糸井 |
表紙は今年もSMAPですね。 |
永田 |
なんか、ずっとSMAPじゃないですか? |
西本 |
そうかも。
テレビガイドをはじめてから6年、
ずっと新年号の特集はSMAPが表紙かも。 |
永田 |
それって、すごい話だね。 |
糸井 |
うん。じつは、ものすごい話ですね。 |
西本 |
ぼくらが参考にしているのは
例年通り「TVガイド」ですけど、
「ザ・テレビジョン」とかも
新年号の表紙はずっとSMAPですからね。
それって、6年間トップを
維持してるってことでしょう?
すごいですよ、やっぱり。 |
永田 |
あと、テレビ雑誌の新年号だけを買って
すごく熱心に読み込むということを
6年続けている人っていうのも
あんまりいないんだろうなぁ。 |
糸井 |
新年号だけあってボリュームたっぷりですけど、
一時期の厚みはなくなりましたね。 |
西本 |
一昨年ぐらいの「TVガイド」は
異常に厚かったですからね。 |
永田 |
入ってる広告も微妙に移り変わってますね。
もうプロバイダーの広告なんかはなくなってる。 |
西本 |
綴じ込みハガキの数は
あいかわらず多いなぁ。 |
永田 |
今年は、通信講座的なものの
ハガキや広告が多いね。 |
糸井 |
あ、ところでオレさ、
歌を習おうかと思ってんだ。 |
永田 |
は? |
西本 |
へ? |
糸井 |
ところでオレさ、
歌を習おうかと思ってんだ。 |
|
 |
永田 |
なんで2回言うんですか。 |
西本 |
いったいどういう理由で歌を? |
糸井 |
うん。あの、60歳を過ぎるとね、
だんだん小便と声の出が
悪くなってくるわけだよ。 |
永田 |
ふははははは。 |
西本 |
笑っちゃ失礼ですけど、
わははははは。 |
糸井 |
で、いまさら小便を
鍛えるわけにもいかないだろう? |
永田 |
小便を鍛えてどうするんですか。 |
西本 |
でも、小便の出のほうは、
いろいろと対処法とか薬とかが
あるみたいじゃないですか。 |
糸井 |
うん。でも、オレは声のほうなんだよ。
なにしろオレはね、
声がきちんと通るということで、
一部の人に好感を持たれてるんです。 |
永田 |
テープ起こしの人とかですね。 |
西本 |
ちなみにこの雑談はいつも
ぼくがテープ起こしをしていますが、
たしかに糸井さんの声は通ります。
たすかっております。 |
糸井 |
それが最近、どうも、いがらっぽくてさ。
出が悪いし、抜けが悪い。
これはよくないな、と
ここ1~2年、思っていたわけだけど
このあいだ、ある結婚式に出たわけだよ。 |
永田 |
簡単に終わる冗談かと思ったら、
意外に長い話ですね。 |
西本 |
ちなみに「テレビガイド」的なことでいうと、
「表紙がまたSMAPだ」くらいしか
まだ言ってないですよ。 |
糸井 |
これはよくないな、と
ここ1~2年、思っていたわけだけど
このあいだ、ある結婚式に出たわけだよ。 |
永田 |
はいはい、わかりました、わかりました。 |
西本 |
で? どうなったんですか? |
糸井 |
場所は教会だったんだけどね、
そこで、教会の専属の歌手の方が
『アヴェマリア』を歌ったんだよ。
これが、すばらしくよくってさ!
なんていうか、声を張り上げるわけじゃないのに
豊かで大きな声が響くんだ。
で、そのあとは披露宴みたいな
パーティーがあったんだけど、
今度はそこで小野リサさんが歌ったわけ。 |
永田 |
へえ。 |
西本 |
ほう。 |
糸井 |
♪はほふぁふぁはふぉふぉはぁふぁ~
は、ふぉふぉふぉ、はふぉふぉへふぁ~ |
永田 |
文字にするとたいへんわかりづらいのですが、
糸井重里、現在、『イパネマの娘』を
口ずさんでおります。 |
西本 |
もうちょっとしたら
年末年始のテレビの話をはじめますから
どうぞ、いましばらくお待ちください。 |
糸井 |
♪はほふぁふぁはふぉふぉはぁふぁ~
は、ふぉふぉふぉ、はふぉふぉへふぁ~ |
永田 |
で? |
西本 |
で? |
糸井 |
つまり、『アヴェマリア』は
声を張り上げないのに大きな声で、
小野リサさんのほうは
小さい声なのに強い声なんだよ。
こういうのが、いいなと。 |
永田 |
はぁ。 |
西本 |
はぁ。 |
糸井 |
じゃ、オレは、そうなりたいなと。
つまり、日本の、いや、
「骨董通りのジョアン・ジルベルト」を
目指そうかなと。 |
永田 |
うわぁ。 |
西本 |
どういう飛躍だ。 |
糸井 |
ジョアン・ジルベルトってさ、
みんなが魅了されてるだろ?
歌がいいっていうだけじゃなくて、
なにをやってもみんなが許してくれる、
っていう人じゃない? |
永田 |
ああ、公演中、ステージで
寝てるみたいに目をつぶって
ジッと動かなくなってしまったのに
拍手が鳴りやまなかったりとか。 |
西本 |
いわば、ボサノヴァ界の志ん生ですね。 |
糸井 |
それって、理想じゃん!
寝ててもギャラはくれるわ、
「ほぼ日」は応援してくれるわで。 |
永田 |
で? |
西本 |
で? |
糸井 |
まずは、歌だと。発声練習だと。 |
永田 |
ギターは? |
糸井 |
まずは、歌だと。発声練習だと。 |
西本 |
2009年は、歌のレッスンを
はじめてみようかな、と。 |
糸井 |
そういうことです。 |
永田 |
しかしね、糸井さん。
6年もこの企画をやってると
ぼくはわかるんですけどね、
年末年始の企画とあって、
我々は、ときどきこの場所で、
「来年はこれに挑戦するぞ」
というようなことを宣言するんですが、
それってぜんぶ実現してないんです。 |
糸井 |
え、そうだっけ。たとえば? |
永田 |
やれ、フレンチパーカー着て
箱根駅伝のトップ集団の横を走るとかね。
やれ、今年は『SASUKE』に
エントリーするとかね。
ぜ~んぶ、実現してない。 |
糸井 |
それ、ぜんぶ西本じゃないか! |
西本 |
なるほど、なるほど。
たしかにぜんぶ実現してないですね。 |
糸井 |
ていうか、西本は、ネタだろう。
はなから実現させる気なんかないんだよ。
口だけ大統領なんだよ。
マウス・オブ・オバマなんだよ。 |
西本 |
「YES! WE CAN!」 |
永田 |
CANなんだけど、
ちっともDOしないんだよなぁ。 |
糸井 |
そういう永田くんは、
何度すすめられても
テレビを買い換えないじゃないですか! |
永田 |
どういう、とばっちりですか。 |
西本 |
6年目にもなって、
「地上波しか観られないんですよ」っていう
ネタはやめてくださいよ、という話です。 |
永田 |
いや、ネタじゃなくてただの事実ですから。
報告しておきますと、もちろん買ってません。
今年もブラウン管で地上波です。 |
糸井 |
しょぇぇええ! |
西本 |
ひょやぁぁぁぁあ! |
永田 |
うるさい、うるさい。
でもね、こんなこともあろうかとね、
今日はぼく、あるデータを持ってきました! |
糸井 |
なんですか。 |
西本 |
なんですか。 |
永田 |
今年の「ほぼ日アンケート」で
テレビに関する質問をやったんですが、
そこの回答データを
わざわざ切り出してきたんです。 |
糸井 |
ほう。 |
西本 |
へぇ。 |
永田 |
これを見さらせ、キサマら!
質問はこちらです。
「あなたがメインで使っているのは
どういうテレビですか?」
答えはこれ! |
 |
西本 |
えぇっ! |
糸井 |
‥‥‥‥うそぉ。 |
永田 |
じつに、55.8パーセントがブラウン管!
液晶とプラズマなんて、
ふたつ合わせても37.3パーセントですよ!
どうですか、どうですか! |
糸井 |
そうなのか、ほぼ日読者。 |
西本 |
面倒なことになってきましたね。 |
永田 |
去年あたりから
「時代に乗り遅れた変わり者」みたいに
扱われているぼくですけどね、
そんなことはないんですよ、
データが証明してますよ! |
糸井 |
オレなんかもう、こないだ、
つぎの薄型テレビが欲しくなって
ビックカメラで比較検討しちゃったぞ。 |
西本 |
ぼくもブルーレイをどのタイミングで
導入しようかと悩みはじめてます。 |
永田 |
だって映るんだよ?
きれにふつうに映ってるんだよ?
映ってるテレビをどうして
わざわざ買い換える必要があるんですか! |
糸井 |
わかった。じゃあ、永田くん、
もう、買ってあげるよ。 |
永田 |
だから‥‥‥‥えっ、うそっ!
そ、そういう展開? |
糸井 |
うん。買ってあげるよ。
‥‥‥‥リモコンを。 |
永田 |
‥‥‥‥。 |
|
 |
糸井 |
ひゃっひゃっひゃっひゃっ。 |
西本 |
ひゃっひゃっひゃっひゃっ。 |
永田 |
いい加減に、年末年始の
テレビ番組の話をしろっ! |
糸井 |
ひゃっひゃっひゃっひゃっ。 |
西本 |
ひゃっひゃっひゃっひゃっ。 |