本読む馬鹿が、私は好きよ。

電車のなかで本を読んでいる人を見つけると、
何を読んでいるのか知りたくなります。
自分は読んでなかったけれど、
たくさんのファンのいる作家については、
「どういうふうにおもしろいの?」って聞いてみたい。
読みたい本が増えるのって、うれしいことだから。

どうぞ、この作家をよく読んでいる読者の皆さんは、
「ほぼ日」の読者に、そのおもしろさを伝えてください。

全部漫画でいってみよう!

ほぼにちわ。
丁髷小説愛好家のみなさん、ご機嫌いかがですか?
モギモギコです。
さても、そろそろ投稿メールも打ち止めの気配ですが、
まだ隠し玉を所有なさっているそこのお方!
是非yomu@1101.comまで、
書籍推薦のメールを承りたく御座候。
今日紹介してるように、漫画でも新書でもムックでも
オッケーオッケーです。
新選組でいうところの、隊士募集です。

あまりちんたら紹介してると、
満月の夜に潮が引いていくごとくに
人の気も引いていってしまいますので、
終盤へむけて、本日は、漫画ばかりを
勢いよくご紹介し奉る所存です。
新選組でいうところの、天満屋事件あたりです。


じゃあ、1冊目!
じつは、わたくしめ、少々腰がひけつつ、
ご紹介しております!正直申し上げて!
少女漫画にはめっぽう弱くあり!
だからといって少年漫画に強いわけでもなく!
新選組でいうところの‥
しつこい?

風光る(1)
渡辺 多恵子 (著)
価格: ¥410 (税込)
小学館
4091373518


=
新選組初心者の女性にお勧め。
だって少女マンガですもの。
敵討ちのために、
女の子が男装して新選組に入隊するお話です。
ありえなーい!
と思ったら最後なんですが、
作者の渡辺多恵子さんは
ストーリーも絵も
とても上手いので 
ぐいぐい引き込まれます。
各キャラもとても魅力的に描かれてますので
(歳三の俳句と山南さんのくだり、いいですよー)
食わず嫌いせずに男性も読んでみられては?
まだ連載中なので、この先どうなるか楽しみ。
(kino)


=
私のお薦めは、
渡辺多恵子さんの漫画「風光る」です。
新選組の中に女の子がいた、
というフィクションではありますが、
史実に基づいているのはもちろん、
当時の風俗などについても、
かなり忠実に描かれていると思います。

女の子には絶対お薦め!!!
(匿名)


=
少女漫画なのですが、女子男子問わず、
多くの方に読んでいただきたい!!!
ありえない設定ではあるのですが、
細部細部が丁寧に描かれていて
隊士の覚悟に心を打たれます。
もちろん、少女漫画ならではの
ロマンスもあるのですけどね。
ちなみに。
大河でやっていた
「一番つらい拷問」がもう少し具体的に
描かれちゃってます。
怖いです。。。
(せきゅ)


=
超初心者用新選組入門書
といった感じです。

だって史実はしっかりと踏まえてありますし、
時代考証もしっかりしてあるんですもの。
沖田さんメインですが、局長、土方、山南、斉藤などなど
それぞれの個性が背景と共にきちんと描かれていて
ドラマと見比べてもさほど違和感は無いです。
なので、新選組!を見る前には結構このまんがを読んで
予習したり、復習したりしています。
だって、まんがだから読みやすいんだものー。
特に山南さんの切腹の回はそれに向けて
丁寧に書いてあって家の片隅で、
涙と鼻水でぐじょぐじょになりながら読んでました。。。
16巻まで出ていますが、まだ完結していません。
これからどうやって皆が書かれていくんだろう。
このまんが、本当におすすめですよ!
(東京のにょろり21才、女)


ポイントは、
「読みやすく」「史実に忠実」という点にあり、ですね。
うーん、たしかに、高校のときなんかに
女子が源氏物語にめっぽう強かったのは、
漫画の「あさきゆめみし」があったからというのは、
よく聞く話ですもんね。
おしいのは、完結してないところか!
一気読みがしたいところではあります。

つぎも漫画でいってみまひょ。
darlingdarlingも、「オレも買ったよ。」と
モウしておりました。

新選組
黒鉄 ヒロシ (著)
¥900 (税込)
PHP研究所
4569573525

=
今回の大河ドラマを見て初めて
新撰組に興味を持った初心者(私のような)に
ぴったりの入門書と申せましょう。すごい判りやすい。
主な事件ごとに章を分け、
(おそらく膨大な資料を駆使されたであろう)
筆に勢いのある美しい絵と
洒脱な文章で新撰組の誕生から
終焉までをたどっています。
繰り返すようですが、本当に絵がいい。
コマを切り取って飾ってみたくなるような、
白黒のメリハリの利いた、躍動感あるペン画。
視点はかなりドライで、
ナンセンスな描写もあるんですが、
ラスト近くの北へ向かう
土方についての数章は実にドラマチック。
カーテンコールめいた最終章は、
日の光を浴びたような
明るさにしんみりした

気持ちになり少し救われます。

数ある「新撰組」物のマンガの中でも
抜きん出た傑作だと思います。
(くうこ)


=
黒鉄ヒロシの「新選組」
詳しい内容を、ボキャブラリーが乏しい私に
説明するのは無理ですが、
隊士一人一人のエピソードが、
簡潔に、印象深く、
そしてはかなげに書かれています。

史実上、どうしても、散っていく話ばかりなのですが、
大河ドラマを見ていても、
ああ、この人が、
このエピソードで散っていく、伏線なんだと、
思います。
「新選組血風録」や「燃えよ剣」も読みましたし、
『新選組!』はおもしろいとは思うものの、
好きにはなれないのは、
今回のドラマには彼らの持つ
陰気さが足りないと思うからです。
この本には、その陰気さが色濃く出ています。
何回も読み返しちゃいますね。
(ヒロシ)

そして、読み返すたびに、
どーんと心の底になにかが沈むような感じがします。
そうだ、「屍累々」なんだよな。

いやいや、沈み込んでる場合ではないっすね。
そのほか、オススメの漫画2冊まとめてどうぞ。

ダンダラ(1)
赤名 修
¥680 (税込)
講談社
4063143368

=
私がおすすめする新選組本は『ダンダラ』です。
(あれ、漫画でもいいんですか、これ?)
作者がNET系で放送していた
『新選組血風録』に影響を受けて書き始めたもので、
今回の大河ドラマのように、隊士が若々しく、
力強く描かれています。
そして台詞がいちいちかっこいい!! 
決まってる!!

沖田総司に
「(芹沢)局長か、僕か…どっちの刀の錆びになる?」
なんていわれたら、
ちょっと斬られたくなっちゃいますよね…。
芹沢鴨もただの悪役でなく、
威厳のある人物として描かれています。
まだ1巻しか出ていないので、
これからの展開がたのしみな一冊です。

マカロニほうれん荘(1)
鴨川 つばめ (著)
¥410 (税込)
秋田書店
4253035035

=
やっぱり、マカロニほうれん荘でしょう!
これを読んで、土方歳三って誰?沖田総司って?
そのままのキャラクターだと思いきや、
新撰組の面々の名前を
使っているじゃないですか!

これをきっかけに新撰組にのめり込みました。
(まめまめ)


「マカロニほうれん荘」はどうかとも思いましたが、
あえて、ここは!
先日「『新選組!』withほぼ日テレビガイド」にも
一瞬登場しましたし!

それでは、また次回!

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postman@1101.comに送ろう。

2004-09-06-MON

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