糸井重里
・いま、1ではじまる4桁の数字を見ると、
とにかく360で割ってみたくなって困る。
こんなところにオリンピックの影響が出るとはねぇ。
数字というのは、実際には無いものだ。
いや、酔っぱらいのつぶやきみたいだけど、
3このりんごも、5本のバナナもあるけれど、
3やら5やらというものは無い、
概念としてあることにしているだけだ。
数字というのは、いくらでも生み出せるし、
足したり引いたり掛けたり割ったりの加工もできるし、
いろんなふうに使い道のある概念だけれど、
長い間、人の間で使われているので、
ずいぶんいろんなキャラクターを持つようになった。
7777であるとか、3333とか、1111という数字は、
いわば数字の世界のスターみたいなものである。
7776、ひとつ数字がずれるだけでスターじゃなくなる。
9837とか、5746や3895や7658は、
よくある平凡な数字だと思われるかもしれないが、
ほんとは7777も3333も1111も同じなのだ。
2983とか1187みたいな数字でも、
「ニクヤサン」とか「イイハナ」とか読んでやったら、
平凡に見えるけれど役割をもらえる。
ま、1101も「イトイ」の衣装を着ている。
いやぁ、数字もそうだけど、
人間も、世界に82億だか83億人だかいるらしいけど、
根本的にぜんぶ同じといえば同じだなぁと思ったんだ。
ちがうといえば、みんなちがうとも思うし。
ただ、「人間」ということでいえば、
材料もつくられ方も、同じなんだよなぁ、と。
育ち方とか、生き方とかは同じじゃないか‥‥。
777777みたいな人もいるし、33333333もいるけど、
だいたいみんな、もともとはただの1みたいなものだし、
死んでしまえば見分けのつかない骨になっちゃうしね。
83億の「わたし」たち、それぞれ同じ「人間」なのよ。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
最近、こういうこと考えるのが趣味みたいになってて、御免。









