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ほぼ日手帳

糸井重里

・いやぁ、久しぶりにぶっ倒れました。
 疲れ果てて、くらくらしたというか、
 酸素が足りない感じになってもうダメだとなりました。
 なんでまた、どうして、どこで? 
 「三省堂神田神保町本店」にて、ですよ。
 詳しくは昨日の「ほぼ日」でテキスト中継してたけど、
 オープン準備中の三省堂さんに、
 「ほぼ日」の乗組員が入れてもらって、
 それぞれに一冊ずつ買っていいよという企画でした。
 ご近所づきあいやらなにやらのご縁で、
 こんなおもしろいことができたわけです。

 ぼくは、三省堂さんの新店舗計画については、
 発表イベントなどに参加していたので知っていましたが、
 具体的な「本屋さん」として現れると、すごいんです。
 ごまをする必要もないし、そのまま正直に言いますが、
 計画にも、その実行にも「血が通ってる」んです。
 映画でいえばクレジットに「製作総指揮」だとか、
 「監督」だとか「美術」だとか並べたくなるような、
 だれかが考えて、みんなで実現させたからこうなった、と。
 最近だと、ほら、おさるのパンチくんのいる
 市川市動植物園に行くと、園の職員さんたちが
 工夫したり思いやりあってこの場をつくってるんだなぁと、
 伝わってくるんですけどね、それと似てる感覚があります。
 本が、「わたしはどこから来て、どこに行きたいか」を、
 語っているような気がしてくるんです。
 それは、本の集め方や並べ方の編集のおかげでしょう。
 ぼくの目が、そして、ぼくの脚が、
 本に呼ばれてはそっちに向かい、ときには話す。
 通り一遍になんとなく並んでるわけじゃないので、
 ちゃんと相手をしないといけないような気になるんです。
 だーから、ものすごくくたびれました。
 ものすごい人数の方々と面談をし続けていたみたい。
 興味や、難問や、告白や、誘惑が絶え間なくやってくる。
 ある意味では「雑念の森」で迷子になってるような感覚
 (「知の森」とかふつうのことは言えませんよ)。
 ほんとにまいった、もっと覚悟してくるべきだった。
 というわけで、次はふつうに客として再挑戦します。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
次に来たとき自前で買う本は、すべてメモしておきました。

昨日のコラムを読み逃した方はこちら。

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