糸井重里
・いよいよ、それが近づいてきています。
そうです、桜の咲く春です。
毎年、二月の節分が終わるころかな,
毎日、寒いなぁと感じながら、
でも、もうちょっとすると、この寒さのことなんか
嘘のように忘れるんだよなと思うのです。
「春遠からじ」ということを、思い出すのです。
ぼくらは、必ず暖かくなることを知っています。
そういうことの合図として、桜の花が開きます。
どこもかしこも、艶やかに色づく季節がくるのです。
青山霊園の、いまは黒い木々が、
やがてにぎやかに花を咲かせるのです。
会社に行く途中に見る皇居のお堀端や、
日本武道館に続く並木、千鳥ヶ淵の土手の景色が、
なにかのお祝いごとでもあるかのように桜色に染まります。
それはもう騒がしいほどの春がやってくるのです。
ぼくは、歩きながら、運転しながら、
いつも眺めてきた桜の季節を想像しています。
でも、まだ咲いてない、だけどもうじき咲く。
また春がくるんだよ、きてしまうんだよ。
待っている間は、ほんとうにたのしみにしているのに、
まだその咲く気配もないうちから、
咲いて終わったところまで想像して、さみしくもなります。
うわぁ、また年がひとめぐりしてしまった、と。
このごろは、毎日、代官町あたりを通るたび、
桜の木の様子を気にしていたのですが、
とうとう、ニュース番組が「開花予想」などと言い出した。
靖国神社の桜がいつ咲くかという話です。
その日は、どうやらすぐ近くに迫っているらしい。
数日もしたら、かわいい蕾の映像などが出てきますよ。
いまはまだ寒いのに、もうすぐ桜は咲く、春になります。
それがたのしみだったし、さみしいしね。
去年も、一昨年も、ずっとこんなふうに、
たのしみにしたりさみしがったりしながら桜を待った。
そして、咲いたらこんどは散る日のことを思って、
さらにさみしがったり夏を待ったりもしていました。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
待ってる間もたのしみばかりでなく、さみしさがあります。
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