『よわいかも座談会』
第1弾:糸井重里さん
連載 第2回め
(ソブエ註:「先週の水曜日は、やすんじゃったんだよね」)
MM 「こないだ、
シャンプーしてもらうとき、
頭が重たいんじゃないか気になる
っていう話は、ちょこっと出ましたね」
ソブエ「うんうん。
頭の後ろを支えられてる時にね、
つい、美容院の人が
重くありませんようにっ…て気を使って
首に力を入れちゃう」
MM 「そう、わかるよ」
ソブエ「わかるね。このよわさ‥」
イトイ「俺も、実は、そのよわさ、
ある(笑)」
MM 「ほんとに、そう。
だからね、42年間、
『頭、重いんじゃないか』
って思いながら、
生きてたわけなんですよ。
そんで、ついこないだ、
美容室行ったときに、
よわいのメール思い出してさ、
勇気を出して訊いてみたわけよ。
『あれってやっぱ、頭、重いの?』
って」
ソブエ「ふん。ふん」
MM 「そしたら、
『いや、ぜんぜん、軽いんですよ』って。
『ぜーんぜん重さないんですよ、逆に』
とか言われて。
…そうだったのかぁ、って」
イトイ「それ、俺も全く同じ。
で、気を遣って、逆に、
『なるべく力を抜いて
重みもちゃんとかけよう』
って思ってるときがある。
二重に気を遣って(笑)」
ソブエ「…ほどほどに重みをかけて?
ぷぷぷ」
MM 「頭を引いて出す、って感じ?」
イトイ「そうそうそう(笑)」
ソブエ「気がついちゃうと
ますます気をつかっちゃうね」
MM 「う〜ん。
でも、引いて出したら、
ちょうど、何もしてないのと
おんなじなんだよね。
何もしてないことができないから、
引いて、出さなきゃいけないんだよね」
ソブエ「無駄そうだけど、
何もしないで いつづけるよりは、
楽かもね〜。
よわさって 奥深いね。
もっと楽チンな気づかいって、
ないのかしらね」 |
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