までのベストワンライブが塗りかえられ、
昨日のライブがべストワンとなりました。
魂が震えました。
そう思ったファンの方も多いのではないでしょうか?

3日間で睡眠時間4、5時間しかとれないことや、
汗臭い身体や、カルシウム不足のイライラなど
一瞬のうちにどこかへ消えてしまいました。
しかし、台風16号の接近により一時は
コンサートの中止も検討されていたとは
誰も思わなかったでしょう。

昼前にやっと並べ終えたアリーナ席のパイプ椅子が
風でなぎ倒されたり、養生シートが飛ばされたり、
場外の物販テントも強風のために曲がったりして、
急きょ場内に販売場所を移動したりと
午後からは各スタッフ台風対策でおおわらわでした。

17:00の段階で風がやまなかったり、
もし、強まるようなことがあったら
中止決定をだす旨ボスに伝えたところ
「だいじょうぶ、止むから。
 夕方6時くらいになったら雨もやんで
 風も落ち着いてくるから・・・」と言っていました。
       
・・・止みました。風も落ち着いてきました。
同じ横浜市内にある横浜スタジアムで予定されていた
社会人野球大会が中止になったとの情報が入ってきました。
横浜国際総合競技場では
“TONIGHT THE NIGHT
 矢沢永吉スペシャル・コンサート
 「ありがとうが爆発する夜」”の開演決定が
各スタッフに飛びました。
奇跡です。奇跡のコンサートだったと思います。

途中何曲かは雨に降られましたが、
その雨の中に光るレーザー光線が
あんなに綺麗なものとは思いもよりませんでした。
ボスは本当に引きが強いというか、
これは大げさな言い方かもしれませんが、
何か別の力が作用したというか、そんな気さえします。

いや、それだけじゃなく、
あの場所にいたすべての人の気持ち、
残念ながら何らかの理由で横浜に来られなかった
すべてのファンの気持ちが通じたのかもしれません。
とにかく“ありがとうが爆発する夜”は無事終了しました。

50代現役ロッカーとしての
新たな第一歩を記した日と言っていいでしょう。
このひとはこれからいったいどうなっていくんだろう
という期待感がますます膨らんできたのは
私だけじゃないでしょう。

本当に、すべてのファンの皆さん、
スタッフ、イベンター、メンバー、出演者の皆さん、
そしてなにより
我らが“矢沢永吉様”ありがとうございました。
       
ポチ 
1999・9・16 23:55 大分のホテルより 
    
P.S. とは言ってもツアーはまだ始まったばかり。
ファイナルの武道館(12月11日)まで一気にいくぜ!!
なお、スタッフポチのツアーレポートは、
本家ホームページ“E.YAZAWA ONLINE SHOW”で
続行との情報をキャッチ! マメにチェックしてみよう。



そうそう、当日は台風が接近してたんですよ。
途中降り出して、フィナーレにはやんだ雨は、
まるで演出の一部のようでした。ライティングと
絡みあって、幻想的ですらありました。
では、続いて、読者からのメールです。よろしくぅ!


「ありがとうが……確かに爆発しました!」

恥ずかしながら何度も涙ボロボロ流してしまいました
泣けたことを実はけっこう「誇り」に思ってるんですが、
となりのOL4人組は「いったいなに者!?」
って思っただろうなあ。
30過ぎのおっさんがひとりで来て、
涙して絶叫してる姿(笑)。

オープニング……意外な登場でしたね。
ひょっこりギター担いで。
1曲目「ラストシーン」から2曲目「still」へと
ギターを弾きながらコード展開の素晴しさを
見せつけられました。あらためてこの2曲、
そのメロディラインの良さ認識しました。

前半にニューアルバムから3曲が登場しました。
今度のアルバム、矢沢さんもインタビューで
青っぽいと語ってましたが、なかでも泥クサイナンバー。
どんな演奏になるかと期待してましたけど、
リズム隊がさすが ! !  
グレッグ・リー(B)にロバート・ブリル(Dr)。
この2人初めて共演したはずですが
タイトなロバートのドラムに
うねるグレッグのベース……聴き惚れてしまいました。
4曲目「ロックンロールバイブル」は映像が効果的でした。

注)グレッグは'84、'85年頃のツアーで
村上ポンタ秀一氏(Dr)と
惚れ惚れするリズム隊を組んでました。
またロバートは'81年の「RISING SUNツアー」で
ドラムを叩いてます
(アルバム『RISING SUN』にも参加してますね)。

このリズム隊が起用されているせいか
6曲目には「BALL AND CHAIN」が登場。
'85年のツアー(Take It Timeツアー)以来
久しぶりに取り上げた曲ではないでしょうか??
6曲目から80年代前半のL.A.時代の
憎いナンバーが続きました。
8曲目の「Yes My Love」では会場と一体になって大合唱。
永ちゃんがTV画面に登場しただけでブッ飛んだ
コカコーラのCM映像も流れ、会場中がどよめき。
ぼくは一気に18、19の頃に戻され、
この日1回目の涙でした(笑)

中盤、MCでも触れてましたが、
まさかこの曲をライブでやるなんて!
11曲目「絹のドレス」です ! !
発表当時('80年)にはかなり地味なナンバーとして
聴いていた覚えがあります。
今回取り上げてもらって30代になって聴くと
改めてイイんだ!と思い知らされた感がしますね、これ。
12曲目「予感の雨」も意外な選曲。
もう一度CD聴かないと!(笑)

中盤から後半にさしかかる頃、やられました!
もうノックアウトされましたよ。
懐かしい日比谷野音の映像とともに、
19曲目「恋の列車はリバプール発」です。
しかも「あの時のメンバー ! ! 」すごい顔ぶれでしたね。
濃いファンにはたまらないプレゼントだったはずです。
だって相沢さん、木原さん「YAZAWAファミリー」の
2人が永ちゃんと同じステージにいるんですもの!
ココで2度めの涙……。

23曲目「風の中のおまえ」雨も小振りになり、
今年最後の夏の夜風が本当に清々しかった。いい曲ですね。
50代でこういう曲、サラっと歌えるなんて。
ルウ〜ルル〜♪と歌う永ちゃんの笑顔をさいごに見られて
本当によかった。思わず「ありがとう」って言えましたよ。

アンコール。
やっぱり歌ってくれましたね「I Love You,OK」
途中、声詰まって目に涙浮かべて
歯を食いしばって夜空見上げた永ちゃん……。
で、周りの人が『うわ〜〜〜エイちゃんがぁ……』
ってなってる所、おれ『永ちゃ〜ん!がんばれ〜!』って
マジで絶叫しちゃっいましたよ!
もうなりふり関係ないって感じで、
気がつくと頬には3回目の涙!(笑)。

あとはもうただ、ただタオルが舞うなか、
なんだか無性に笑いながら騒げた
「止まらないHA〜HA」「トラベリンバス」。
今年最高の夏の夜でした。
イトイさんの「ありがとうが爆発する夜」という
コピーの意味が本当によくわかりましたよ。

矢沢さんの音楽に14歳で出会い、
夢中になって追いかけた10代、男として惚れ、
生き様を見せつけられた20代。そして30代になっても
今だに夢中にさせてくれる、矢沢さん。
昨日は僕から矢沢さんに
本当に「ありがとうが爆発する夜」でした。

「ほぼ日」を読んで観に行った皆さんは
どんな感想を持ったんでしょうか?
「ほぼ日」読者のみなさんの感想もぜひぜひ聞きたいです。

ウチヤマタカユキ


「爆発の一夜が明けて」

私の一番強い感想は何より
「矢沢永吉という人はなんて幸せな人だろう」
ということでした。
もちろん長い矢沢人生、紆余曲折、悲喜こもごも
単純なものではないでしょうし
ご本人の血の努力もあってこそだとお察ししますが
50歳になるまで
ひとつのことをあれだけ変わらずに追いかけられる
その巡り合わせに最後の落涙の意味もあったのだと
私は勝手に考えています。
それがどれほどの幸福であるかをも。

もちろんファンや
糸井さんをはじめとした支援者も
彼を支えているのでしょうが
ああした一瞬に華やかな舞台に立つ人ほど
想像を絶する孤独な時間が多いはずなのです。
それに負けないだけでも、
アーティストとして勝ち組なんだろうなぁ....。

正直言って
音楽としては私が普段聞かない部類のものですが
白紙で出掛けた我々を
全く退屈させない彼のサービス精神にも
心から拍手を送りました。
大漁旗のように満艦飾のタオルが夜空に舞う様は
立派な「日本の祭り」の貫禄でしたね。
と、いうわけで
取り急ぎご挨拶代わりとさせていただきます。
はじける「ありがとう」を込めて。

Y・M


「永ちゃんのライブに行ってきました!」

ゆうべは、不思議な夜でした。
すべてが夢の中の出来事であったかのような、
でも、しっかりと自分の体が記憶している、
そんな夜でした。
僕は、永ちゃんのライブははじめてて、行く前まで、
ちょっとびびってたところもあったんですが、
ライブが終わった頃には、そんなことも忘れてたことに
今朝、気づきました。
ゆうべ、すごく感じたのが
みんな、やさしかったなあ、ということ。
永ちゃんも、観に来ていたみなさんも。
みんなが、お互いのことを思ってるし、好きあっている。
「おれも永ちゃんが好きだし、
 永ちゃんもおれのことを好きでいてくれる」
そんな気持ちが、あの2時間半のうちに、
僕にも芽生えてしまいました。
そういう、やさしさに包まれている感じが、
ほんとにうれしかったです。
こんなチャンスを与えてくれた、ほぼ日、最高。

魚介


「夕焼け雲とエーチャン」

さっきだんなとコンサートから帰ってきました。
いやー、結構なものを見せていただきました。
素直に感動しています。
コンサート始まる前に見た静かに燃える夕焼け雲。
「雨にずぶぬれー」のサクサクとした雨。
そして、いつのまにやら雨あがり。
豪華ゲスト、セット、バックバンドのみならず
お天気までも味方につけてしまったエーチャン。
ヤバイぜって感じです。
楽しかったな。
よい企画にのっけてもらえてラッキーでした。
ありがとうございました。
しかし、バスタオルが売り切れだったのが本当に悔しい。
初心者はフェイスタオルで我慢します。
久しぶりにワクワクしながらお布団に入れそうです。
お休みなさい。

Koji&Yuko Fujiwara


「楽しかったです」

行って来ましたぁ……ありがとうが爆発する夜。

ほぼ日で知らなかったら行くことがなかったであろう、
矢沢さんのコンサートにデビューする事がでました。
これも先行予約100枚限りのチケットに当たったからです。

前から歌は好きで、よく聞いてはいたのですが、
コンサートには私くらいの年代(20代)層が
いないのではないだろうかと勝手に思いこんでいたので、
今まで行こうとも思わなかったのです。

でも、この前矢沢さんが「SMAP×SMAP」に
出演した時に、若い人もたくさんいるとの一言で、
行ってみようと決意をしていたところに、ほぼ日での予約。
すべてがタイミングが良かったです。

感想……すごいの一言でしょうか??
とても50歳になられたとは思えないステージ上での
パワフルな動き。あれには圧倒されました。
始るまでは、ファンのかたがたに圧倒されてたのですが、
とんでもない……矢沢さんもっとすごいんですもん。
あの元気が羨ましかったです。
本当に良い1日をすごす事が出来ました。
ありがとうございます。

それでは、
まさみでした


「コンサート」

はるばる京都からのぞみに乗って新横浜まで、
友人と2人行って来ました。席もアリーナのど真ん中。
周りにはここで予習したとおり
矢沢のロゴ入りのバスタオルを肩からかけた
素肌にスーツ上下のお兄さん達。
その中でひたすらきょろきょろ周りを見回していたのが
1101関係ご一行様だったかと思います。

私の予習不足で知らない曲が多かったのが残念でしたが
最後に彼が涙で歌えなくなった時には
思わず泣いてしまいました。本当にいい3時間でした。

帰りに立ち寄ったラーメン博物館でいかにも
コンサート帰りの男性たちがいっぱい
コンサートグッズを買い込んだ袋を大切そうにかかえ、
「丁寧語」で「ああして昔のまんま再現してくれたのが
よかったっすね」と話しているのをきくと、
もう40代と思える彼らが本当に可愛く見えて、
つくづく幸せなファンだな、、、と思いました。
こころに「矢沢」のある人、幸いあれ です。

朝一番の新幹線で京都に帰り、また日常生活に戻ります。
この幸せな余韻は1週間は残りそうです。
本当にありがとうございました。

京都 M・T


いかがでしたでしょうか。
初体験の人も、ずっとファンだった人も、
忘れられない夜になったみたいですねぇ。
当日darlingと一緒に観てた“みうらじゅん”さんは
コンサートの後、カラオケに直行したそうです(笑)。
ほぼ日編集部でも、ライブ後、語りましたよ。
永ちゃんのライブは、あとでみんなで語るのが楽しいのよ、
その楽しみも入場料に含まれてるんだよね、
とdarlingが言ってましたが、なるほど、
気がつくとあの夜のことを語ってる私たちでした。

1999-09-18-SAT

HOME
戻る