いつもの130%働く(6月15日)

・震災後、ぼくと、ぼくの仲間たちは、
 いつもの130%働こうということにしました。
 数字は、直観的なイメージですけれど、
 大震災で受けたさまざまな被害の分だけ、
 いつもの年よりも余計に生み出すぞ、というつもりです。
 
 これまでにやってきた仕事を70%に落として、
 残りの30%を復興の手伝いに向けるというのではなく、
 これまでのことはしっかり100%やって、
 30%を上乗せしようということです。
 
 「過酷な労働」とか「働き過ぎ」になっちゃ、続かない。
 長時間がんばれとか、残業を増やそうとか、
 そんなことを考えているわけはありませんよ。
 もっと考える、もっといいものにする、もっと交流する。
 
 考えたりないことが、これまでにたっぷりあった。
 考えてもしょうがないことを、ずるずるやってた。
 ルーティンで枠の中の仕事を繰り返していた。
 ‥‥そのへんを、やわらかく組み立て直すつもりです。
 いま現在も、新しく知り合った人たちの方法に、
 ショックを受けながら、新しい仕事をつくっています。
 
・ただね、まだバランスがうまくとれてないんです。
 これは、乗組員たちはできていて、
 ぼくだけがバランスを壊しているのかもしれません。
 もうちょっと、ふつうの状態になりたいですね。

 マラソンランナーが練習をするときに、
 コーチがラップを計ったりしながら、
 気力やエネルギーの配分の司令塔役をするでしょ。
 それがないと、不要な意地や、ついついの弱気のせいで、
 全過程を通して力を発揮することがむつかしくなります。
 それこそ、落ち着いて実行できる「工程表」がね、
 じぶんでイメージできるようになりたいです。
 むろん、偶然だとか縁だとかは、大歓迎なんですけど、
 このくらいのラップで走ろうってわかるとうれしいです。

 頭でっかちにならずに、頭を使おう。
 そのために、足や声や手やどんどん使うってことだなー。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
あちこち点滅してます。あれこれつながりつつあります。

「今日のダーリン」より