迷惑にならない役に立つこと(4月1日)

・ぼくの所属しているイケメンクラブでは、
 生まれてから一度もウソをついたことのない人たちが、
 車座になって「どうやったらウソがつけるのか」
 うんうんうなりながら会議をしていました。
 五十肩の治療なら、どこへ行くといいとか、
 エグザイルのメンバーに誘われたときの断り方とか、
 いつもだったら、
 けっこう切れ味のいい意見を言うイケメンたちが、
 毎年、4月1日になると、いつも萎縮してしまうのです。
 ぼくも、こればっかりはどうすることもできず、
 「また、来年。きっとウソをつこうぜ!」と、
 肩を震わせて悔しがるメンバーを慰めつつ、
 クラブハウスを後にするのでした。

・四月馬鹿のことは、ともかく‥‥。

 あの日から3週間。すぐに考えることと、
 ある程度時間が過ぎてから考えることでは、
 ずいぶんちがってきます。
 ぼくらも、時期に合わせて、
 現地の人たちの迷惑にならないような
 応援のしかたを考えていこうと思っています。
 
 あらゆることが、一筋縄ではいかないものでしょうし、
 離れたところで想像して考えた支援が、
 的外れなことだってありそうです。
 ちょっとずつですが、ぼくらのできることを、
 経験者と相談しながら、実験をはじめています。
 ただ、あの日からずっと、
 「たいしたことのないもの」として活動する、
 という方針は変わっていません。
 すごいことは、やりたくてもできません。
 やれることで、迷惑にならない役に立つことを探します。
 
・それぞれの現地、現場、そのバックヤードで、
 献身的に仕事をなさっている方々に、心から感謝します。
 立場や思いは異なる人もいるのでしょうが、
 現実と戦っているすべての人に、ぼくは敬意を払います。
 激しく危機を煽りたがる人よりも、
 煽られたくない人のほうが、危機感は深いと思うんです。 
 
今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
ネットとテレビは、1時間まで‥‥のほうが健康だと思う。

「今日のダーリン」より