アライ |
さあて、中身はさておき
タイトルのインパクトを競う
タイトルマッチ再び!
まずは新刊エンターテインメントから二発!
鬼畜クライムノベルの旗手小川勝己の
『ぼくらはみんな閉じている』、
『燃えよ!刑務所』(戸梶圭太)!
『ぼくらはみんな閉じている』は
オビに続きがあって
「♪閉じているから狂うんだ
脳味噌を世の中に晒してみれば
真っ赤に飛び散るぼくの血飛沫〜」
だそうです、さあ歌いながらGO! |
米光 |
小川勝己はいつもタイトルに凝りますなー。
『まどろむベイビーキッス』もネットの話で、
“まどろむ”と“MADROM”を掛けてたり。
こちらは、しみじみいいタイトルで
攻めさせていただきましょー。
ペーター・ハントケ
『幸せではないが、もういい』。 |
アライ |
「もういい」のか!? あきらめるなよ〜。
ふーむ。そうきましたか。では、
『幸福録 ないものを数えず、
あるものを数えて生きていく』
でどうだ?
前回タイトルマッチでも
『「いい人」をやめれば楽になる 敬友録』で
活躍した曽野綾子センセイの
「○○録」シリーズです。
思わず、膝を打ちそうでしょ? |
米光 |
クラフト・エヴィング商會
『ないもの、あります』って
タイトルもあります。
ないものありますを数えたり、
あるものないですを数えなかったりして
生きていきたいです。
びっくりしたタイトルでいきます。
本屋で『ちんつぶSP』ってタイトルみて、
どういう意味だろってよくみると
『ちんこのつぶやきスペシャル』で、
びっくりしました。
大和名瀬『ちんこのつぶやき』ってマンガ。
“意志を持ち、動き、喋り、泣く…….
愛らしくキュートなち○こたちの活躍”
ってな物語のようです。 |
アライ |
きゃー、卑怯〜。
「ちんつぶ」って一度口にしたら
忘れられない愛唱性がたまりません。
同じボーイズラブ市場から
『お金がないっ』『お金しかないっ』
『お金じゃ買えないっ』『お金がたりないっ』
(篠崎一夜)という
「お金シリーズ」を準備していんだけどな。
借金の肩代わりに金融屋に
競り落とされた美少年の話です。
あまり出したくなかったが、
「ちんつぶ」が出たんじゃしょうがない。
『猪木詩集 馬鹿になれ』
『前略、人間様。 長淵剛詩画集』!! |
米光 |
ボーイズラブだと、
水島忍『理事長様のおしおき』
ってタイトルがあって、
すごいなーと思ってたら、シリーズもので、
『理事長様はわからずや』『理事長様のたくらみ』
『理事長様のお気に入り』と、
理事長様大活躍の御様子。
内容は、知りません。 |
アライ |
ボーイズ・ラブに負けるなオヤジエッチ本!
というわけで
『SEX進行マニュアル』(三井京子)
「進行」ってとこを妙に新しく感じました。
『サティスファクション』のヒットを受けてか
“女性のための”と銘打ってますが、
読むのはオヤジだろーって感じの本。
マジメなルポルタージュ本で、
不倫してしまう
普通の男たちにフォーカスした
『「妻とはできない」こと』(亀山早苗)
もなかなかうまいタイトル。 |
米光 |
ボーイズラブでは、
須和雪里『愛は地獄を突っ走る』って
タイトルがかっこよし。
本格LAノワールのジョン・リドリー
『地獄じゃどいつもタバコを喫う』も
かっこいい。
地獄ってつくとやっぱり迫力ある。
『地獄甲子園』『地獄のカワイコちゃん』
『地獄への道はアホな正義で埋まっとる』
『生き地獄天国』とか。 |
アライ |
ハァ……好きだねえ、ボーイズラブが。
地獄は確かに決まるとスゴイね。
『地獄の国のアリス』(中原涼)、
『地獄は克服できる』(ヘルマン・ヘッセ)
なんてのもありました。
あと、好きなのは
『ほとばしる副作用』(辛酸なめ子)。
わけわかんないけど、
筆者の世界にぴったんこですね。 |
米光 |
怒涛系タイトルが続くと、
『ラーメン・ギョウザ・シュウマイ』
とかってタイトルがよく思えてきたり。
ラリー・バークダル『ナゲキバト』もいいでしょ。
装丁もイイです。
|
アライ |
装丁の良し悪しもポイントだよね。
今度は、装丁マッチやってみる? |