実際に声として聞く(2月25日)

・昨日、ふと思って
 「しょうがごはん」というものをつくった。
 炊込みの「しょうがごはん」はあるけれど、もっと簡単。
 ハリしょうがを、ちゃわんに盛ったごはんの上に
 パラパラっと散らす。
 そこにおかかをパラパラっと、
 その上からしょうゆをかるく回しかけて、
 焼き海苔をちぎって、またパラパラ。
 なんにもしてないのと同じくらいのものです。
 「しらすごはん」の「しらす」をしょうがにしただけ。
 ハリしょうがにしなくて、すりおろしでもうまいです。
 メインのおかずになるようなものではないけれど、
 締めのごはんとして食べるには、これ、最高でした。
 すでに、誰でも知ってるものかもしれないのですが、
 じぶんとしては新発見だったので、書くことにします。

・津波の被害にあった漁師町で、
 漁師さんたちのリーダーが提案していたのを憶えてます。
 それは、少なくなった漁船を、
 複数の漁師で共同で使うことでした。
 テレビのこっち側で見ていたぼくは、
 「なるほど、力を合わせて漁をするのか」と、
 この試みに共感しながらニュースを見ていました。
 あれは、また初夏よりも前、春くらいだったかなぁ。
 
 その後、実際に現地でいろんな人たちに会うようになり、
 漁師さんたちの話も、聞くことが多くなりました。
 明るくてがんばり屋の漁師たちは、
 おおいに競いあって漁をしてきたというのです。
 その一見子どもっぽいようにさえ見える
 「買った負けた」の感覚がやる気につながっていた、と。
 「みんなの共有の船」では、それがないんだと言います。
 そういう考え、あるのは知っていたのですが、
 実際に声として聞くと、説得力があるんですよねぇ。
 勝ち負けとか、競争とかって、
 「ほぼ日」でも無いようにしてきたと思うのです。
 でも、「励み」というか「ゲーム性」という意味では、
 組み入れたほうがいいのかもしれない‥‥。
 ま、試行錯誤しながら考えていくことなんでしょうねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
このごろ、毎日「去年のこの日」の写真を確かめています。

「今日のダーリン」より