フミ子さんの ゆず胡椒。   ─── 福岡の母に「どうつくるか」を学ぶ物語
ほぼ日読者の原田さんという男性(東京在住)から こんなメールが届きました。 「福岡にいる73歳の母に、  ゆず胡椒のつくりかたを学ぼうと思います」 ゆず胡椒。 湯豆腐とか、焼いた豚バラ肉に、ちょんとのせて。 ああ‥‥おいしいですよねぇ。 原田さんのお母さんの名前は、フミ子さん。 フミ子さんがつくるゆず胡椒は、 風味・辛味ともに絶品なのだとか。 ‥‥そのつくりかた、ぜひレポートしてください! え? レポーターは原田さんの奥様が? もちろんオーケーです。 ちいさなお子様もごいっしょですね。 ご家族そろって、よろしくお願いいたします。
 

こんにちは、「ほぼ日刊イトイ新聞」の山下です。
「フミ子さんのゆず胡椒。」を最初にご紹介したのは、
2年前のちょうどいまごろでした。
はじめてのかたは、ぜひ連載1回目からどうぞ。
「ゆず胡椒」が食べたくなる物語に
触れていただけると思います。

今回、去年に引き続き特別編でお伝えするのは、
「ことしもできました!」のニュースです。
そして、そうです。
2015年もTOBICHIで、
できたて「ゆず胡椒」の試食販売会を行います!
去年の「試食フェス」でも大好評でした。
「ことしはゆず胡椒の販売ないのですか?」
というお問い合わせメールもいただいています。

あります!

「あのゆず胡椒なくなっちゃった」というかたは、
TOBICHIまで補充にいらしてください。
まだ召し上がったことがないかたは、
ぜひこの味を体験しにいらしてください。
ほんとうに、クオリティーの高いゆず胡椒なのです。
「ゆず胡椒に関しては舌が肥えてしまう」
そういう美味しさなのです。他にない鮮やかな風味!

‥‥前置きが長くなってはいけません。
まずは、TOBICHIでの催しについておしらせしますね。
つづいて、ごぞんじ原田カオリさんによる
レポートをお読みくださいませ。
「2015年もの」は、なんだかずいぶんいいみたいですよ。
カオリさん、よろしくお願いします!



フミ子さんのゆず胡椒
2015年ものを味わう会

2015年12月4日(金)〜 6日(日) TOBICHIA 1階
12/4  17:00〜20:00 12/5  11:00〜19:00
12/6  11:00〜19:00

今年の試食は、去年よりも本格的!

TOBICHIAの1階にいくつかテーブルを並べて、
食べ物やさん風のしつらえでお待ちしています。

試食用のちょっとしたお料理は、
原田トモヒロさんが用意してくださいます。
何といっしょにゆず胡椒を試食するのかは、
その時々のおたのしみ。
あたたかい素麺とかお豆腐とか‥‥
トモヒロさん、いろいろ作戦を立てているご様子です。
「2015年もの」のゆず胡椒を、ご賞味ください。


今年の試食は、海大臣も!

ほぼ日が誇るごちそう海苔「海大臣」も、
この機会にご試食いただけます。
「フミ子さんのゆず胡椒」と「海大臣」の出会いで、
どんなすばらしい試食がもたらされるのか‥‥
贅沢な催しです。
こちらも当日をおたのしみに!

 

販売するのは、こちら3種!

フミ子の生柚子胡椒 大吟「青」

柚子胡椒のスタンダード、大吟「青」です。
長年つくり続けてきたこの味を、
是非体験して頂きたいです。
爽やかな青柚子の香りと鮮烈な青唐辛子の組み合わせ、
豚肉、鶏肉、冷や奴、湯豆腐、ふろふき大根、そうめん、
うどん、お茶漬け、白菜漬けなどなんにでも合います!

原材料:青柚子表皮・青唐辛子・塩(全て福岡産)

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フミ子の生柚子胡椒 大吟「黄」

フルーティな香りと鮮烈な青とうがらしの辛さが自慢の
大吟「黄」です。
黄柚子と青唐辛子の組み合わせは、
不思議と様々な料理・食材に対して包容力を発揮します。
「青」同様、豚肉、鶏肉、冷や奴、ふろふき大根、うどん、
そうめん、お茶漬け、白菜漬けなどなんにでも合います。
熱々の湯豆腐に「黄」だけを添えていただくのが
とくにオススメ。ぽんずなど不要ですよ。

原材料:黄柚子表皮・青唐辛子・塩(全て福岡産)

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フミ子の生柚子胡椒 大吟「赤」

フルーティな香りと
パンチの効いた辛さが自慢の大吟「赤」。
黄色柚子の皮と熟成した赤唐辛子をふんだんに使った、
とてもパンチのある柚子胡椒です。
「青」と同様に鍋物、豚肉、鶏肉、湯豆腐、ふろふき大根、
お茶漬け、白菜漬けなどなんにでも合いますが、
鍋物、焼餃子、鶏の唐揚げ、炒め物など
油を使った料理にも相性が良く、
素材本来の味を引き立てながら
インパクトのあるものにしてくれます。

原材料:黄柚子表皮・赤唐辛子・塩(全て福岡産)

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以上すべて
内容量:55g
価 格:1,080円(税込)


【販売数について】

なるべくたくさんご用意しますが、生産量に限りがあるため、
ご来場時に完売している可能性があります。
あらかじめご理解くださいませ。
(残数につきましてはできるかぎり随時、
 TOBICHIのページからレポートいたします)

【保存方法】
風味と色を保つため、保存は常に「冷凍」でお願いします。
お召し上がりの度に冷凍庫から出して、
お使いになる分だけ瓶から小分けしてお使いください。
柚子胡椒に含まれる塩分のため、
カチカチに凍ることはなく、すぐにお使いいただけます。

2015年ものについて
カオリさんがレポート!

 


▲原田カオリさん、ことしもよろしくお願いします!

どーもお久しぶりです!
一年ぶりの登場、ゆず胡椒一家の
原田カオリでございます。

食品とは全く関係ない会社員生活を
東京で送るわたしたち夫婦。
夫のお母さん、
フミ子さん(福岡は宗像在住の主婦)の
ゆず胡椒の味を受け継いで、
しかもそれを販売しようなんて
無謀なチャレンジをしてから
早いもので3年をむかえました。ほんとに早いー。
(その時のことは、
 ぜひ3年前の連載を読んでくださいませ!)

去年のゆず胡椒づくりの直後に産まれた
新入りのアサは1歳になり、
オカッパだったヒヨはいっちょまえに
プリンセスを夢見る乙女になりました。
子どもたちとゆず胡椒には、
月日がしっかり流れていたみたいです。


そんなこんなで10月と11月。
恒例となったゆず胡椒づくりをしに、
今年は4人で福岡へ出発!
父・弘敏さんや、
フミ子さんのお姉さんの手も借りながら、
家内制手工業感たっぷりに、
黙々とゆずの皮を剥きむきむき‥‥。
地味な作業ながら、実はうっとりするほどの
良い香りに包まれる至福の時間でもあります。
‥‥うん、まあ、少量ならば。

去年作った分がすぐに完売したことに気を良くして(笑)、
今年はなんと青柚子85kg、
黄柚子は100kg分(うひょー!)を
仕入れちゃったのですっ。
100キロ言うたらウルトラマラソンですやん。
自ら望んだこととはいえ、いやぁ、すごい量でした。



今年はたくさん柚子が必要になるということで、
いつもの藤嶋さん(宗像市のお隣、宮若市の農家さん)の
山の柚子の他に、
弘敏さんの故郷・宮崎は中武ファームさんの柚子も
使っています。
どちらも自然の中でのびのび育った、
素晴らしく美味しい柚子です。

胡椒(唐辛子)は今年も家の庭の畑産です。
農薬や化学肥料をつかわずに、
フミ子さんと弘敏さんが
丁寧に育ててくれた元気な胡椒たち。
豊作で、青も赤もたーくさんとれました。



そんなわけで2015年度版は、
まさに原田家の家系図のような
ゆず胡椒ができたのです!



味のほうはいかがでしょうね、フミ子さん。

フミ子「んんん!この辛い胡椒がいいと、ホンモノ。
    やっぱり風味が違うわ。
    舌と鼻がようきくあんたが作ったんやけ、
    あんたが美味しいていうならまちがいないよ。」

おおお! 師匠超えでしょうか。
確かに今年のはまた格別に良い香りのような。
味もまろやかで上品な感じに
まとまっているような!(自画自賛)


というわけで、今年も青・黄・赤の
3色展開の「フミ子の生ゆず胡椒」をもって、
工場長のトモヒロがTOBICHIに参上させていただきます!
(カオリ&おちゃらけシスターズもたまに出没します。)

ほらほら、
ちょっと味見してみたくなったんじゃないですか?

一年に一度、ゆず胡椒がつないでくれる出会いを楽しみに、
TOBICHI(2)でお待ちしておりまーす。


※Facebookページもはじめました。
 柚子胡椒をつかった、
 簡単で美味しいレシピもたくさん紹介していきますので
 ぜひ覗きにきて「いいね!」してくださーい。

 「フミ子のゆず胡椒」

2015-12-01-TUE
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第1回 ごあいさつ   2013-11-29-FRI
第2回 ゆずを探しに宗像へ   2013-12-02-MON
第3回 ゆずとのご挨拶   2013-12-03-TUE
第4回 胡椒をもとめて   2013-12-04-WED
第5回 ゆずの皮を剥いてミキサーにかける   2013-12-05-THU
第6回 ゆず胡椒の完成とフミ子さんの感想   2013-12-06-FRI
最終回 フミ子さんのゆず胡椒を届ける   2013-12-07-SAT
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