宮沢賢治の実験

  • 時間

    181
  • 音質

    ことばをひらく会の主催による講演
    「イメージとしての都市」の、
    午前中から行われた講演。
    音源は主催者提供。
    講演の冒頭部分が若干欠けている。

  • 講演日時:1989年11月12日
    主催:森集会
    場所:芦屋市民センター
    収載書誌:春秋社『本当の考え・うその考え』(1997年)




科学的にいって、死んだ後の世界があって、
そこに魂がいくという考え方を是認することは
どうしてもむずかしい。
もし「本当の考え」と「うその考え」とを
分けることができる実験の方法さえ決まれば
解決するでしょうが、
それはどうしたらいいのかわからない。
糸口は自分なりにつけてはみたんだけど、
そこで完全に解けたといえないところで、
宮沢賢治は終わったと思います。
「その実験の方法さえ決まれば」
という言葉はとても重要で、
それは日蓮もいわなかったし、
もちろん最澄も智ギもいわなかったことで、
宮沢賢治だけがいった言葉です。