子どもの哲学

  • 時間

    114

  • 音質

    主催者から提供を受けたものだが、
    客席から録音されているため周辺の
    ノイズが入っている。

  • 講演日時:1988年11月10日
    主催:本郷青色申告会
    場所:本郷青色申告会館
    収載書誌:未発表




子どもというのは、単独ではまったく意味がなく、
定義することのできない存在です。
少なくとも母親、もっといえば父親も交えて、
「親というものと込み」でしか、
定義することができません。
だからいったん児童期、思春期になって、
おかしくなってしまったときには、半分はもう遅いんです。
はじめに決定論的なものが半分あって、
「まだ半分はさかのぼる余地もあるよ」
ということになると思います。
子どもというのは、親と2世代の込みで考えると、
いろんな問題が自ずから解けていくということが
あると思います。
僕らがこういうことをよくよくわかることができたら、
またフランクに話すことができたら、
子どもにとっても親にとっても幸いなことだと思います。