素直になれなくて |
フジテレビ系 木曜日 22時〜 |
出:上野樹里、瑛太、ジェジュン、関めぐみ、玉山鉄二
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あやや |
『素直になれなくて』はどうでしょうか。
主演は上野樹里さんと瑛太さん。
そして、脚本が北川悦吏子さんです。
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荒井 |
あ、北川さんは久しぶりですね。
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あやや |
そうです。久しぶりの登板です。
北川さん、ラブストーリー、青春群像。
そして、どうやらツイッターも絡む。
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森下 |
ツイッターですか。
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あやや |
ツイッターで知り合った
男女5人を描くそうです。
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荒井 |
うわ、そうですか。
もう、ドラマにツイッターが
出ちゃうんですね。
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── |
へぇーー。
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あやや |
ちなみにこの主演のおふたり、
上野樹里さんと瑛太さんって
同じ枠の『ラスト・フレンズ』で
人気だったコンビなんですよね。
つまり、キャスト的には、
『ラスト・フレンズ』から
主役の長澤まさみちゃんがいなくなって
ジェジュンさんが入ってるという感じ。
あと、関めぐみちゃんは
テレビではメジャーではありませんが、
映画を中心に活躍している女優さんです。
『アヒルと鴨のコインロッカー』とか、
かなりよかったです‥‥と、いうような、
冷静な分析はさておき!
言っていいですくゎ、みなさん!
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荒井 |
言うんでしょ。
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森下 |
言うんでしょ。
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あやや |
北川さんの脚本って、
とにかくラブシーンが、よくないですか?
ラブなシーンがロマンチックで、
めっちゃくちゃよくないですか?
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森下 |
はははははは、好きだねぇ、あやや。
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荒井 |
ハハハハハ。
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── |
あれだ、あやちゃん、
気に入ったラブシーンとかキスシーンを
深夜に何度も何度も巻き戻し観てるっていう。
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あやや |
も! 何度でも、観ちゃいますよ!
ひゅー! とか思いながら、何度も!
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荒井 |
ハハハハハ。
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── |
ええと、ドラマをあんまり観ない人のために
その代表的なシーンをお願いします。
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あやや |
ま、ずいぶん昔ですけど、
有名なところは、あれですよ、
木村拓哉さんの「俺じゃダメか」。
きゃーーーー!
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── |
うるさいよ。
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あやや |
『あすなろ白書』で石田ひかりさんを
後ろからギュッと抱きしめる、
「俺じゃダメか」が代表的ですよ。
あと、有名なところで言うと、
「みーなみーーっ」「せなーーっ」ですよ。
『ロングバケーション』。
こっちも、きゃーーーー、ですよ。
‥‥あ、でもね、わたし的には、
『ロングバケーション』のラブシーンは
ちょっと好みと違う部分もあります。
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荒井 |
どっちなんだ。
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あやや |
というよりも、北川さんのラブシーンは
ほかにいいのが、いっぱいあるってことです。
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森下 |
たとえばどんなのが好み?
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あやや |
聞きましたね! 聞きましたね!
じゃあ、しょうがないから言いますよ!
『空から降る一億の星』の
深っちゃん(深津絵里さん)とのラブシーンは、
めちゃくちゃもえました、わたし。
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森下 |
ああーーー。
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── |
何度も巻き戻し?
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あやや |
もう、何回も何回も!
保存、保存、超保存!
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荒井 |
エロい人だなぁ。
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あやや |
エロくないっつーの!
エロいとかじゃないっつーの!
エロいとかじゃなくて、
なんか! も! ドキドキで!
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森下 |
だってさ、それさ、
何回も何回も巻き戻して
何回も何回もアドレナリン、
出してるってことでしょ?
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荒井 |
それを、エロいと言うんです。
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森下 |
あなたは、エロい人です。
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あやや |
エロくないっつーの!
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── |
ははははは、
なんだ、このやり取り。
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あやや |
エロじゃない!
エロじゃない!
エロじゃない!
あの、おふたりは、
少女漫画はお好きですか?
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森下 |
好きですよ。
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荒井 |
ああ、北川悦吏子さんの世界は
少女漫画に通じるものがありますね。
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あやや |
そうなんです!
北川さんが絵を描く人だったら、
少女漫画家として大人気ですよ。
北川悦吏子さんの妄想力は
すごいものがあります!
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── |
「妄想力」(笑)。
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荒井 |
黄金時代の別マ(別冊マーガレット)的な
キラキラ感というか。
いい時代の少女漫画にハマった世代の
人っていう感じがしますね。
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あやや |
そうそうそう。
尋常じゃないですよ、あの「妄想力」は!
もちろん100パーセントほめことばですよ。
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森下 |
ほめことばなのは十分伝わってます。
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あやや |
ああ、またひとつ、思い出しちゃった。
ちょい地味なところですが、
ほら、亀梨くんと綾瀬はるかちゃんの、
あの、いまいち当たらなかったドラマ、
『たったひとつの恋』!
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── |
余計なこと言わなくていいから。
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あやや |
『たったひとつの恋』の
ラブシーンもよかったんですよー。
さわやかで、少女漫画的。
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荒井 |
そうでしたっけ。
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あやや |
(荒井先生をカッとにらみつけて)
そうなんです!
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森下 |
そうなんですね。
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あやや |
(森下さんをカッとにらみつけて)
そうなんです!
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── |
怖い、怖い、顔が怖い。
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あやや |
具体的に言えと言われれば言えますよ。
言われてませんが言いますけど、
とくに第2話がすばらしかった。
ふたりが手をつなぐところが
マジでよかった。
マ・ジ・で、よかった。
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── |
‥‥話を戻すと?
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あやや |
話を戻すと、『素直になれなくて』は、
やっぱり、北川さんのラブシーンに期待!
少女漫画的な、
心に残るラブシーンを期待します!
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荒井 |
最終的にはじつにまっとうな感想ですね。
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── |
ドラマの具体的な内容については
いかがですか?
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荒井 |
ストーリーを読むと
それほど暗くて重いドラマでは
ないようですね。
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あやや |
ただ、それぞれが、けっこう、
心に傷を負ってる系?
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森下 |
そこもふくめて、
ストレートなラブストーリー
という予感はしますね。
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あやや |
はいはいはい、そうですね。
久しぶりの北川悦吏子作品ですから
王道を期待します。
だから、ツイッターとかも
あんまり物語のなかで
大きな役割を果たしてほしくないというか。
ぶっちゃけ、ただの話題づくりだと信じたい。
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森下 |
出会うきっかけになるだけ?
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荒井 |
そうですね。
出てくるにしても、
アイテム的な扱いでしょう、
ツイッターは。
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あやや |
斬新さとかよりも、
ふつうにロマンチックな
ラブストーリーを観たい。
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森下 |
そういう意味では、いい予感がありますよね。
だって、資料によれば、
出会ったときにコーヒーをこぼしますから!
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あやや |
うわ、王道じゃないですか!
どうしていつもコーヒーなんですかね。
やっぱ、水じゃ弱いんですかね。
「シミになっちゃう!」っていうドキドキ感が
ふたりの仲を加速させるんですかね。
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森下 |
やっぱり、ラブストーリーの
主人公とヒロインは
最悪の出会いをしてくれないと。
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あやや |
そうそう。
あとは、ぶつかって、
書類を取りまちがえたりね。
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荒井 |
それは過去、ドラマが何度も
繰り返してきた出会いのパターン(笑)。
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森下 |
かと思うと、
それぞれの役柄の説明には
ショッキングなことが
サラッと書いてありますよ。
渡辺えりさんが演じる編集長は、
玉山鉄二さんに強烈なセクハラをして、
玉山さんをEDにしちゃうそうです。
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荒井 |
強烈(笑)。
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森下 |
ざっと読むと、ほかにも、
インパクト十分なことばが
あちこちに散りばめられてます。
更年期障害とか、不倫とか‥‥。
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あやや |
ひきこもり、クスリ、リストカット‥‥。
わぁ、ほんとですね。
どっちに行くんだろ、このドラマ。
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荒井 |
なんか、ケータイ小説に近い、みたいな。
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あやや |
そんな気もしますねー。
でも、北川悦吏子さんですからね、
ただのケータイ小説風では
終わらないだろうなって
期待しちゃいますが。
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森下 |
これ、月9でもよかったんじゃないか
って思うのは私だけ?
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あやや |
あー、そうですね。
でもこれ、いろいろありますけど、
けっこう‥‥
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荒井 |
おもしろいかもしれない。
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森下 |
そうですね。
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あやや |
けっこう、いろんなことが
一周して惹きつけるかもしれないです。
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森下 |
うん。
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荒井 |
一周して、おもしろそう。
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MOTHER |
日本テレビ系 水曜日 22時〜 |
出:松雪泰子、田中裕子、倉科カナ
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八日目の蝉 |
NHK総合 火曜日 22時〜 |
出:檀れい、北乃きい、津田寛治、板谷由夏
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あやや
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次は『MOTHER』。
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森下 |
あ、これは私、観たい。
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あやや |
うん。
これは『アイシテル-海容-』の流れですね。
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荒井 |
そうそうそうそう。
たぶんこれね、けっこう
(視聴率が)いく気がするんです。
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森下 |
なんか松雪さんが教師で
虐待を受けている教え子を
さらって逃げる話で。
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あやや |
でも、さらっちゃったら‥‥。
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森下 |
誘拐になるから、
そこが、問題になるんでしょうね。
追われたりとか。
おもしろそうなんだよな。
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あやや |
あと、あ‥‥いや‥‥あのぅ‥‥
いや! なんでもないです!
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森下 |
なんなの?
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荒井 |
なんなの?
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── |
なんなの?
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あやや |
いや、なんでもないです!
また話がずれそうなことを
言いそうになったので
ぐっとこらえたんです!
せっかくいい感じで
ドラマについて語ってるときに
こんなどうでもいいことを
言い出しちゃダメ!
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森下 |
かえって気になるよ。
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荒井 |
どうせ言うんでしょ?
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── |
ていうか、
けっきょく流れ止めてるし。
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あやや |
いや‥‥なにが言いたかったかというと‥‥
松雪泰子さんの‥‥髪型が‥‥好き。
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森下 |
‥‥‥‥。
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荒井 |
‥‥‥‥なんだそれ。
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── |
荒井先生、ナイスつっこみです。
なんだそれ、としか言いようがない。
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あやや |
ほんと、すいません‥‥
松雪さんの髪型が‥‥
おしゃれで好きなんです‥‥。
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── |
自分で止めた流れは
自分で戻しなさい。
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あやや |
はい、すいませんでした。
ええと、松雪さんの母親役の
田中裕子さんは、
連ドラ出演、何十年ぶりらしいですよ。
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森下 |
へー、そうなんですか。
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荒井 |
田中裕子さん、
たしかにテレビでは
あまり観ないですね。
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森下 |
なんか、田中裕子さん、
すごくいいんだろうなという予感が
すでにありますが。
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あやや |
そうですね。
田中裕子さんって、
普通にテレビに出る人だったら
絶対、いろんなドラマに
引っ張りだこになると思う。
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森下 |
あと、このドラマ、なんていうか、
「枠」にハマる気がするんですよ。
パツーンって。
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あやや |
日テレ、水曜日の夜10時。
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森下 |
そう。この枠って、カラーづくりが
すごくうまくいってる気がするんです。
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荒井 |
ああ、たしかに。
『アイシテル-海容-』から
流れがはじまって‥‥。
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あやや |
前回が『曲げられない女』で
その前が『ギネ 産婦人科の女たち』。
『ギネ』はちょっと毛色が
ちがう感じだったけど、
それでも社会派でしたし。
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森下 |
女の人の生き方というか、
そういう感じの。
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あやや |
そうそうそう。
地味に、受け継がれている
『アイシテル-海容-』の流れ。
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荒井 |
『アイシテル-海容-』的な枠、
ということでいうと、
松雪泰子さんはぴったりですね。
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あやや |
そうですねー。
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森下 |
ただ、ちょっと気になるのが、
たまたまだと思うんですけど、
似たプロットのドラマがあるんですよ。
NHKの『八日目の蝉』なんですけど。
これ、角田光代さんの原作が
ものすごくおもしろくて、
やっぱりこれも子どもを奪って
逃走する話なんですよ。
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あやや |
ああ、資料を読むかぎり、
たしかに似てますね。
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森下 |
ただこれは、
子どもが赤ん坊の頃に奪って、
逃走しちゃうから、
その子供は、ほんとうのお母さんだと
はじめ思ってるんですよね。
まぁ、そのあたりは違うんですが、
ちょっと似てるような気がして。
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── |
ほんとですねぇ。しかも同じ時期に。
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森下 |
ちなみにその原作の小説は
すっごいおもしろいです。
不倫中のOLが、
不倫相手の妻の子どもを
さらって逃げるんですよ。
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あやや |
ええー。
不倫するわ、子どもは奪うわって
そこだけ聞くとけっこうひどいですね。
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森下 |
ひどいんですけど、
すっごくいいお母さんに
なっちゃうんですね。
けっきょくは捕まっちゃうんだけど。
で、その子は大きくなって、
自分が赤ん坊のときに
さらわれたことは知ってるんだけど、
記憶としては、あまりないんです。
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荒井 |
ほう、ほう。
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森下 |
周りからは
「あれは人さらいのひどい女だ」
って言われるわけですよ。
だけど自分が持ってる記憶っていうのは
その人はやさしかったような?
自身の記憶はほぼないんだけど。
そんな彼女が成長して人さらいの女を
探しに行く‥‥っていう。
この小説、すばらしいんですよ。
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あやや |
うわー、読みたくなってきた。
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森下 |
それを原作にしたのが
『八日目の蝉』なんですけど、
キャスティングもすごくぴったりで
じつはすごく期待してるんです。
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あやや |
チェック、チェック。
よかった、ノーマークでした。
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森下 |
残念なのが、短いんだよね、
4回とか6回とかじゃなかったかな。
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ヤンキー君とメガネちゃんの話 |
TBS系 金曜日 22時〜 |
出:成宮寛貴、仲里依紗、古田新太、大和田美帆
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あやや |
もう1本、いきましょう。
『ヤンキー君とメガネちゃん』です。
内容はもうほんとに
これ以上でも、これ以下でも
ないんじゃないでしょうか。
『ヤンキー君とメガネちゃん』です。
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── |
なんだそりゃ。
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あやや |
つまり対照的だってことですよ。
学校において。ヤンキー君は不良。
メガネちゃんはメガネをかけた
優等生なんです、きっと。
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森下 |
優等生と不良の話ってこと?
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あやや |
そうじゃないですかね。
学級委員長みたいな子と、
不良のラブコメディー。
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荒井 |
原作は「少年マガジン」で
連載中なんですね。
ウーン、なんとなく、
苦戦しそうな気もするなあ。
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あやや |
あ、わかります。
失礼ですけど、なんとなく。
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── |
あ、そうなんだ。
素人目にはまったくわからない。
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荒井 |
好き嫌いじゃなくて、
客観的に、ウケる要素が
薄いような気がするんですよね。
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あやや |
そうそう。驚きがないというか。
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森下 |
そういう気がしなくもないですねぇ。
ただ、成宮寛貴さんに
まったく罪はないですが。
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あやや |
そう! 成宮寛貴さんに罪はない。
むしろ、応援してます!
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森下 |
成宮さんってねぇ、
いい人らしいんですよ。
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荒井 |
(笑)。ヒロインは仲里依紗さん。
ゼブラクイーンですね。存在感あります。
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あやや |
このドラマ、わたしは観ますよ。
成宮さんは、演技がとても上手なので、
ドラマとしての完成度も上がる気がしますし。
純粋に面白い作品になる可能性も
十分あると思います。
わたしは観ます。
成宮くんを見届けます。
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── |
観ます、観ます、というのが
苦戦を予想する裏返しのようで。
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森下 |
いや、でも、
これでめちゃくちゃ盛り上がったら
逆にスカッとしますよ。
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あやや |
こう、なんか、
忘れられないシーンがあって
ぐぐっと話題になるとかね。
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荒井 |
でも、意外と観るかもしれない。
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森下 |
そう、なんか、そういう気もするんですよね。
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荒井 |
まずは、滑り出しに注目、ですかね。
(つづきます!) |