糸井重里
・今日から、「ほぼ日」は29年目に入ったんですよね。
昨日の6月6日が創刊28周年の記念日だったから、
翌日はもう29年目ということになる。
「生活のたのしみ展」で忙しくやっているみんなは、
そのこと知ってるのかな、29年目がはじまったぞー。
しかし、「ほぼ日」ってなにやってる会社ですかって、
ほんとうは、じぶんたちもわかってないんじゃないかな。
だめじゃん、それじゃぁ?
やることがわかっているからこそ、
それに合わせてがんばれるんだぞ、とか。
目的があるから、逆算していまなにをすればいいかわかる
…とか、あんまり人に口うるさく言われてこなかった。
言ってもしょうがないと思われていたのかもしれないけど。
そんなこと言われなくても、ぼくらはがんばれているよ。
みんなと同じじゃない「考えの空き地」に種がまかれ、
その種は、晴れたり曇ったり雨が降ったりのなかで、
すくすく伸びたり伸びなかったり、
葉っぱは光合成をしたり、花をつけたり、
根は土の下からたくさんの水や栄養を吸ったり、
うまくいくと実がなったりしてくれる。
実が目的だと思いすぎると、そればっかり追いかけちゃう。
それより、なにが育つんだろうとか、
きれいだねとか、おもしろいなとか思っている過程が、
育てているぼくらを育ててくれるのだ。
育ててもらったぼくらは、
元気でまた「考えの空き地」を見つけて種をまく。
畑ができたり、森ができたりするかもしれない。
ぼくら、人もそうだけど、「場」が育っていく。
そこにはハチも飛ぶし、鳥も動物たちもやってくる。
ウサギの後を追いかけていったら、不思議な穴だってある。
おもしろいよ、おもしろいから、力いっぱいに遊べる。
へとへとに疲れて、なかまたちのことをいいなぁと思える。
さぁて、「生活のたのしみ展」の最終日になりました。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
AIはすっごいと思うけど、人間はもっとすごいと思いたい。
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