- ほぼ日
- つづいて、スコーンですね。
- なかしま
- あの、これも‥‥すぐにできちゃうかも
しれませんが(笑)。
- ほぼ日
- はい(笑)。
でも、今回はおやつを作りなれていない人にも
試してみてほしいものなので、
すぐにできるレシピ、うれしいです。
- なかしま
- はい、では作っていきますね。
- ほぼ日
- スコーンに合わせるのは
「感じるジャム(みっくすベリー)」ですよね。
この組み合わせの理由は、どうしてなんでしょう?
- なかしま
- はい、今日はごつごつのスコーンに
柔らかいクリームをのせるんですね。
だから、そこに合わせるのは
ちょっと硬いジャムがいいなぁと思って、
みっくすベリーのジャムにしました。
- ほぼ日
- また、聞くだけでおいしそうです‥‥。
- なかしま
- スコーンを作るとき、
フードプロセッサーを使っても大丈夫ですか?
- ほぼ日
- 大丈夫です。
ただ、フードプロセッサーが家にない人でも
作れるレシピなんですよね?
- なかしま
- もちろん大丈夫です。手でも作れます。
バターをすり混ぜるのがポイントなんですが、
「ちいさなレシピを1ダース。」の
「ホットビスケット」や「パイまんじゅう」も
参考になると思います。
- ほぼ日
- はい、ではリンクを貼らせていただきます。
- なかしま
- ‥‥では、はじめますね。
スコーンのほうは、まず準備として、
オーブンを180度に予熱しておきます。
あと、バターを1cm角に切ったものを
冷蔵庫で冷やしておきます。
- ほぼ日
- 「オーブンを180度に予熱」に、
「バターは1cm角に切って、冷蔵庫」。
まずはこのふたつを準備、と。
- なかしま
- そして作りはじめるときは、まず、
粉類、砂糖、ベーキングパウダーを
フードプロセッサーに入れます。
- ほぼ日
- はい、こちらをフードプロセッサーに。
- なかしま
- そして、粉を軽く混ぜたいので、
何度かに分けてガッ、ガッ、ガッと
ちょっとずつフードプロセッサーを回し、
粉をグルグルと手で混ぜた感じにします。
フードプロセッサーがなければ、
ボールの中で、粉を手でグルグルっと
よく混ぜてください。
- ほぼ日
- あ、なるほど。
そして、粉が混ざりました。
- なかしま
- そうしたらここに、
事前に冷やしておいたバターを入れます。
冷やしておくのがすごく大事で、
この、冷たくて溶けてない固いバターが
細かくなることで
サクッとした食感が生まれるんですね。
- ほぼ日
- 作りながらバターが溶けてしまったら、
どうなるんでしょう?
- なかしま
- 溶けちゃうと、硬い生地になってしまいます。
- ほぼ日
- あ、なるほど。
じゃあ、注意したほうがいいですね。。
- なかしま
- そして、フードプロセッサーに蓋をして、
バターの塊がなくなって、
粉になじむ感じになるまで混ぜます。
長く混ぜすぎると粉の温度が上がって
バターも溶けてしまうので、
様子を見ながら、おこなってください。
さわってみてバターの大きい塊がなければOKです。
- ほぼ日
- いかがでしょう?
- なかしま
- ‥‥はい。これでOKです。
手でさわってみて、もし大きい塊があれば、
指先ですり混ぜて、バターをしっかりなじませます。
- ほぼ日
- いま、フードプロセッサーでおこなった
これまでのプロセスは、
すべて手でおこなってもいいんですよね?
- なかしま
- 大丈夫です。
そのときは、ボールの中ですり混ぜてください。
バターと粉を指先でこすり合わせる感じです。
「バターを粉になじませることで、
粒を細かくしてあげる」という動作なんですね。
- ほぼ日
- 初歩的な質問ですみません。
冷えたバターって、ずいぶん硬い気がするのですが
手で細かくできますか?
- なかしま
- 最初はちょっと硬いので、
フォークなどでざっと潰してもいいと思います。
あと、細かくなってくるとやりやすくなります。
ただバターが溶けてしまうと、
生地に粘りが出て硬くなるので、
バターを手の熱で溶かさないように、サラサラと手早く。
ここ、いちばんのポイントですね。
- ほぼ日
- なるほどです。
ポイントは「溶けないように手早く」。
- なかしま
- 次に牛乳を全体に入れていきます。
ここまでフードプロセッサーを使ってきていたら、
先にボウルに移してください。
- ほぼ日
- はい、この段階はボウルで。
- なかしま
- そして生地に牛乳を入れたら、手を使ってザーっと混ぜ、
さらにグルグルっ、グルグルグルっと混ぜていると、
生地がなんとなくできていきます。
で、粉っぽい感じがなくなれば大丈夫。
- ほぼ日
- だんだんまとまってきました。
- なかしま
- 生地はこれで完成です。
- ほぼ日
- こちらの生地も、もう完成なんですね。
スコーンも、なんだか一瞬ですね。
- なかしま
- そう、スコーンも、
あっという間にできちゃうんです。
あとは焼くだけです。
- ほぼ日
- すごい、かんたんですね(笑)。
これはやってみたくなります。
- なかしま
- ぜひ作ってみてください。
それで、この生地を4等分にして、
1つがだいたい厚さ2.5センチくらいになるように、
手でラフにまとめて、オーブンの紙の上に置きます。
型とかを使う必要もないので、楽だと思います。
- ほぼ日
- なんだかすでに、おいしそうなかたち(笑)。
- なかしま
- さっとまとめては置いて、まとめては置いて‥‥
はい、こんな感じで、4つできました。
そうしたら、これからオーブンで焼いていきます。
- ほぼ日
- 今、4等分したものを
手でサササッとまとめましたけど、
まとめかたは、どんな感じでもいいいんですか?
- なかしま
- 「こねないようにまとめる」のがポイントですね。
パンを作るみたいにこねてしまうと、
粘り気が出て膨らみが悪くなるので、こねない。
そこがパンとの違いですね。
- ほぼ日
- なるほど。「こねない」のがポイント。
- なかしま
- そしてこの生地を、
180度に予熱しておいたオーブンに入れて、
これから22分、焼きます。
(焼き上がりを待ちながら、おしゃべりを)
- ほぼ日
- スコーンって、すぐにできるんですね。
- なかしま
- すごく短時間でできるので、
朝に思い立って作ることもできます。
そんなにむずかしいところもなく、
ポイントはさっきの
「バターをすり混ぜる」というところだけなので、
そこさえ気をつけてもらえば、まずは大丈夫です。
- ほぼ日
- スコーン自体の粉の配合って、
いろんなバリエーションがあるんですか?
- なかしま
- いっぱいありますね。
今日は、ベリーのジャムがしっかりした味なので、
ちょっと粉のワイルドな風味を出すために
全粒粉を使いました。
ジャムと合うよう、生地そのものの味がおいしい
スコーンにしたかったんです。
あと強力粉は、薄力粉とブレンドすることで、
生地がきめ細かくフワっと軽くなります。
(しばらくして‥‥)
- ほぼ日
- いい色になってきました。
- なかしま
- そろそろ焼き上がったので、取り出しますね。
‥‥こんな感じです。
- ほぼ日
- わぁー‥‥おいしそう!
- なかしま
- でも、実は焼きたては香ばしさが強すぎて、
素材の味が出てこれないんです。
すこし置いて粗熱が取れたくらいが断然おいしい。
なのでちょっと粗熱を取ります。
これも、おいしくたべるコツですね。
- ほぼ日
- 今回スコーンに、
ジャムといっしょに添えるものは、何ですか?
- なかしま
- 今日は、ほんとうにただ泡立てただけの
生クリームを添えます。
甘みがない分、ジャムをたっぷりつけてたべると
おいしいと思います。
ザクッと割っていただきましょう。
たぶん今、このくらいの温かさでたべるのが
いちばんおいしいと思うので、ぜひどうぞ。
クリームをつけて、その上にジャムをこう、
たっぷりつけて。
- ほぼ日
- では、いただきます‥‥
おいしい!
この、なんていうんでしょう、
生地がおいしいです。
また、ほんとうに、ちょうどいい感じ。
そして、生地とクリームとジャムが
合わさった感じがおいしいです。
- なかしま
- このジャム自体、おいしいですしね。
このスコーンは、たぶんアイスティーとかが
よく合うと思います。
- ほぼ日
- 甘すぎないのが、めちゃくちゃいいです。
カリッとしてて、フワッとしてて。
- なかしま
- あぁ、よかったです。
それ、スコーンの最大の褒め言葉なんです。
「外がカリッとして、中がフワッとしてる」のが、
おいしくできたときのスコーンなので(笑)。
- ほぼ日
- スコーンを作ってから
しばらく置いてしまったときに
おいしくたべるコツとかって、ありますか?
- なかしま
- スコーンって、一般的なケーキと比べると
粉に対して、バターやお砂糖の割合が少ないので、
時間が経つとちょっと硬くなるんですね。
だから、いちど冷めてしまったら、
たべるときはかならず温めなおすのが鉄則です。
オーブントースターで1、2分温めてください。
そのままたべちゃうと、ぼそっとしてて
おいしくないと思っちゃうので。
- ほぼ日
- いちどにたべないときは、
常温で置いてけばいいんですか?
- なかしま
- はい、常温で1~2日は置いておけますし(*夏は冷蔵)、
もうちょっと持たせたければ、
ラップとかでピッタリ包んで、冷凍もできます。
そのときは解凍して温めなおしもできますよ。
<スコーン、完成!>
- ほぼ日
- なかしまさん、今日はありがとうございました!
教えていただいたふたつとも、
なんだかすばらしくおいしかったです。
- なかしま
- いえいえ、こちらこそ。
よかったら作ってみてくださいね。
- ほぼ日
- はい、ぜったい作ります!
(なかしましほさんに教わった
ジャムに合うおやつのつくりかたはこれでおしまい。
みなさんもぜひ作ってみてくださいね。
どちらもほんとうに、おすすめですよ!)
<材料(4個分)>
A
- 薄力粉80g
- 強力粉40g
- 全粒粉20g
- きび砂糖30g
- ベーキングパウダー小さじ山盛り1
- バター(有塩)40g
- 牛乳60ml
<添えるもの>
- 生クリーム(ゆるめに泡立てる)適量
- みっくすベリージャム(ほかのジャムでも)適量
<準備>
オーブンは180度に予熱する。
バターは1cm角に切って冷蔵庫で冷やしておく。
<つくりかた>
- ボウルにAを入れ、手でぐるぐるとよく混ぜる。
バターを入れ、手でつぶすようにして
手早く(バターが溶けないよう)粉とすりあわせる。
大きなかたまりがなくなればOK。 - 牛乳をすこしずつ入れて、手でぐるぐるとなじませ、
生地がひとつにまとまったら台の上に取り出す。*ここまでの工程はフードプロセッサーでもOK。
Aを入れてがっと回し、バターを入れてがっと回し
さらさらになったら牛乳を少しずつ加え、
ざっくりまとまるまで回す。
回しすぎると生地にねばりが出るので、
ぼそぼそっとまとまればOK。
(ただし、フードプロッセッサーを使うと
混ぜすぎてしまう可能性があるので、
慣れていないかたは、上の記事のように、
牛乳を入れる前段階でボウルに取り出して
さいごは手で混ぜるようにすると、より安心です) - 生地を4等分して厚さ2.5cmに丸め、
オーブンシートをしいた天板の上に
間隔を置いて並べる。
180度に予熱したオーブンで22分焼く。
ゆるめに泡立てた生クリーム(お砂糖は入れない)と
ジャムを添えて、いただく。
2015-05-27-WED
今年のいちごジャムの販売は、
2015年5月28日(木)11時よりスタートです。
どうぞ、おたのしみに。