長いつきあいになる(6月14日)

・ドラマなんかで、よく「気はたしかか?」と、
 相手のからだをつかんでゆさぶるような場面があるけど、
 あのセリフ、たまには言いたくなるです。
 現実の社会では、ぼくは、
 ほんとに勝手に、好きな人とばっかり会ってるから、
 たいていご機嫌なんだけれど、
 ツイッターなんかはじめちゃったら、
 びっくりするようなこと言ったりする人、いますねー。
 
 岡本太郎が、「誤解の満艦飾になれ」と言ったのは、
 実にいさぎのいい決断です。
 「わかられようなんて気持ちを、捨ててしまえ」だもん。
 いわば「理解されないことをよろこべ」ですからね。
 どうも、体質がちがうのか、覚悟がちがうのか、
 ぼくにはそこまで言えないもんなぁ。
 煙たそうに顔をそむけて、黙って通り抜けるくらいかな。
 黒須田伸次郎先生の名言「しのげ!」ですかね。
 じぶんで言ってみよっと‥‥「しのげ!」いいね。

・それはそうと、気仙沼に行ってきた人たちが、
 遠足帰りの小学生みたいに上気しています。

 あれだけの大きな規模の被害にあった人たちが、
 どでかいマイナス札を背負っていながら、
 いたずらっ子のような目で、
 現実を、未来を動かしているらしいんです。
 「だったら、こうしようか」というようなアイディアが、
 すごいスピードで生まれ、
 なにかを待ってる間もなく、誰かに伝わり、
 もう、すぐに動きになっている‥‥。
 そんなことをいっぱい見てきて、
 すごい刺激を受けてきたみたいなんですよ。

 長いつきあいになるので、あんがいいっしょに組んで、
 いろんな挑戦や勉強、事業やら手伝いやらできそうです。
 オリンピックを準備しながら待つ選手たちのように、
 わくわくたのしみながら、新しい時代を
 つくりはじめている人たちが、ちゃんといるんです。
 人間を、なめちゃいけないぜ。です!

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
「何を考え、何をするか」現地の人はわかって動いてる。

「今日のダーリン」より