「どうしていいかわからない」時期を過ごす(6月5日)

・いろんな人に会うのですが、
 そのいろんな人たちが、ほとんどの場合、
 「どうしていいかわからない」で
 立ち止まっている時期があったとわかります。
 
 どうしたらいいんだろう。
 なにをすればいいんだろう。
 それどころか、じぶんはなにがしたいんだろう。
 なにかしたいというエネルギーがあって、
 それをするためのからだも、気持ちもある。
 だけど、なにを、どうしていいのかわからない。
 ぼくも、そういう時期がありました。
 いや、ありましたという以上に、
 そういう時期が複数回、何度もありました。
 
 他人のことは、自信たっぷりに見えるものです。
 「目的がある人間は強い」とかね、
 「夢をこころにしっかり持つべきだ」とかね、
 うまくいっている人を見ると、そう感じたりします。
 だけどね、そうはいかない。そういうもんじゃない。
 こころからの目的が見つかったら、
 あとはやるだけだから、ある意味では簡単なんだ。
 
 昨日は徳島で『いろどり』を立上げた横石さんと、
 震災復興ファンドを組織した宮城県庁の山田さんの、
 おふたりと話していたのですが。
 あれほど精力的に具体的に活動しているお二人が、
 どちらも「どうしていいかわからない」時期を、
 しっかり持っていたんですよね。
 イチローでも、矢沢のエーちゃんでも、
 おそらくスティーブ・ジョブスでも、
 「どうしていいかわからない」時期があったと、
 ぼくは断言しますね。
 やりたいこと、やるべきことを見つけるのって、
 促成の決意や勇気でできるものじゃないんですよね。

 どう言ったらいいんだろう、
 「これをしたいんだ」ってわかるときを、
 楽しみに、居眠りせずに待ってることなのかなぁ。
 「ちゃんと待つ」って、すっごいことなんだ。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
朝になるまで、朝日は出てこない。明日は13周年の日です。

「今日のダーリン」より