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時間
138分
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音質
第一回緑陰講座
「親鸞・不知火よりのことづて」
と題して行われた講演。
音源は客席から録音されたもので
音質はあまりよくない。
冒頭部分にはテープノイズあり。 -
講演日時:1983年8月21日
主催:鹿児島県出水市泉城山・西照寺
場所:鹿児島県出水市泉城山・西照寺
収載書誌:春秋社『未来の親鸞』
(1990年)
講
演
よ
り
親鸞がたどった変容の過程は、中世の仏教、
あるいは現在の仏教の常識からいっても、
僧侶の概念から外れていくことでした。
修行を積むこともお経を読むこともぜんぶやめてしまい、
ただ名号を称えることだけが残ります。
「魚や肉を食っちゃいけない」とか
「女人と交わってはいけない」という戒律も
いっさいやめてしまいます。
外側から見たら堕落してだめな坊さんになったとしか
見えないはずです。
しかしいちばん大切なことは、
見かけ上の坊さんとしてだめになっていく、
そんな転換のなかに、精神の問題からも
仏教そのものの教えからも
重要な転換が含まれていたことです。
その転換は外側からは決して見えません。
本当に堕落した坊さんになってゆき、
坊さんとしての資格もないというかたちに
親鸞は自分自身を引っぱっていくわけです。