アイドルが好きだ。
というわけで、課題2ではアイドルについての
エッセイを書いた。
アイドルにはいつも「ありがとう」と言われるし、
アイドルオタクはいつもアイドルに
「ありがとう」と言うから、
アイドルを応援することは
「ありがとう合戦」
なのだなあ、というエッセイである。
しかし、正直に告白すると、
このエッセイは「きれいごと」だ。
アイドルオタクである20年近く、
私は「アイドルを好きでいる意味」について
ずっと考えてきた。
というのも、アイドルオタクであった20年近くの間、
私はアイドルやアイドルオタクへの偏見を
痛感してきているからである。
アイドルというだけで、
まじめに音楽や演技に取り組んでいないように
見られてしまうことがある。
アイドルオタクというだけで、
顔や見た目で人を判断する人だと
思われてしまうことがある。
だからこそ、自分を肯定するために、
アイドル、そしてアイドルオタクについて考えてきた。
その中でも、とびっきりきれいで、優等生らしい部分を
すくい取ったのが、このエッセイだった。
本当はもっとおもしろいことや、
ドロドロした汚いこともたくさんある。
この「おもしろいところ」「汚いところ」も
含めてこそ、アイドルオタクなのである。
それを飛ばして、きれいなところだけを書いたことに、
実は少しうしろめたい気持ちを覚えていた。
だから、課題3も、
アイドルについての文章に取り組んでみることにした。
芸のない女で大変恐縮だが、
「シトミアツコなりのアイドルエッセイ Part2」にも
お付き合いいだけると幸甚である。