現代を読む PART2

  • 時間

    99
  • 音質

    前橋市の書店、煥乎堂により
    「煥乎堂文芸講座」
    として開かれた講演会。
    音源は客席録音だが比較的クリア。

  • 講演日時:1993年12月20日
    主催:前橋市・煥乎堂
    収載書誌:未発表




いまの不況だったら、生活水準は落とさなくていいんです。
まずいおかずにするとか、
おやじさんやおふくろさんが電気をパチパチ消して、
「おまえ電気無駄にしているよ」とかうるさくやると、
心が冷えちゃうんです。
その効果のほうがもっと悪いですから、
そこは減らす必要はないんです。
旅行を2回行くところを1回にするというような、
選んで使えるところを減らしていれば、
生活水準は落とさなくていいわけです。
どんな企業よりも、個人の方が強いんです。
どんなに企業が潰れても、
みなさんのほうは潰れないんです。
それは本当に重要なことで、
資本主義が新たな段階に入った、
ということのいちばん大きな様相はそこにあるんです。