糸井重里
・大阪の万博に来ていますよ。
もう4月の段階から通期パスっていうのを買ってあって、
だけど、それ、いつ行くんだよ、という状態だったけど、
とうとうやってきたというわけさ。
だけど、正直に言うと手続きはめんどくさいんですよ。
切符買ってあるから安心ってわけにはいかない。
あれこれ、準備することがいっぱいあってね。
「段取り」と甲殻類アレルギーのぼくとしては、
今日までずっとドキドキしていたのです。
でも、よくわからないなりにQRコードを写真にして、
すっと出せるように準備したのがいちばんのお手柄かな。
そして、カメラマンの幡野広志さんと来たのが、
もうひとつのありがたいところでしてね。
キビキビもしてるけど、鷹揚に会場を歩き回れるって、
ぼくの理想のたのしみ方だったわけですよ。
「段取り」はアレルギーだし、「予習」は苦手だし、
あんまり欲をかくつもりもないしという人間ですが、
もう、十分にたのしんでいます。
あれこれの館に、ぜんぜん入ろうともしないから、
列に並んだりという苦労から自由でいられる。
しかも、強い雨が降ったり止んだりの繰り返しで、
月曜日だしあんまり混雑もしていない。
のびのびと、ただただぶらぶら歩くだけなんだけど、
おもしろいんですよ、大きな神社のお祭りみたいなもので。
前調べをしてないぼくに幡野さんが教えてくれたのが、
「静けさの森」という会場のまんなかにある緑の地帯。
いいんですよね、ぼくの今年のテーマであるところの
「雑草」がすっごくいい感じで沼みたいに広がってる。
よく見ると、とてもていねいに植えているんですね。
中心が雑草や灌木で、大屋根リングがぐるりとあるだけで、
ぼく個人の満足度はかなり高くなってしまいました。
大屋根もテーマ館も、目に見えるところに木材がたくさん。
ミャクミャクってやつも、動脈と静脈でしょう?
生きものを主役にした演劇舞台にも思えるんですよねー。
ま、実際、詳しいことは「知らんけど」のままですが、
もう一日、この祭りをぶらぶらして帰ろうと思います。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
静けさの森と大屋根リング、ぼく欲しいです。ください!
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