どんな時もラブソングは流れる(5月31日)

・ずっと前のアルバムを聴いているのだけれど、
 ラブソングばかりというくらいにラブソングです。
 ラブソングで、なにが悪い‥‥というくらいのもんです。
 
 たぶんですけれど、被災地でも恋をしています。
 よくできたラブソングを、
 じぶんのこととして聴いている人、
 歌っている人がいます。
 「いいぞ」と、思います。
 どんなときでも、好きだとか、愛しているとかは、
 止められるもんか、です。
 
 どんな災害があろうと、ラブソングは流れてます。
 戦国時代だって、勤王か佐幕かの時代だって、
 たがいを見つめあって胸を高鳴らせている人たちはいた。
 だから、いまのぼくらがいるわけですからね。
 「いいぞいいぞ!」です、「ひゅーひゅー」です。
 
 いまみたいなときに、ラブソングをつくりたいものです。
 いや、ぼくがつくらなくても、誰かつくるでしょうが、
 なんかね、ものすごくでかい悲しみやら、
 どうしょうもないやりきれなさの反対側の狭いところに、
 へっちゃらで立てるようなラブソングが、
 つくってみたいし、歌いたいものです。
 
 人間っていう生きものの、想定外の強かさって、
 ラブソングのなかに、いちばん入ってるような気がする。
 いや、みなさまの賛同を得たいとは思いませんけどさ
 ‥‥あいらぶゆー。

・「セキュリテ被災地応援ファンド」の発案をした
 宮城県庁の山田康人さんと、
 徳島の「いろどり」でおなじみの横石知二さんと、
 不肖ワタクシとで、近日、打ち合せをします。
 なにかはっきりした目的があるわけじゃないのですが、
 大事な人がネットワークされていくのは、
 それだけで、いいところに碁石を置いたようなものです。
 ふっ(思い出し笑い)、
 ここで三人でラブソングを歌ったりして。
 ‥‥あいらぶゆー‥‥ちがうか!

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
ほんの2%の微笑みを唇に、と、いまなおさら思います。

「今日のダーリン」より