糸井重里
・いま、こうして書いていることは、
「大事なことだから」書いているわけではありません。
もっと大事なことはたくさんあるのは知っています。
大事ではないなりに言っておくべきこともあるでしょう。
そういう「言ってないことを差し置いて」、
こうして、なにかしらを書いているというわけです。
なにかが書かれている、なにかが言われているときには、
その何千億倍の書かれてないこと言われてないことがある。
なのになんで、よりによってこんなことを書いているのか?
真剣にそう問われたら、ちゃんと答えられません。
ほんとうにこれを書きたいと思うことがあったら、
きっとそれを書くと思うのですが、それが、
ほんとうに大事なことなのかどうかはわかりません。
大事なことばかりが大事なわけじゃない、ということも
言っていいんじゃないかと思っています。
これも、大事そうじゃない大事なことかもしれない。
ややこしいなぁ、もっと簡単に言えることを
書きはじめればよかったとも思うのですが、
それもめんどうなので、このまま続けます。
こんな、いかにも無駄っぽいことが書ける理由のなかに、
この媒体が「石板」でも「羊皮紙」でもでもない、
という事実があります。
大昔に、なにかを書くというときには、
書きつけるための媒体がとても貴重だったのです。
ずっと後世になってからの「紙」だって貴重です。
そして、みんなに読んでもらうためには、
印刷という工程を経てその紙を運ばなければならなかった。
そういう「高いコスト」をほとんど支払うことなく、
「こりゃこりゃ」だの「へー」だのと言ってられるのが、
いまという時代なんですよね。
貴重の意味も、コストの計算も、書くべきことの軽重も、
書くための資格も、すべてが変わってしまっているのです。
あらためて、書くこと伝えることには、なにが必要なのか?
どういうことが価値とされるのが、考え直されている。
教養や知識というものも意味が変わっているのでしょう。
それは、どういうものなのか、知りたいですよねー。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「語られてない部分の豊かさ」がヒントのような気がします。
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