‥‥えっさ、ほいさ、えっさ、ほいさ。
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2010年1月某日、都内のキャンプ場。
見ると、食材をいっぱい積んだリヤカーをひく男。
ほぼ日のシェフ武井のようです。
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時刻は朝の10時すぎ。晴天。
‥‥えっさ、ほいさ、えっさ、ほいさ。
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リヤカーの男は、道なき道をすすみます。
武井さん、小芝居ありがとうございます。
そうです、今日は「ほぼ日の芋煮会」の開催当日。
どこまでも青い空と
1月にしては暖かな陽射しが、われらを迎えてくれました。
まえまえから
糸井重里が「やりたいやりたい」と言っていた
「芋煮会」を
(少々時期はずれですけど)、
これから、はじめようというのです!
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場所は江東区立若洲公園。キャンプだけでなく海釣りなども楽しめる。
本日の参加メンバーは、かような人たち。
ギターのチン中村さん(右端)をのぞくメンバー3人が
芋煮の本場・山形県のご出身。
この日はベースの安孫子さん(左から2番目)が
「料理長」となり、
「お母さん直伝のレシピ」で
本場の芋煮(しょうゆ味)に腕をふるう。
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飯島奈美さん |
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「LIFE」でおなじみのフードスタイリスト。
今回は、銀杏BOYZのつくる
本場の「しょうゆ味」を向こうにまわして、
「塩味」をつくってくださるとか。
塩味の芋煮!? ‥‥めちゃくちゃ楽しみです。
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梅佳代さん |
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銀杏BOYZとなかよしの写真家。
おかしなシャッターチャンスが、
向こうからやってくる人。
芋煮は、山形取材の折に食べたことがある。
ただ、それが「どんなもの」だったかは、
いまいち覚えていない。
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みうらじゅんさん |
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ご存知、日本全国の風土にくわしい人。
芋煮会に参加したことはないが
「即身仏ブーム」で山形へは何度も足を運び、
駅前の巨大芋煮鍋のまえで
記念写真を撮ったことがあるという。
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糸井重里 |
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いいだしっぺ。芋煮会をやりたい人。
この日はおもに、食べる役、しゃべる役。
ちなみに、芋煮会には何度か参加したことがあり、
自分でつくることもあるらしい。 |
そもそも「芋煮会」とは
山形・宮城・岩手・秋田・福島などで親しまれている、
野外で「芋鍋料理」を食べる集いのこと。
銀杏BOYZのみなさんによると、
これら東北地方の各県では
老いも若きも男も女も、
秋口になると河川敷に集まって芋を煮る。
なかには「芋煮合コン」みたいなのもあって、
とにかくポピュラーな行事なんだとか。
みんなで集まって、芋を煮て、
わいわいおしゃべりしながら、楽しく食べる。
「そんな芋煮会を、われらもやりたいぞ!」
という(糸井の)単純明快な動機から、
今回の「ほぼ日の芋煮会」は企画されました。
そして、その「芋煮をつくる人」として
ご参加くださったのが、
銀杏BOYZさんと、飯島奈美さんなのです。
(つくづく豪華で、ありがたいです!)
今回の芋煮会、当然、銀杏BOYZさんは
「本場のしょうゆ味」をつくります。
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一方、せっかくなので
銀杏BOYZの「しょうゆ味」とは
「ちがう味」をつくりたいと思った飯島さん。
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「みそ味は、まちがいなくおいしいけれど、
想像しやすい味。
そこで、みんな、あまり食べたことがないであろう
塩味に挑戦してみようと思いました」
‥‥とのこと。
本場の「しょうゆ味」ももちろん楽しみですが、
「塩味」の芋煮って、どんななの‥‥?
ともあれ、こうして「ほぼ日の芋煮会」では
ちがった味の2種類の芋煮を
楽しめることになったのです(うれしい!)。
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当日は、このような「かまど」をふたつ借り、
芋を煮る用の大きな鍋も、レンタルしてきました。
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銀杏BOYZさんの調理場、
飯島奈美さんの調理場、
そして
糸井とみうらじゅんさんのおしゃべり現場。
そこへ、カメラを手にした梅佳代さんが
ふらりと遊びに来ては、去っていきます。
次回から始まるレポートでは、
ICレコーダー3台・カメラ4台を駆使して記録した
この混沌たる芋煮会のようすを
なるべく詳しく、お伝えしていこうと思います。
なお、連載のなかでは
銀杏BOYZの「本場しょうゆ味レシピ」と
飯島奈美さんの「塩味レシピ」を
順次公開していきますので、どうぞお楽しみに。
また、おもいがけない読者プレゼントも
ご用意することができました。
話の都合上、こちらは最終回で発表、応募開始します。
さらに、遠く愛媛・松山の地から
あのギャグ漫画家・和田ラヂヲ先生が
コメントを寄せてくださいました。
「芋煮」について、
ちょっと言いたいことがあるそうなので、
こちらも毎回、コラムでお伝えします。
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最近10キロも減量され、昔のようにスリムとなった和田ラヂヲ先生。
‥‥とまぁ、盛りだくさんの内容ですが、
どうぞ最後まで、おつきあいくださいね。
なお、レシピを追いかける部分はともかく、
おもに糸井を中心とする
食べる役・しゃべる役の人たちの会話部分は、
いつにもまして「ゆるい」恐れがあります。
そのため、
このコンテンツが「芋煮」の企画であることを
忘れないよう、
何の脈略もなく
「芋煮のイメージ写真」が挟まることがあります。
その点、どうぞ、ご了承くださいませ。
それでは次回、銀杏BOYZによる
本場「しょうゆ味」の芋煮から、レポート開始です!
<つづきます!>
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