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糸井 | (ドアをあけて) こんにちは、はじめまして。 よろしくお願いします。 |
穴澤 | どうぞどうぞ。 |
ワン! | |
穴澤 | ワンじゃないでしょ? |
糸井 | 失礼しますー。 |
(富士丸を見て) ワン、ワン、ワン、ワン! |
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糸井 | あ、ビビってる。 逃げてる、逃げてる。 すいません。 |
穴澤 | どうもどうも。 |
糸井 | ブイヨン中入る? |
(はげしく吠える) ワン、ワン、ワン、ワン! |
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糸井 | わかった、わかった。 中入ろう。 ビビってるなあ。 ビビリバビデブーだ。 おお、富士丸くん。 |
(富士丸に近づく) | |
穴澤 | あ、平気な感じも。 |
糸井 | 両方もしかしたら平気かな。 富士丸くんは大丈夫ですね。 |
穴澤 | 富士丸は全然ほかの犬、大丈夫です。 慣れれば大丈夫じゃないかな。 |
糸井 | ほかの犬のときより ブイヨンは大丈夫ですね。 |
穴澤 | ブイヨン、 おとうさんしか見てないね(笑)。 |
糸井 | ビビッてるのは確かですよね(笑)。 富士丸くんは、いい子だねえ。 予想通りお騒がせになって しまいまして、すいません。 |
穴澤 | いや、全然大丈夫です。 |
糸井 | よろしくお願いします(笑)。 もう有名な場所にいるぞ。 「富士丸な日々」のロケ地だ(笑)。 どうなんだ、ブイヨン。 |
穴澤 | (ブイヨンに向かって) 大丈夫? |
ワン! | |
穴澤 | 声大きいねえ(笑)。 |
糸井 | 大きいですよ。 こんな小さい犬とは 思えないです(笑)。 富士丸くんの倍くらいですね。 富士丸くんは 本当に気立てのいい犬だね(笑)。 |
‥‥(富士丸に近づく) | |
糸井 | あ、仲良くしてる。 |
ワン! | |
糸井 | ブイヨン、声でかいね、本当に。 |
穴澤 | 本当大きいですね。 |
糸井 | すごいでしょ? 一応猟犬だからって 建前なんですけどね。 富士丸くんには、 大丈夫っぽいです。 少なくとも敵愾心を 燃やしてはいない(笑)。 連れてきてよかった。 |
穴澤 | 大丈夫ですね。 富士丸、けっこう基本的にほかの犬、 無関心なんですよ。 犬も好きなんですけど、 どちらかというと人のほうが 好きなんです。 |
糸井 | ああ、そうですか。 ブイヨンは嫌いです、犬が(笑)。 |
穴澤 | そういう犬いますね。 |
糸井 | 敵だと思ってるもんね。 |
(ぬっとブイヨンに近づく) | |
(近づいてきた富士丸に向かって威嚇) ワン、ワン! ワン、ワン、ワン! (明らかに怒っている) |
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糸井 | ブイヨン、どうしてそういうことする! |
穴澤 | いや、富士丸がいけない。 女の子にそういうことしちゃ いけないだろ。 |
糸井 | ケンカしちゃダメだよ。 |
ワン、ワン、ワン、ワン! | |
糸井 | ブイヨン! 何を怒ったの、何を。 ねえ? |
穴澤 | 富士丸、怒られた(笑)。 |
糸井 | 何を考えてるんだろう‥‥ ブイヨン、ちょっと 強くなってる(笑)。 |
穴澤 | 今、いくつでしたっけ。 |
糸井 | 3歳半ですね。 そうそう、うちもそうなんですが、 富士丸も最近、煮干ですよね。 |
穴澤 | 煮干ですね。 |
糸井 | ふだんの食事はドッグフードですよね。 |
穴澤 | はい、市販のわりと高めのやつです。 何かちょっといいやつです。 なんかどんどん高いほう、高いほうへ 走って(笑)。 |
糸井 | うちは幼犬・母犬用なんです。 それじゃないと痩せちゃうんですよ。 |
穴澤 | 吐いたりしないですか。 |
糸井 | しないです。 栄養がよすぎると吐きますか? |
穴澤 | いや、安いと(笑)。 |
糸井 | 安いと! |
穴澤 | 多分、あんまよくないんじゃ ないですかね。わからないですけど。 だって、同じ大きさで 値段が違いすぎますもんね(笑)。 |
糸井 | そうですよねえ。 てことは、今まで薦められた いろんなものがさぞかしあるでしょう? それは一応試したんですか。 無限にありますよね(笑)。 |
穴澤 | いわゆるもっと高いやつは、 行きすぎだと思ってやってません。 もうキリないですもん。 |
糸井 | 僕も同じ結論です(笑)。 |
穴澤 | 1キロ何千円とかするのは、 こいつたくさん食べるから、 あんなものやったら 生きていけないです、うちは。 |
(じっと見る) |
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糸井 | あ、いい顔してるねえ。 有名なその顔。俺はよく見てるよ。 富士丸、いい子だねえ。 やっぱりしつけがしてあるって ことですかね。 |
穴澤 | そうですね。子どものときは けっこう厳しくしましたんで。 「こいつを怒らせたら怖い」 と思ってるはずなんで。 僕が舌打ちとかしたら‥‥ |
糸井 | ビビっちゃう? それにしてもブイヨンが こんなに犬といたの初めてです。 おもしろい! |
ワン、ワン、ワン、ワン! | |
糸井 | ブイヨン、ブイヨン、騒ぐな。 富士丸くんの運動のボールは どういうのを使ってます? |
穴澤 | 噛んでも破れないやつです。 |
糸井 | どういうやつですか。 |
穴澤 | 中が全部ゴムのやつ。 これだと破裂しないんで。 100円ショップで売ってます。 (と、ボールを出す) |
糸井 | ブイヨンはボールをかじって 食いちぎるんです。 |
(ボールを見て) キャン! |
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穴澤 | 「ボールくれ」? |
糸井 | こういう人なんです‥‥。 うちは、ラクロスのボールに したんですよ。 ちょっと重くて硬すぎるかも しれないですけど、 食いちぎらないという意味では ラクロスのボールは非常にいいですね。 あと、遠くまで飛ぶんで。 |
穴澤 | 空気のやつだったら すぐプシューッて? |
糸井 | そうですね。もうおしまいですよね。 |
穴澤 | 立ち話もなんなので‥‥。 |
糸井 | そうですね(笑)。 僕はどこに座るといいですか。 |
穴澤 | あ、そっちの椅子に。 |
糸井 | あ、すいません。 「徹子の部屋」みたい(笑)。 |
穴澤 | (ソファに座って) で、このへんに富士丸が 乗ってればいいでしょう。 糸井さん‥‥がウチに いらっしゃるのって なんだかふしぎですね。 最近けっこう取材でこういう感じで 雑誌の人とかいろいろ来るんですけど、 話していると最後に思うのは 「なんでこの人、家にいるんだろう」 って。 |
<続きます> | |
2007-02-09-FRI |